「ロートラーの手稿」~第5回~
音速のギタリスト達~
PRESENTED BY ZAKK

更新日08.02.08 コメント:0件 トラックバック:1件

     「THE GREAT FASTEST GUITARISTS!」
            ~PART TWO~

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■前回(PART ONE)では...、
マイケル・アンジェロ・ベティオ Michael Angelo Batio
チアゴ・デラ・ヴェガ Tiago Della Vega
グレッグ・ハウ Greg Howe

の3人の天才ギタリストをご紹介しましたが、
PART TWOの今回は...、
①クリス・インペリテリ Chris Impellitteri
②アレキシ・ライホ Alexi Laiho
というヘヴィー・メタル系の2人のギタリストに加え、
今は亡きスーパー・ジャズ・ギタリストの
③ジョー・パス Joe Pass
を加え、ちょっと面白い編成でいきたいと思います!


①Chris Impellitteri(クリス・インペリテリ)
■PROFILE
butchris2002.jpg1964年9月25日生まれ。ネオクラシカル系のギタリストでヘヴィメタルバンド「Impellitteri」のギタリストでもあった。最近はロスアンジェルスのヘヴィーメタルバンドで活動しアルバムも出している。インペリは世界最速のギタリストになりたいと公言していたようにその卓越した速弾きは定評がある。一時はギネスで世界最速の記録を承認されたが、PART ONEに出てきたチアゴ・デラ・ヴェガに破られてしまった。彼のプレイスタイルとして三種の神器ともいうべく速弾き、スウイープ、タッピングはもちろんのこと、クラシックベースのマイナースケールの旋律はなかなか流麗である。が、往々にしてイングヴェイ・マルムスティーンのフォロワーとみなされることが多かったのも事実(インペリが先に脚光を浴びていればイングヴェイがそのように揶揄されたかもしれない)。また、彼の速弾きは手癖に頼ったところが見受けられただ速いだけと酷評されたこともあった。などなどインペリはいろんな意味で運がなかったギタリストであったと思うのだが、そのスピードと正確さにおいて間違いなく一流の音速ギタリストであることは間違いない。これは筆者の勝手な意見だが、彼の真骨頂は静から動というな一連の流れにおいて発揮されると思う。主に使用しているギターはフェンダーのストラト・キャスター(ラージヘッドモデル)。

■クリス・インペリテリの公式サイト
http://www.rapture.net/impellitteri/

▼それではインペリテリの妙技を!

■SELECTED ALBUM
★Chris Impellitteri : システムX


★Impellitteri : スクリーミング・シンフォニー


②Alexi Laiho(アレキシ・ライホ)
■PROFILE
IMG_3336s.jpg1979年4月8日、フィンランドで生まれる。メロディック系デス・メタルのCHILDREN OF BODOM(チルドレン・オブ・ボドム)のギタリスト。7歳に何か楽器をやりたいと考えバイオリンを5年間くらい習った。しかし、常日頃メタルを聴いていた姉がいて普段からメタルには興味があったそうな。ある日姉がスティーヴ・ヴァイのあの名盤「パッション・アンド・ウォーフェア」を買ってきたのだが、それを聴いていっぺんでギターの虜になってしまったとのこと。先生について練習を始め、13歳の頃には大体納得のいくプレイが一通り弾けるようになっていたというのだから大しalexi05[1].jpgたもの。本人曰くとにかく練習は相当やったとのことだ。影響を受けたギタリストとしてスティーヴ・ヴァイ、イングヴェイ・マルムスティーン、ランディ・ローズ、ジェイク・E・リー、ザック・ワイルドなどの名前を挙げている。もともと才能がある上に貪欲なまでにいろいろな音楽を聴きコピーし、常日頃練習を怠らない。こう言っては失礼だが見かけによらないこのひたむきさにはどことなく好感が持てる。切れのある疾走感溢れる速弾きは実に小気味良い。使用するギターはESP「ALEXI LAIHO SAW TOOTH」Alexi Laihoのシグネチュアモデル。ピックはかなり小さめで厚くて堅いものを使っているようだ。バンドの作曲、作詞も彼が殆んど手掛けている。

■Children of Botomの公式サイト
http://www.cobhc.com/

▼まず、アレキシ・ライホのパワー溢れるステージから

■SELECTED ALBUM
★Children Of Bodom : Something Wild


★Children Of Bodom : Are You Dead Yet?


③Joe Pass(ジョー・パス)
■PROFILE
gibson.jpg1929年(5月23日生まれ)~1994年、享年65歳。アメリカの生んだ超一流のジャズ(bebop)・ギタリスト!これまで殆んどがヘヴィメタル系のギタリストが登場してきたが、ここは是非ともジョー・パスをご紹介しておきたい。ギターを弾くきっかけが父親のポーカーのためのBGMというのも変わっている(家族には音楽に関係したものが誰もいなかった)。9歳で弾き始め14歳で既にプロのバンドマンとして活動していた。しかも独学であれだけの超絶テクニックをマスターしたというのだから驚きである。学校を卒業後は、ニュー・ヨークを活動の拠点とするが、20歳代は麻薬中毒で苦しみ、療養所の入退院を繰り返す生活が続く。そんな状況が続いていたためか初のリーダー作品を発表できたのは1963年のこと(「Catch Me」:パシフィックレコードより)。その後は精力的に音楽活動に身をおき「フォージャンゴ」をはじめソロギターの可能性を追求した一連の「Virtuoso」など多くの素晴らしいアルバムを世に送り出した。速弾きというテーマだが、ギターの生音だけであれだけの速く難解なパッセージをコードともどもいとも簡単に途切れな弾きこなしてしまうのだから紛れもなく音速のギタリストである。あまりにも愉しそうに楽勝な雰囲気でギターを弾くので、彼の演奏を見ていると自分も弾けるような気がしてくるから不思議だ(当然実際は大違いだが)。

▼ジョー・パスの絶技を(ウッドベースも凄いぞ)!

★指の動きをタブで追うとその速さが実感できます!

■SELECTED SOLO ALBUM
★Joe Pass : バーチュオーゾ<紙ジャケット仕様初回限定盤>


★Joe Pass : Unforgettable


rakkan.jpg今回の3人は全く個性の違うギタリストだったと思いますが、実際はいろいろあるのでしょうが、まだ大きな挫折を知らない若いAlexi Laiho、少し世間の厳しさを体験したChris Impellitteri、そして言わばどん底から這い上がってきたJoe Passと人生においても三者三様といった感じでした。それと速く弾くという以前に注目したいのは「音」です。一流ギタリストはそれぞれの音に顔があるなあとつくづく思いました。PART ONEのギタリスト達も含め唯一無二のトーンを持っていて、それは同じギターや機材を使っても他人が決して作り出せない音です。テクニカルな面だけでは語れない何かがあるのでしょう。
ミュージシャンの中でも正規のレッスンを受けない人がたくさんいますが、ジョー・パスは全て我流であそこまでジャズ・ギターを極めることができたというのですからまさに驚異です。

    次回、「THE GREAT FASTEST GUITARISTS!」
     ~PART THREE~もご期待下さい!

今回も最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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