オンガクの正体♯8
「あの頃の音楽体験」について
PRESENTED BYJOHJI HARIMURA

更新日08.03.05 コメント:0件 トラックバック:0件


    ~ある音楽チャンネル編成マンのひとりごと~

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     皆さん、いかがお過ごしですか?針村丈二です。

■先日、東京ドームでの、ポリスの再結成ライヴへ行ってきました。

policetokyodome2.jpgあの頃、観たくても決して観ることのできなかった彼らのステージを友人たちと堪能してきました。聞き慣れたアルバムのあのナンバーが、次から次へとグレイテスト・ヒッツ・ライブのごとくメンバー3人で演奏され、集まった観衆を魅了していきました。個人的には40歳を越えた今にして、中高生の頃に親しんだポリスの音楽を、ついに生体験したというわけです。もちろんポリスも年齢を重ね、あのファースト・アルバムのようなエネルギーはとても再現できるわけはないのですが、そんなことを抜きにして、素晴らしいステージだったことは言うまでもありません。

▼The Police First Album
アウトランドス・ダムール(初回生産限定盤)


■僕がまずライヴの後、感じたことは「あの頃の音楽体験って一体何なのだろう?」ということでした。
このポリス・ライヴの間、あの思春期の頃の思い出を含め、様々な感情が想起しては消えていくということが何度かありました。そして、その想いは、ある時は、痛みや匂いを伴って、肉体的に、物理的に作用してくるのです。皆さんも、そんな経験をお持ちではないですか?

前回は、知人の関わった2冊の本と70年代について、お話をさせていただきましたが、今回は、その「あの頃の音楽体験」について、もう少し考えてみようと思います。

季節は春3月を迎えました。まだまだ寒いそんな毎日ですが、3月と聞いて思い浮かぶイメージといえば、思春期の旅立ちと別れの時、「卒業」というイメージです。ここ数年、春先になると、ケツメイシ、中島美嘉、アンジェラ・アキなど「桜」をモチーフにしたヒット曲が生まれていますが、自分が学生だった70年代の終りから80年代には、文字通り「卒業」というタイトルの曲をはじめ、旅立ちと別れを歌った名曲が数多く生まれています。

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松山千春さん「卒業」、海援隊「贈る言葉」、松田聖子さん「制服」、尾崎 豊さんの「卒業」、菊地桃子さんの「卒業-GRADUATION-」、斉藤由貴さんの「卒業」、柏原芳恵さん「春なのに」などなど。また当時、ユーミン・ファンの姉の部屋からは、定番である「卒業写真」と「最後の春休み」、そして、イルカとかぐや姫の「なごり雪」などが流れてきたものです。中学校の卒業式といえば、人生初めての試練ともいえる「高校受験」を終え、ほっとすると同時に、それぞれに新たな進路に歩むべく「期待」と「不安」が交錯する時期であり、また、中学・高校時代といえば、皆さんも同様に、友情、けんか、恋、部活といった思い出多き時代なのではないかと思います。そして、こうした思い出を彩るサウンド・トラックともいうべき「オンガク」との重要な出会いも、この頃だったのではないでしょうか?

▼松田聖子さん「制服」、斉藤由貴さんの「卒業」、尾崎 豊さんの「卒業」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2483081

■先述の「卒業」ソングの中で、「卒業写真」「なごり雪」といった別格はあれ、僕の好きな曲といえば、斉藤由貴さんの「卒業」です。yuki.jpg東京育ちの自分ではありますが、春、旅立ちの時を迎え、映画やドラマで見るような田舎の駅で、離れ離れになる恋人たちの情景が、ありありと浮かんだものです。今の女子学生にとっても「制服の第2ボタン」は大切なものなのでしょうかね?そういえば、全然聞かないですよね。また、進路が決まってから卒業式までのわずかな数週間はなんともいえない独特の時間が流れていた気がします。ある種、プライベート総仕上げというか、そんな不思議な時間。例えば、当時の仲間が好きだったRCサクセションの「トランジスタ・ラジオ」を再現しようということになり、授業を抜け出して屋上に行ったはいいが肝心のラジオを忘れてしまったり。ちなみに、自分が通っていた練馬の中学校の屋上からは、中野サンプラザが見え、その向こうには新宿の高層ビル群が見えました。ちょうど、尾崎 豊さんが唄った風景のように。また、卒業を前に、好きな女の子に「好き」という気持ちを告白するべきかどうか、「カール」か何かをつまみながら真剣に話し込んでいたのも思い出です。決行の後、「こんなこともあるさ...」なんて肩を組んで帰ったりして。そんな夜にみんなで聞いた曲は、サザンオールスターズの「栞のテーマ」だったか、佐野元春さんの「DOWNTOWN BOY」だったか。

■最後に。82年のサザンのヒット曲「YaYa (あの時代(とき)を忘れない)」のシングル盤のキャッチ・コピーは、確か「10年たっても覚えているかな?」だったような気がします。しかし...、10年どころじゃないですね。「忘られぬ日々」から何年が過ぎたのでしょう。 "Beat goes on, Life goes on."といった感じでしょうか...。
そして音楽は、変わることなく僕らの人生を豊かに彩っています、確かなものとして。

今回も、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

■PROFILE
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fujisakiprofileimage.jpg針村丈二<ハリムラ・ジョウジ>
大学卒業後6年間、TV制作会社に勤務した後、 97年フランスW杯アジア最終予選の最中、某CS音楽チャンネルに移籍。番組ディレクター、プロデューサーを経て、現在、編成部所属。趣味は、読書、音楽鑑賞、スポーツ観戦と、いたって普通。この5月で41歳。本厄。一児の父。
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それにしても懐かし。
レトロだけじゃないクラシックなものを感じます!
▼RCサクセションの「トランジスタ・ラジオ」


※1980年のヒット曲。この頃、RCサクセションは小川銀次さんが脱退し、入れ替わりにバックミュージシャンのゴンタ2号(キーボード:G2WOに改名)を加えた5人編成になりました。その後もパンク・ロック的なスピード感とR&Bに影響を受けた楽曲やステージは我々を楽しませてくれました。

▼「卒業写真」


※1975年のリリースのアルバム『COBALT HOUR』に収録されている曲ですね。当時は荒井由実の名前で活動していました。今年で54歳になりましたが、そんなことは全く感じさせない永遠の青春をイメージさせてくれるオーラオを持っているユーミンです。この曲は多くのアーティストがカヴァーを出しています。

▼「なごり雪」


※元かぐや姫の伊勢正三の作詞・作曲のよる1975年のヒット曲(かぐや姫のアルバム「三階建の詩」に収録)。この曲は女性のイルカさんが男の気持ちを切なく歌っているのですが、それが妙に心にしみてきます。それにしてもイルカさんもいつまでも若いです。お孫さんがいるとは信じられないくらいですよね。
▼カラオケで歌うなら!
http://www.gyao.jp/sityou/catedetail/contents_id/cnt0023881/

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