VISUAL-MUSIC#1
映像と音楽の関係
PRESENTED BY M.KAWA
更新日07.10.25 コメント:1件 トラックバック:0件
■映像と音楽。その関係性。仕事柄そういった事をよく考えますが、皆さんも日常生活の中でふと思いを巡らせる事はないでしょうか。映像に音をつける事は、映像の物語性を増幅させるだけでなく、その意味さえも変えてしまう程の力があるのではないか・・・逆に音楽に映像をつける事は、音楽に対して、ある限定したビジュアルイメージをつける行為であり、やはりその音楽の持つ意味さえも変えてしまう力を持ちうるのではないか・・・これは当然の事ではありますが、両者が巧く絡んだ時に生まれるものは本当に貴重なアートとして輝くのだと思います。
まあ、お堅い能書きはさておき、映像と音楽の幸福な結び付き、有効なコラボレートはいつも僕を興奮させてきたし、仕事を抜きにしても、そういったものとの出会い無しに自分の生活は考えられないものになってきています。という訳で、僕がここで書かせて頂くのは、「VISUAL-MUSIC」というテーマ。個人的ではありますが、僕自身が刺激され、感動し、突き動かされてきた映像と音楽、(映画やミュージックビデオということになりましょうか)について紹介させて頂きつつ、映像・音楽業界の裏話なんかも出来たらいいなあと思っております。今回は第一回目という事で導入的な部分で話を進めさせていただきましょう。
■映像と音楽の融合と言えば、その始まりは映画でしょうか。「映画は音楽を必要としない」と言った映画監督もいましたが、映画の始まりであるサイレント映画でさえ、当初、上映されるときは音楽の演奏が付いたり、語り手がいました。
映画と音楽という観点で言えば、映画に既存のポップミュージックを結びつけるという手法を一般的にした「イージーライダー」などは、時代を超越した名作として僕の中でも金字塔なのですが、この作品は偶然の産物的扱いをされることもあります。・・・が、これほど映像的手法と編集の巧みさ、役者の空気感を音楽で束ねた映画は無いのではないでしょうか。それはまさに「VISUAL-MUSIC的なもの」の走りだったのではないでしょうか。少なくとも僕自身にとっては確実に。
また、時代は飛びますが、90年代の、一連のタランティーノ作品の衝撃もさることながら、ブリットポップやテクノと見事にコラボレートし、一大ムーブメントともなったダニー・ボイル監督作「トレインスポッティング」やヒップホップカルチャーを斬新な映像感覚で見せたブラックムービー・・・今は亡き2pacも出演していた「JUICE」などは後続に与えた影響はかなり大きいと言えます。これらはいずれも映画に付けられた音楽という枠を超えて、両者が見事な相乗効果を生み出し、ある種のミュージックビデオ的感覚を映画に持ち込んだ作品だったのでは・・。
■さて、「VISUAL-MUSIC」と言って思い浮かぶのは映画よりもむしろこの、ミュージックビデオの方でしょう。仕事柄、常に触れてはいるものの、本当に質の高いビデオに出会うことは稀になって来ました。とは言え、僕自身心酔する映像作家は確実にいますし、映像に対する鋭い目を持って、良質なビデオを生み出し続けているミュージシャンもまた、間違いなく生き残っています。
今後このスペースで、そういった「VISUAL-MUSIC」的視点で様々な作品、作家などに触れていければと思います。
ちなみに僕が今最も好きな「VISUAL-MUSIC」は・・トム・ヨークの1stソロアルバムからアウトされた「HARROWDOWN HILL」のミュージックビデオ。
実際に存在する町の映像や山の映像を特殊な撮影技法を使ってジオラマみたいに見せているんですが、ビルの屋上でさりげなく死んでいる人がいたり、世界そのものが「作り物」だと言わんばかりのダークな世界観は楽曲と噛み合いすぎるぐらい噛み合って、最高。ワンシーンのみ、死体のように水中に投げこまれるトムの姿は、レディオヘッドの「NO SURPRISES」で、水中で窒息しそうだった彼の顛末なのか・・・終末感ただよう逸品です。是非ご覧あれ。
・・と、これだけで僕の嗜好はバレバレですね。さあ、来月は何書こう・・・。
■PROFILE
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M.KAWA
1971年1月20日福岡県北九州市小倉生まれ。
最初に買ったアルバムはYMO「増殖」。レコードメーカーを経て某音楽専門チャンネルへ。現在フリーでMUSIC, VIDEO、LIVE VIDEO、音楽・映画番組のプロデューサー兼ディレクター。猫と温泉と森とノイズと白い部屋が好きな36歳。
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□■VISUAL-MUSIC♯1の関連作品はこちらで!■□
■キャプテン・アメリカは、はめていた腕時計を投げ捨てチョッパーにまたがりビリーと共に旅に出る。自由の国アメリカの真の姿を求め自由な旅に出た2人の若者の姿を描いた映画「イージーライダー」の中のワンシーンです。いろんな旅の方法がありますが、「バックパッカーの旅」ほど身近にできるアーシーな旅はないでしょうね。できるものなら1年くらい世界中を気楽に旅してみたいと思っている方も多いのでは・・・?!
そこで、世界観が変わるバックパッカーの旅について、これから予定をされている方、したいと思われている方の為に、気をつけるポイント、楽しむポイントなどを詳しく紹介しているサイトがありましたのでご紹介しておきます。
世界観が変わる バックパッカーの旅










ZAKK
さん 07.11.02
M.KAWA様、これからも宜しくお願い致します!