オンガクの正体♯3
「心の音楽マスター」
PRESENTED BYJOHJI HARIMURA
更新日07.11.04 コメント:0件 トラックバック:0件
~ある音楽チャンネル編成マンのひとりごと~
梅雨から初夏に向かう頃、東京あたりでは、はっきりしない天気が続き、いつの間にか夏を迎えているものです。若い時分は、そんな夏の訪れに、なんだか甘ずっぱい期待を感じていたような気もしますが、いつの頃からかそんな気持ちも忘れてしまいました。皆さん、いかがお過ごしですか?針村丈二です。
■2007年も6月が終わりました。同じ6月でも、ロックの歴史上、1967年の6月1日といえば、ビートルズの傑作アルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」が発表された年月日として記録されています。私の働く音楽業界のビートルズ・ファンの間では、今年のビートルズ関連ニュースとして「サージェント・ペパーズ発表40周年記念プロジェクト」があるのではないか?などと、ささやかれています。87年に始まった、ビートルズ・オリジナル・アルバムのCD化は、「レコード・デビュー25周年記念プロジェクト」であると同時に、「サージェント・ペパーズ発表20周年記念プロジェクト」でもあったということを聞いたことがあります。昨年は、アルバム「LOVE」で、世界を驚かせたビートルズ・プロジェクトですが、今年はいかに?
■さて、そんな音楽チャンネル編成マンのひとりごと「オンガクの正体」ですが、今回は、私の音楽の師匠、「心の音楽マスター」の1人を紹介します。3人おりまして、村上春樹さん、藤原ヒロシさん(お二方とは、当然面識なし)、そして、このサイトの音楽ページ編集長 K氏。これまでの音楽の歴史の中で、数え切れないほど多くの楽曲が生まれてきたわけですが、その中から、自分の好きな「オンガク」をピックアップしていく上で、このお三方から与えられた指針は、自分にとって、非常に有効なものでした。今回はその1人、村上春樹さんについてお話ししようと思います。
■村上春樹さんといえば、ご存知の通り、世界中で作品がベストセラーになっている、日本を代表する作家。私の現場でも、来日時のインタビューで「村上作品」からの影響をとうとうと語る海外アーティストなんかも出てきています。村上作品が、こうして世界中の人々に支持されている理由のひとつとして、小説の中にちりばめられた「音楽」も大きな役割を果たしていると分析されています。私自身も村上作品をきっかけに、ロック、クラシック、ジャズ…、多くの音楽に出会いました。例えば、87年作品「ノルウェイの森」。私の学生時代に発表された、村上作品初のミリオンセラーです。「あとがき」には「ウォークマンで『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』のテープを百二十回くらいくりかえして聴きながらこの小説を書き続けた」とありました。中学生の頃聴いた、赤盤と青盤だけでビートルズをおさえ
た気になっていた愚かな自分でしたが「これではいかん」とCD化されたばかりの「サージェント・ペパー」を、当時の優しい彼女(今の恐ろしい妻)と一緒に、池袋の「Wave」まで買いに行ったのを覚えています。思えば、「ノルウェイの森」という作品を生み出した作家に力を与えた、音楽の正体を、少しでも感じてみたかったのです。
この他にも、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」でボブ・ディランを本格的に聴き始め、「スプートニクの恋人」でヴィルヘルム・バックハウス『ベートーベン:ピアノ・ソナタ全集』のボックスセットを手にいれ、「東京奇譚集」では、J.J.ジョンソンやペパー・アダムズを探しに行きました。村上作品のサントラ(?)コレクションは、新作が出る度、現在も続いています。そこにはいつも良質な音楽があり、何よりも自分の好みに合っていることは幸運でした。
■そんな私のディスク・ガイドとなっている、格好の本があります。これまでは、小西慶太さんの『村上春樹の音楽図鑑』(小西慶太 ジャパン・ミックス)を愛読していましたが、この春、この本を全面的に改訂した新刊『「村上春樹」を聴く。ムラカミ・ワールドの旋律』(小西慶太 阪急コミュニケーションズ)が出版されました。様々なジャンルにわたり「一生もの」の「オンガク」が、わかりやすく、たくさん紹介されておりますので、興味のある方は、ご覧になってみてはいかがでしょうか?
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■最後に、『「そうだ、村上さんに聞いてみよう!」』(村上春樹 絵・安西水丸 朝日新聞社)という本に載っていた、ビートルズの名曲「ノーウェジアン・ウッド(ノルウェーの森)」にまつわるエピソードを紹介します。それによると、“Isn’t it good Norwegian wood?”という一節は最初、“Isn’t it good knowing she would?”というものだったそうです。しかし、当時、アイドルでもあったビートルズに、この表現、「彼女がやらせてくれるって、わかっているのは素敵だよね」はないだろうってことになって、現行の歌詞になったとか。村上さんのエージェントの方が、あるパーティーで生前のジョージ・ハリスンから直接聞いた話なんだそうですが、「本当かどうかはわからない」とのことです。こちらとしても、そんな歌詞にあるような色っぽい期待への感覚も、いつの間にか忘れてしまいました…。
なお、残る「心の音楽マスター」の2人、藤原ヒロシさんとこのサイトの編集長 K氏については、いつかまた、別の機会に触れてみたいと思います。今回も、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
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PROFILE 針村丈二<ハリムラ・ジョウジ>
大学卒業後6年間、TV制作会社に勤務した後、 97年フランスW杯アジア最終予選の最中、某CS音楽チャンネルに移籍。番組ディレクター、プロデューサーを経て、現在、編成部所属。趣味は、読書、音楽鑑賞、スポーツ観戦と、いたって普通。この5月で40歳。前厄。一児の父。
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■村上作品をもう一度!!■
■いろんな意味でBeatlesの最高傑作のひとつとして挙げられるアルバム
これからも宜しくお願いします。










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