「パフォーマンスの壺」
第7回「ライブ中に困った場合の対処法」
PRESENTED BY HIROO SATO
更新日08.04.12 コメント:0件 トラックバック:0件
「ライブ中に困った場合の対処法」
ライブをしてもあまりうけない、拍手が極めて少ない、ライブを重ねるたびにだんだんお客様が減っていく…。
バンドをやられている皆さんにはこうした経験がきっとあると思います。
しかし、この連載コラムを発見されたあなたはもう大丈夫。ぜひ第1回から何度も読み返してみてくださいませ。
これまで書いてきたこと、そしてこれから書いていくことをしっかり守ってさえすれば、どっちらけのライブになることはまずありませんぞ。
■さてさて、今回はライブ中にお客様がひいてしまった場合の対処法について書いてみようと思います。
ライブ中、「やべー、お客様がひいちゃっているぞ」という場面はよくあるものです。たとえば「これを話したら爆笑に違いない」と何日も前から用意していたトークがすべってしまったときなどはその代表的な例でしょう。おそらくそんな場面ではボーカリストはステージ上でちびまるこちゃんのすだれ状態な表情になっているはずです。
さてこの場合はどのように対処すればよいのでしょうか?
こういう場面では別の面白ネタを繰り出したりなどしてはいけません。というのは、万が一それもうけなかった場合は「ああ、もうライブをやめて今すぐ帰りたいー!」という気持ちになってしまうからです。そのままではステージはボロボロになりかねません。一度ひいてしまったお客様をこちら岸に呼び戻すのはちょっと大変なのです。
こういう場合はさらっと流すのが一番。
たとえばこんな具合です。
「さ、ひとしきり笑っていただいたところで、もう一度メンバーを紹介しておきましょう。オンギター、山田太郎ー! オンベース…」。
そうメンバー紹介であります。
これは「困ったときのメンバー紹介」とも呼ばれるほどプロのライブシーンではおなじみのステージテクニックのひとつ。実はこういう場面でのメンバー紹介にはものすごい効果があるのです。
それは何かと言いますと、
しらけた空気になっていてもしっかり
拍手が取れるという点なのです。
ちょっと解説してみましょう。
自信を持ってしゃべったトークがすべったときはどういう状態かと言いますと、客席からの反応が無かった、あるいは思いのほか少ないという状況です。ボーカリストとしては非常に気まずい雰囲気を作ってしまったことになります。これを打破する手段はさらに面白いことを言うことではなく、一番簡単な方法で拍手を取り、体制を立て直すのが正攻法。
つまり、一瞬しらけてしまったムードを拍手によって何も無かったかのような雰囲気に変えてしまう方法こそがこの局面でのベストな選択なのです。拍手というのは先程のあせった気持ちと客席のしらけたムードを一掃する効果があるのです。
「困ったときのメンバー紹介」の効果は
それだけではありません。
なんと場面を一度ふりだしに戻すというとても素晴らしい効果もあるのです。ふりだしというのは、つまり1曲目を演奏する前の状態です。「お客様をしらけさせてしまった」という気持ちを引きずったままではその後、盛り上げ返すのは厳しくなります。
ですので本当は5曲目でも気分をふりだしに戻して「次の曲が1曲目だ」という気分で演奏するのです。これにより、「さあ、今夜のライブもがんばるぞ」と頭を切り替えてしまうわけです。
■さて、ここではわかりやすく「面白いはずのトークがうけなかった」という想定で書いてみましたが、これは曲がうけなかったという場面でも使用できますし、ライブがうけていてもさらにここからもっと盛り上げていこうという場面にも使えます。
ぜひメンバー紹介を上手に使いこなせるようになってみてください。
きっとこれまでとライブが大きく変わってくるはずです。
次回は・・・
バンドメンバーをもライブでうまくのせてしまう方法です。
お楽しみに。
▼「パーフォーマンスの壷」BACK NUMBER
第1回「ライブステージング術」
第2回「ブルースセッションの楽しみ方」
第3回「うまい拍手の取り方」
第4回「見知らぬお客さんへの配慮を忘れずに」
第5回「してはならない身内ノリ」
第6回「客席との会話が最終的な盛り上がりへ導く」
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■PROFILE 佐藤ヒロオ
荻窪ルースター・オーナー
1962年9月18日生まれ。ライブハウス、「荻窪ルースター」、「Rooster North Side」オーナー。音楽雑誌などの執筆他、著書に『荻窪ルースター物語』(ポット出版)がある
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★ここでちょっと注目!「YOU-NEXT編集長ZAKK」より★
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荻窪ルースターノースサイドでは、「毎週月曜日にブルース・セッション」、そして「水曜日はジャズ・セッション」を行っています。
プロのセッション・リーダーがセッション全体をばっちりバックアップして頂けるので、適度な緊張感もあってかなりいい感じのステージになっています。月1回でも2ヶ月に1回でも主役になれる時があるっていうのもなかなかオツなモンです。日常をちょっと抜け出してみると新鮮でリフレッシュできて明日からまた元気に行こうという気分になれるのでは…!?
■セッションの詳しい情報はコチラをご覧下さい!
http://www.ogikubo-rooster.com/north/session.html
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またまた・・・、
独断と偏見により
BLUES ALBUMの名盤をいくつか紹介します!
▼ハウリン・ウルフ「モーニング・イン・ザ・ムーンライト」
※シカゴ・ブルースの大御所。あのダミ声は迫力満点です。南部の匂いがプンプンするアーシーなギターも絶品です。ブルースの入門盤としてもいいと思います。

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▼リトル・ウォルター「ベスト・オブ・リトル・ウォルター」
※アンプリファイド奏法を確立したブルースハープの名手のベスト。1952~1955年頃の初期の名演を収録してあります。名曲「ジューク」も聴けます。

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▼ジョニー・ウィンター「ライブ」
※100万ドルのブルース・ギタリストの圧巻プレイの連続です。1971年のリリースで初期の傑作ライブアルバムと言えるでしょう。朋友リック・デリンジャーのギターもGOOD!しかし「リトル・スクール・ガール」をカバーしていますが、原曲をここまでアレンジしているとは!

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▼ジョン・リー・フッカー「ハウス・オブ・ザ・ブルース」
※デトロイト・ブルースはジョン・りー・フッカーなしでは語れません。それくらい影響力の強いブルースマン。あの唸るような歌はまさに彼ならでは。1950年代の名演がずらり揃っています。

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