オンガクの正体♯2
「音楽をキャッチできる場所」
PRESENTED BY JOHJI HARIMURA

更新日07.11.03 コメント:0件 トラックバック:0件

~ある音楽チャンネル編成マンのひとりごと~

■新年度を迎えて、はや五月になりました。皆さん、いかがお過ごしですか?針村丈二です。
私の職場であるTVの世界では、春と秋に番組編成を新たにする「改編」という仕事が、大きなイベントとなりますが、この時期は、4月から新編成となった番組の放送もひと通り終わり、個人的には、ほっとしている時ではあります。しかし、今頃から、<良い><悪い><面白い><つまらない>といった、視聴者の声がフィードバックされてきますので、こちらの狙いが「はまったところ」「外してしまったところ」などが、明らかになってくる時期といえます。続いては、そんなフィードバックの分析をし、今後の施策を練り始めることになりますが、皆さんの年度初めは、どんな感じにスタートしたのでしょうか?

■さて、そんなテレビマンのひとりごと「オンガクの正体」ですが、前回は、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのギターリスト、ジョン・フルシアンテの作曲にまつわる話を軸に、アーティストが「音楽」をキャッチする瞬間のことについて書いてみましたが、今回は、私がごく個人的に、どのように「お気に入りの音楽」をキャッチしてきたかを、お話ししようと思います。とりたて特別な手立てがあるわけではないのですが、これまでにも、十分過ぎるほどのステキな音楽に恵まれてきました。

20071103bruce.jpg■音楽を捕まえる場所、音楽をキャッチできる場所を考えた時、昭和42年生まれの自分の場合、音楽に真剣に目覚めた中学生時分、夢中になってチェックしたのは、まず、ラジオでした。「オールナイト・ニッポン」に代表される深夜放送も、もちろん大好きでしたが、音楽となると、やはりFM。「FMレコパル」や「FMステーション」なんかを買って、ラジオ番組表とにらめっこしながら、カセットテープに「エア・チェック」したものです。渋谷陽一さんの「サウンド・ストリート」やセーラ・ロウェルさんの「ポップス・ベストテン」で最新曲をチェックしていました。

20071103U21.jpg「ストーンズの新曲、本邦初オンエアー!!」といった、いわゆる国内オンエアー解禁日に合わせた番組を聴いた日には、ラジオの前で、ほのかな興奮を覚えたものですそして、テレビでは何といっても、小林克也さんの「ベスト・ヒットUSA」。あるいは、ピーター・バラカンさんの「ポッパーズMTV」、中村真理さんの「ビルボードトップ40」。遥か彼方の存在に感じた海外アーティストの動いている姿―ライブ映像やミュージックビデオを見ることができた時間は、80年代のあの当時、非常に貴重なものでしたよね今でも鮮烈な印象として残っているのは、ブルース・スプリングスティーン「Rosalita」のライブ映像と、U2「Where the streets have no name」のミュージックビデオ。

■とにかくかっこよかった!また、映画から、ポップスのヒットソングが生まれるといった、今では当たり前のパターンが「フットルース」や「トップガン」といった作品で確立されたのもこの頃でした。こういったメディアから流れてくる音楽が、ひとつの手がかりとなり、お気に入りのレコードを探しに行ったものでした。概ね、80年代を過ごした音楽好きの皆さんとは何ら変わらない平凡なエピソードですが、その後の自分にとっては、本当に大切な音楽との出会いと、それをきっかけにした重要な出来事が数多くあったことを付け加えておきます。こちらも、皆さんと何ら変わらないエピソードかとは思いますが。
と、ここまで書いてきて、すでにスペースが尽きてしまいました。実は、この後、私の心の音楽マスターをご紹介しようと思っていたのですが、次回に譲ります。三人います。
一人は、村上春樹さん。一人は、藤原ヒロシさん。当然、このビッグネームお二方とは、面識なぞありません。まさに「心の」音楽マスターとして、一方的に慕っているだけです。そして、もう1人は、このサイトの編集長 K氏。氏の人生を賭けた膨大なレコード・コレクションと、PUNKな魂は、一見の価値ありです(見せられないのが残念です)。次回は、そんな三人の音楽マスターのお話とさせていただきます。今回も、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
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fujisakiprofileimage.jpgPROFILE    針村丈二<ハリムラ・ジョウジ>
大学卒業後6年間、TV制作会社に勤務した後、 97年フランスW杯アジア最終予選の最中、某CS音楽チャンネルに移籍。番組ディレクター、プロデューサーを経て、現在、編成部所属。趣味は、読書、音楽鑑賞、スポーツ観戦と、いたって普通。この5月で40歳。前厄。一児の父。
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