「ロートラーの手稿」~PICK UP ARTIST!~(2)
「はっぴいえんど」
PRESENTED BY ZAKK

更新日07.11.27 コメント:0件 トラックバック:0件

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■前回に引き続き今回もPICK UP ARTISTとして「はっぴいえんど」をお送りしたいと思います。

藪から某に、何故「はっぴいえんど」を急に思いついたかと言いますと、非常に個人的なことで恐縮ですが・・・、実家のすぐそばに来年6月に開通する東京メトロ13号線の駅で「雑司が谷」というがあるのですが、この駅は路面電車「都電」の鬼子母神駅と隣接しているんですね。今や東京では都電はこの荒川線しか走っておりません。そして近くには明治通りにかかる「千歳橋」があり(かなり昔、明治通りにはトロリー・バスも走っていました。トロリー・バスを知っている人も少ない!?)、なかなか風情のある一角なのです。小さい頃から都電が大好きでよく乗ったものでしたが、先日たまたま乗った時に、ふと「路面電車が~」という細野晴臣さんの歌声が脳裏を掠めたのです。そこで今回「はっぴいえんど」のことを少し紹介したいなと思った次第で・・・。

612QX30CHZL._AA240_.jpg■私と「はっぴいえんど」の出会いは14歳の夏の終わりでした。バンド仲間のN氏の家に遊びに行った時のこと。昨日買ったLPを聴いてみなということになり、彼が針を落とした瞬間、ぶっ飛んだ。
あの衝撃は今でもよく覚えている。鈴木 茂さんのファズの効いたギターの音、タイトな松本 隆さんのドラム、細野晴臣さんのメリハリのあるベース、そして…「お正月と言えば~」という大滝詠一の鼻にかかった説得力のある唄声。
それこそがはっぴいえんどの「春よ来い」であった。この曲はバンド名がそのままタイトルになっているファーストアルバム「はっぴいえんど」の1曲目。このアルバムは通称「ゆでめん」ということなのだがそれはジャケットを見れば一目瞭然。
※「春よ来い」は強烈でしたが、どの曲も素晴らしいです。強いてもう一曲挙げるならば・・・、大滝詠一さんの優しげで鼻にかかった歌声とアコギが織り成す絶妙のハーモニーが秀逸ものの「朝」ですかね。タイトルそのまんまの情景がものの見事に伝わってきます。この曲はどこかの化粧品のCMで使えそうな綺麗な曲です。

■確かに、噂はいろいろ聞いてはいたが、当時からLed Zeppelinなどの洋楽ハード・ロックを好んでコピーしていた私に少ない小遣いの中から「はっぴいえんど」のアルバムを買う勇気がなかった。ましてや今みたく簡単には試聴などできる時代でなかったのでなお更だ。N氏も同様なタイプなのだが良くぞこのアルバムを買ったものだ。

■私が思うに全ての楽器、唄がそれぞれ完璧に独立していてクリアー。それがアンサンブルされると渾然一体となり抜群のバランスと迫力を持って迫ってくるといった感じだ。それに敢えて日本語に拘った歌詞も独特だ。いかんせん、当時は鼻タレ中学生だったので、お粗末な国語力では理解できない歌詞もあったのだが…。

■とにかく「はっぴいえんど」の音楽は唯一無比で他には決して類を見ることができなかった。それだけにインパクトも大きかったのだろう。その根底にはメンバー4人のセンスの良さがあったのは当然だが、ただ単にセンスという言葉では片付けられない奥深いものを感じたのは私だけではなかったと思うのですが…。

■1969年に細野晴臣(VOCAL&BASS)、大滝詠一(VOCAL&GUITAR)、鈴木茂(VOCAL&GUITAR)、松本隆(DRUMS)の4人は「ヴァレンタイン・ブルー」を結成し、翌年の1970年に「はっぴいえんど」改名。彼らの大きな功績として「日本語で歌うROCK」の道筋を創造したということが挙げられるでしょう。「はっぴいえんど」の沿革や4人の詳しいことはネットでもたくさん紹介されているのでここで下手な解説は割愛させてもらいますが(日本語ROCKということで当時はいろいろ論議になったらしい)、私なりに思うに・・・、ただ単に欧米のロックのリズムに日本語を乗せるというものではなく、日本語の持つ特性、独特の響き、豊かな情景、季語、匂いなどなどがリアルに伝わってくる独特の文学的な歌詞と音創りにおいても表面的な形に捉われず革新的で個性的なアプローチでごまかしのない完璧なアンサンブルを確立し、この2つの要素が見事に融合した音楽ではないでしょうか。
曲のテーマも多岐にわたり、卓越した演奏力と抜群のセンス(作詞&作曲)は勿論のこと、彼らがいかに知的で思慮深い人間であったかが判ります。そして聞き手に行間を読ませる巧みな詩人であったとも言えます。何気ない日常の風景も輝いて見えるから凄い。どこか懐かしい感じがしたり、いきなりアナーキーぽかったり、妙に優しい気分になったり寂しさがこみ上げてきたり・・・と全く退屈しません。百聞は一聴にしかず(Seeing is listening!)。とにもかくにも一度「はっぴいえんど」を聴いてみてください。

■最後に「はっぴいえんど」のALBUMを5枚ご紹介しておきます。
●はっぴいえんど(1970年)
●風街ろまん(1971年)
●HAPPY END(1973年)
●CITY - HAPPY END BEST ALBUM(1973年)
●ライヴ!はっぴいえんど(1974年)

■ちなみに東京メトロ13号線はこんな感じです。
fukutoshin_header.jpg
更に詳しい情報はこちらから

■千歳橋の下を走る都電(鬼子母神駅から早稲田に向かう)
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都電「荒川線」の詳しい情報はここで!

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