ONLY BEST ONE~PART2~ ABRAXAS by SANTANA
ロック&サルサ&ブルース&ジャズの融合
これぞ珠玉の1枚!魂を揺さぶる珠玉の2ndアルバム
更新日08.02.22 コメント:0件 トラックバック:0件
■前回は、Southern Rockの雄The All Man Brothers Bandの「Live at Fillmore East」をご紹介しました。
さて今回の「ONLY BEST ONE」は...、
SANTANA「ABRAXAS」
(邦題:天の守護神サンタナ)をご紹介したいと思います。
特に...、「Black Magic Woman」を最初に
聴いた時の感動は今でも忘れられない!
すべてが新鮮で喩えようのない音楽性だった。
●MEMBER
カルロス・サンタナ(G)
グレッグ・ローリー(Key)
マイク・シュリーヴ(Dr)
デヴィッド ・ブラウン(B)
ホセ・チェピート・アリアス(Per)
マイク・カラベロ(Per)
●TUNES
-A面-
1 SINGING WINDS,CRYING BEASTS(風は歌い、野獣は叫ぶ)
2 BLACK MAGIC WOMAN/GYPSY QUEEN
(ブラック・マジック・ウーマン/ジプシークィーン)
3 OYE COMO VA(ぼくのリズムを聞いとくれ)
4 INCIDENT AT NESHABUR(ネシャブールのできごと)
-B面-
1 SE A CABO(すべては終わりぬ)
2 MOTHER'S DAUGHTER(マザーズ・ドーター)
3 SAMBA PA TI(君に捧げるサンバ)
4 HOPE YOU'RE FEELING BETTER
(ホープ・ユー・アー・フィーリング・ベター)
5 NICOYA(エル・ニコル)
■「ABRAXAS」は1970年(8月)にリリースされたSANTANAのセコンドアルバム。ファーストアルバム「SANTANA」は全米アルバムチャート4位を記録し200万枚を売り上げこの時点でラテン・ロックなる存在感を十分に示していたのだが、この「ABRAXAS」はさらに上を行くチャートでNo.1、400万枚以上のメガヒットとなった。それもそのはず、アルバムを通して所謂ステ曲がない。9曲すべてが独自の主張をしておりどれも素晴らしい(そのうち、BLACK MAGIC WOMAN,OTE COMO VA,SAMBA PA TIはシングルカット)。
ラテンの湧き出る情熱はそのままにファーストで見せた荒々しいまでのパワーを残しつつ洗練されたパフォーマンスを聴かせてくれる。サンタナの艶やかでブルージーでソウルフルなギター、見事なまでに調和が取れているグレッグのヴォーカルとキーボード、非の打ち所がないマイクのドラム、チューピットのティンバレスとカウベル、カラベラのコンガなどがまさに渾然一体となって迫ってくる。特にサンタナのギターの音が何とも余韻が残る。おそらくBIG MUFFというエフェクターを使っていると思うのだがあの歪みながらもクリアーで太いサスティーン、そして...、これは私の勝手な思い込みかもしれないが1~3弦の調弦が四分の1か6分の1か?微妙にフラットしているあたりはたまらない。あのさじ加減はまさに天性のものだと思う。
今やラテン調の曲が演奏されることが多くなりそれはそれでひとつのジャンルとして確立されていて実に素晴らしいのだが、SANTANAの音楽との大きな違いは、どこかプリミティブな部分が感じ取れないところではないだろうか。プリミティブな部分から発せられる音には、私の心の奥底に突き刺さるものがあるのだ。何とも言葉で説明するのは難しいのだが、この「ABRAXAS」には人間が元来持っているが、気がつかないで眠っている野性をちょっとだけくすぐるような叫びがあるのではないだろうか。
■そして内容と相まってレコジャのインパクトも強烈だった。ファーストのライオンの隠し絵も面白かったのだが、
ABRAXASのイラストはどこから楽園のようであり、邪悪な雰囲気もあったり、また、中央に描かれた女性もそのものズバリ、官能的な姿で身を横たえるブラック・マジック・ウーマン。彼女は天使のメタファーなのか悪魔の化身なのか?といったカオス的要素に満ち溢れているヴィジュアルは一度見ただけで脳裏に焼いてしまう。
余談だが、レコジャの絵は、マティ・クラーウェイン氏による「天の守護神」像という作品なのだが、1960年代のヒッピー文化の特徴のひとつであるサイケデリックのアートとしても秀逸なものだ。また「ABRAXAS」という言葉もなかなか面白い背景がある。古代の魔よけの石に彫られていた言葉で、ギリシャと何らかの関係があり一説にはおまじないの「アブラカダブダ」に由来するなどとも言われているそうな。ギリシャの数秘論からすると「365」になり、365の天界を支配する神を表しているという。同時に善と悪、神と悪魔、人間と獣、男であり女であるといったような二面性の混在といったような意味もあるらしい。
■SANTANAは1969年8月に開催されたウッドストックで全米の音楽ファンの脚光をあびるのだが、その陰には
Fillmore East&Westの設立者であるBill Grahamの猛烈な後押しがあったと言われている。それもBillがカルロス・サンタナの才能を逸早く見抜き高く評価していたからだ。ファーストアルバムのプロモーションとしては最高の舞台となったわけだ。ファーストアルバムは前述したように成功を収めるのだが、そのプレッシャーに負けることなく「ABRAXAS」は更なる成功を収めた。
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また、当時のアメリカはベトナム反戦、黒人の公民権や反差別闘争など反体制運動、カウンター・カルチャーのヒッピーイズムや平和・共同体の精神を唱えたフラワー・パワー活動など若者がもの凄いパワーが見せていた時代。そんな状況下で発売された「ABRAXAS」はまさに音楽業界では革新的なアルバムだったに違いない。それがその時代のバックヤードと見事なまでにマッチングしていた。
▼殆どの洋楽ファンの方はこのアルバムを聴いていると
思いますが、まだお聴きになったことのない方は是非とも
聴いてみて下さい。

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■Carlos Santanaオフィシャルサイト(英語)
http://www.santana.com/
■サンタナBMG公式サイト(日本語)
http://www.bmgjapan.com/santana/
※Gregg Rolieもまだまだ頑張っています。
■Gregg Rolieオフィシャルサイト(英語)
http://www.greggrolie.com/index1.html
今回も最後までお付き合い頂きありがとうございました!
私は小学生の頃からボサノバが好きなませた子供でアントニオ・カルロス・ジョビン、ジョアン・ジルベルト(アストラットも)良く聴いていました(叔父の影響)。まあ、ラテン系の音楽の雰囲気は何となく分かっていたのです。中学になるとロックに目覚めZEP、CREAMなどのハードロックをコピーする毎日でした。そんな最中にこの「ABRAXAS」がリリースされました。
このアルバムを買ったキッカケとなったのは、FEN(Far East Network)というアメリカ進駐軍向けのラジオを良く聴いていてそこで「BLACK MAGIC WOMAN」が流れていたのですが、それを聴いた時の衝撃は今でも良く覚えています。何せ英語のラジオ番組ですから当時はSANTANAの曲ということも1回だけのヒアリングでは分からなかったので友達と手分けしてようやく突き止め、それから雑誌で新譜情報を調べ、発売日にレコード店にすっ飛んで買いに行ったという記憶があります。
アルバムによっては自分にとってく良い曲はせいぜい1~2曲だけであとはどうもなあ~?ということがありますが、このアルバムは全曲良かった!これはラテンのリズムとロックの融合でできた音楽だな!などと今では冷静に言えますが、当時は言葉などで表現することができないほどのインパクトでただただこの不思議でかっこいいサウンドは何なんだ!?といった感じでした。今やいろんなジャンルの音楽ファクターをミックスして一つの新しい音を構築するということはよくあることでましてラテンのリズムは慣れ親しんでいる部分もありますが、それを最初にそれも中学生の時に目の当たりにした衝撃は凄まじいものがありました。
※ラテン・ロックという名称についてですが、ここでは便宜的にこの呼称を使用していますが実際はそんな単純なものではないでしょう。カルロス・サンタナはメキシコ人なのでラテンのリズム、とりわけサルサへの傾倒は極自然のことだと思いますが、そこにロックだけではなく、ブルース、ジャズ、ビーバップなどファクターを取り入れることによって完成した音楽スタイル。ジョン・コルトレーンを敬愛して止まないサンタナの音楽性はラテン・ロックの一言では片付けられない気がしています。
▼BLACK MAGIC WOMAN
▼SATANA(バンドとして)のALBUMをセレクトしてみました!












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