ONLY BEST ONE~PART3~
BONNIE RAITT 「GIVE IT UP」
こんなにかっこいい女性MUSICIANがいることを知った衝撃!

更新日08.04.11 コメント:0件 トラックバック:0件


giveitup1.jpg      「GIVE IT UP」
      BONNIE RAITT
       ~ボニー・レイット~

  どこかアーシーでモダン!何故か土臭くて都会的!
  ブルース色を抑えポップ調ながらも聞き終わるとやっぱブルース!

■私のハートを揺さぶった衝撃的なアルバムを1枚ずつシリーズでお送りしているONLY BEST ONEコーナー。今回はボニー・レイット、セカンドアルバム「GIVE IT UP」(1972年)を紹介したいと思います。当時、ボニー・レイットの評判はレコード雑誌などの記事からある程度分かっていましたが、ファーストアルバム「BONNIE RAITT」(ロバート・ジョンBonnieRaitt1.jpgソンなどクラシックブルースを基調にしたアルバム)は何故か買いそびれてしまい、そうこうしているうちに2枚目のアルバムが出るということを知りレコード店に行きました。レコジャを見て、ボニー・レイットが可愛かったので迷わず買いました。そして家に帰って針を落とし全てを聴き終わった瞬間、可愛いのになんてブルージーで歌にもギターにもソウルがあるんだろう!こんなにかっこいい女性ミュージシャンがいるのか!という衝撃を受けました。このアルバムからすっかり彼女のファンになりました。否、惚れ込んだといっても過言ではありません。高校生だった私には年上の素敵なお姉さんだったわけです。あの音楽評論家のピーター・バラカンさんも一時期、ボニー・レイットに惚れた!ということを聞いたことがありますが、私にはその気落ちがよく分かります。いきなり個人的なところから入ってしまいましたが...。

BonnieRaitt5.jpg

ボニー・レイットは日本では一般的にあまり知られていない感じですが(もちろん、熱狂的なファンはいますよ)、10枚目のアルバム「NICK OF TIME」やブルースの大御所ジョン・リー・フーカーとのデュエットなど何度もグラミー賞に輝き、ロックの殿堂入りも果たしている実力派のブルースシンガー&ギタリストにしてシングライターなのです。時には力強く、時には非常に切なく響くその歌声は説得力があり魅力的です。そしてブルースギターが滅法うまい。ピッキング(ほとんどは指)、ボトルネックとも実に良い音を出します。彼女がギターを抱えて歌う様はとにかくかっこいいですね。十代のうら若き女の子がブルースギタリスト(シンガー)だなんてとんでもないと親の反対にもめげず、ブルースにどっぷり浸かり、ミシシッピ・フレッド・マクダウェル、シッピー・ウォレス、ハウリン・ウルフ、ジョン・リー・フッカー、マディ・ウォーターなどの一流ブルースメンと親交を深め、ブルースのテクニック、ブルースの魂を直接彼らから学んでだきました。自分の進むべき道を信じそれに向かって突き進んだ生き様も筋金入りです。

Bonnieandothers1.jpg

■この「GIVE IT UP」は名盤の例に漏れず捨て曲がない。すべて、どこから聴いても良いものばかり。しかも当時ではなかなかいなかった女性(しかも白人)のブルースシンガー&ギタリスト。しかも若くて可愛い(このアルバムがリリースされた時は23歳)のにその歌、ギターは老練を思わせる完成度。そして、根底には確かなブルースの魂が息づき、ポップ、ロック調の曲を独特の歌いまわしと絶妙なギターパッセージでこれまでどこにもなかった魅力的なアルバムに昇華させていたのです。つまり、全ての曲がファインプレイの連続という感じでしょうか。

大学での専攻が社会関係とアフリカン研究みたいなもので筋金入りの社会派ミュージシャンで、自然環境保護、核廃絶、南アフリカの人種隔離政策問題、ネイティブの文化復興、R&Bミュージシャンを支援、音楽によって恵まれない子供達を激励するなど、社会、政治活動を継続的に行っています。
このことは後から知ったのですが、「GIVE IT UP」を初めて聴いた時、いきなり彼女の歌に引き込まれたのは、そんな精神的な背景からくる暖かさみたいなものを感じたからかもしれません。
まだ、このアルバムを聴いたことのない方は機会があったら是非聴いてみて下さい!
中でも最後の「Love Has No Pride」のボニーの切ないヴォーカルとシンプルながら深みのあるバックとのインタープレイは絶妙です。
    BonnieRaitt2.jpgBonnieRaitt3.jpg

■BONNIE RAITTは1949年11月8日生まれなので現在58歳。一時はドラッグと飲酒で苦しんだ時期もありましたがそれを克服してのグラミー賞獲得、ロックの殿堂、ハリウッド・ボウルの殿堂入り、これまでゲスト出演したアルバムも100を超え、多くの社会活動を積極的にやるなど、1971年のデビューから37年間の彼女の道程は凄いの一語です。もちろん今でも色褪せることのない素晴らしい歌とギターを聴かせてくれます。そしてまだまだピュアで魅力的。近いうちに是非とも日本でライブをやって欲しいと切に願うアーティストです。本当に「BONNIE RAITTを日本に呼ぼう!」という会を発足させたいくらいの気分です。

またまた勝手なことを書いてしまいましたが...、
今回も最後までお付き合い頂きありがとうございました。
どうぞ、次回の「ONLY BEST ONE」もご期待下さい。

BonnieRaitt8.jpg★BONNIE RAITTオフィシャルサイトhttp://www.bonnieraitt.com/

GIVE IT UP


Produced by Michael Cuscuna
Engineered by Kendall "Do the Dog" Pacios

■TUNES
01. Give It Up Or Let Me Go (Bonnie Raitt)
02. Nothing Seems to Matter (Bonnie Raitt)
03. I Know (Barbara George)
04. If You Gotta Make a Fool of Somebody (Rudy Clark)
05. Love Me Like a Man (Chris Smither)
06. Too Long at the Fair (Joel Zoss)
07. Under the Falling Sky (Jackson Browne)
08. You Got to Know Her (Sippie Wallace)
09. You Told Me Baby (Bonnie Raitt)
10. Love Has No Pride (Eric Kaz, Libby Titus)

■MUSICIANS
Bonnie Raitt : Vocal, Acoustic Guitar, 12 String Guitar, Bottleneck National Steel Guitar, Piano
         Electric Rhythm Guitar
T. J. Tindall : Electeic Guitar
John Hall : Electeic Guitar, "Steel Drum" Guitar, Background Vocals
Kal David : Electeic Guitar
Jack Viertel : National Steel Rhythm Guitar
Freebo : Fender Fretless Bass, Tuba, 12 String Rhythm Guitar, Background Vocals
Dave Holland : Acoustic Bass
Lou Terriciano : Piano
Merl Saunders : Piano
Eric Kaz : Piano, Vibes
Mark Jordan : Piano, Vibes
Chris Parker : Drums
Wells Kelly : Drums, Conga, Cowbell, Background Vocals
Dennis Whitted : Drums
Paul Butterfield : Harp
John Payne : Clarinet, Soprano and Tenor Sax
Peter Eckland : Cornet
Amos Garrett : Trombone
Marty Grebb : Alt and Tenor Sax
Terry Eaton : Tenor Sax
Gene Stashuk : Cello
Jackie Lomax : Background Vocals
Tim Moore : Background Vocals

※John HallのギターもEric KazのピアノもChris ParkerのドラムもみんなGOODです。
ちょっと面白いなと思ったのはAcoustic Bassにあのジャズ界の凄腕ベーシストDave Hollandが参加していたことです。

▼BONNIE RAITTの歌もスライド・ギターも最高です!
「Pride And Joy」を聴いて見て下さい。

▼それではもう1曲「GIVE IT UP」の中のナンバー
「Too Long at the Fair」これもかなり好きです。

▼BONNIE RAITT DISCOGRAPHY

▼ONLY BEST ONEのBACK NUMBER
魂を揺さぶる珠玉の2ndアルバム「ABRAXAS」 by SANTANA
心に突き刺さる「LIVE AT FILMORE EAST」 by THE ALLMAN BROTHERS BAND

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