オンガクの正体♯5
「ライブという音楽体験」
PRESENTED BYJOHJI HARIMURA

更新日07.11.19 コメント:0件 トラックバック:0件

~ある音楽チャンネル編成マンのひとりごと~

暑かった夏もいつの間にか目の前を通り過ぎ、長袖が必要な季節へと変わりつつあります。2007年も残すところ、3ヶ月あまり(!)。時の経つスピードは、遠心力のように、毎年だんだんと加速していくように感じます。皆さん、いかがお過ごしですか?針村丈二です。

■今年の夏も、ユーミンの「シャングリラⅢ」に始まって、「フジ・ロック」、「ロック・イン・ジャパン」、「サマーソニック」などのフェス、そして、平井堅さんの「Ken’s Bar」まで、仕事柄、多くのアーティストのライブを観る機会に恵まれました。今回の「オンガクの正体」は、そんな「ライブ」という音楽体験がテーマです。

「ライブ」…、文字通り、生で音楽を感じることの出来る機会であり、生のアーティストを体験できる貴重な時間が「ライブ」です。皆さんも、経験があるとは思いますが、ライブを観るといろんな意味で、それまで自分が勝手に作り上げていたイメージを改めることになるものです。例えば、そのアーティストが持っているオーラだったり、声の迫力、バンドの演奏力・グルーブ、そして、その人柄を含めたキャラクターなど、CDだけでは窺い知れないことを、感じることができるからです。その結果、あまり好きでもなかったアーティストを好きになったり、逆に、すごいと思っていたバンドにがっかりしてしまったり、といったことが起こってきます。スポーツ観戦でもそうですが、テレビの方がはっきりと細部まで見えているはずなのですが、選手の大きさだったり、プレイのスピードや技術の確かさは、現場に足を運び、実際に観戦してみないと、その選手の「雰囲気」や、本来の「凄さ」は実感できないものですよね。

■さて、自分の洋楽ライブ初体験といえば、ビリー・ジョエルでした。アルバム『イノセント・マン』のツアーの84年の来日公演で、場所は、日本武道館でした(レコードに挟んであった半券によると、1984年5月30日。S席で4500円)。初めて、洋楽アーティストのコンサートに出かけるとあって、高校の仲間たちとライブ前から異常に興奮していたのを覚えています。皆さんも経験があるかと思いますが、大きな声で「1曲目は何だろう?」「『ニューヨークの想い』はやってくれるかな?」などとおしゃべりしながら、開演を今か今かと待っていたものです(今でもライブ前の会場で、そんなテンションの高い若い子たちを見ると、あの頃の気持ちを思い出して、苦笑いしてしまいます)。その日のビリー・ジョエルは、正しく本物で、正真正銘のアメリカン・ポップスを演奏してくれました。毎日レコードで聞いていた音楽に、生で触れることのできたその感動は、今でも鮮明に覚えています。おまけにその夜は、当時のトップ・アイドル、松田聖子さんがステージに飛び入りした公演でもありました。
billijoel1.jpg■「イノセントマン」
曲目リスト
1. イージー・マネー
2. イノセント・マン
3. ロンゲスト・タイム
4. 今宵はフォーエバー
5. あの娘にアタック
6. アップタウン・ガール
7. ケアレス・トーク
8. 君はクリスティ
9. 夜空のモーメント
10. キーピン・ザ・フェイス
※〈CDエクストラ〉

■また、大学時代、初めて観たエアロスミスも、『パーマネント・バケーション』の頃のツアーだったと思いますが、実際にライブに行って、ますます好きになったバンドのひとつです。彼らのライブ・アルバム『ライブ・ブートレッグ』を繰り返し聞いていた自分でしたが、ライブを観るまでのエアロスミスの印象は、とにかくクールで、ひたすらストイックに演奏するバンドを想像していました。しかし、武道館で観たライブでは、少し違った印象を受けました。スティーブン・タイラーは、もちろんかっこいいのですが、どこかユーモラスで、その日はメンバーかスタッフの誕生日だったようで、ステージ上までお相撲さんにバースデイ・ケーキを運ばせて、僕達お客さんに「ハッピー・バースデイ」を歌わせたりしていました。そんな姿に、レコードや音楽雑誌のグラビアからではわからない、何だか温かい人柄を感じて、ますますエアロスミスが好きになったのです。
6180TWBGDBL._AA240_.jpg■「パーマネント・バケーション」
曲目リスト
1. ハーツ・ダン・タイム
2. マジック・タッチ
3. ラグ・ドール
4. シモライア
5. デュード
6. セント・ジョン
7. ハングマン・ジューリー
8. ガール・キープス・カミング・アパート
9. エンジェル
10. パーマネント・ヴァケイション
11. アイム・ダウン
12. ザ・ムーヴィー

■次回は、同じ「ライブ」ではありますが、お気に入りの「ライブ・アルバム」について、お話ししようと思います。「イノセント・マン」のレコードから出てきた半券によると、あのビリー・ジョエルのライブから、23年が過ぎ去りました。昨秋、ビリー・ジョエルの来日公演に出かけてから、もうすぐ約1年(!)が経とうとしています。時のスピードたるや恐るべし…。
今回も、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!


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fujisakiprofileimage.jpgPROFILE    針村丈二<ハリムラ・ジョウジ>
大学卒業後6年間、TV制作会社に勤務した後、 97年フランスW杯アジア最終予選の最中、某CS音楽チャンネルに移籍。番組ディレクター、プロデューサーを経て、現在、編成部所属。趣味は、読書、音楽鑑賞、スポーツ観戦と、いたって普通。この5月で40歳。前厄。一児の父。
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