「パフォーマンスの壺」
第8回「バンドメンバーをものせてしまうテクニック」
PRESENTED BY HIROO SATO
更新日08.05.12 コメント:0件 トラックバック:0件
「バンドメンバーをものせてしまうテクニック」
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■ライブにおいてバンドメンバーがつまらなそうに演奏していては客席のお客様もつまらない思いをしてしまいがちなものです。
逆にバンドメンバー全員が楽しそうに演奏していると見ているほうもなんだか楽しい気分になってきます。では実際のところ、世のバンドはどうなのでしょう?案外、メンバー全員が楽しそうに演奏しているバンドってそんなに見ないような気がしますがいかがでしょう。
もしかするとボーカリストだけが張り切っていてほかのメンバーはただ演奏しているだけのバンドのほうが多いかもしれません。もちろん、悲しい感じの曲を演奏するバンドが笑いながらステージにいるというのは変ですし、硬派なボーカリストが眉間にしわを寄せてロックを歌っているのにメンバーがへらへらしているのもおかしいですよね。こういう場合は別といたしまして、せっかくのバンドなのですからメンバーみんなで楽しく演奏してお客様を楽しませられたら最高ですよね。
わかっているのになぜ
それをするバンドが少ないのでしょうか?
実はこれはボーカリストに責任があるということをボーカリスト自身が気づいていないからなのです。
「え? ボーカリストの責任なの?」と思われるかもしれませんね。どういうことかと言いますと、どんなバンドでもマイクを握っている方が誰よりもステージを仕切ることが可能だということなのです。ちょっとわかりやすく例を出してみましょう。
たとえば歌がひと回りしたところでギターソロが入るとします。ここでボーカリストが何も言わなければギタリストはその場でただ
ソロを弾くだけになるでしょう。ギターソロが終ってそのまま歌に戻ったとしたら何事も無くソロが終っただけになってしまいます。
でも、ギターソロの前に「ギター!やまだたろーーーー!」とボーカリストが言ったらどうなるでしょう?客席からは拍手が来ます。その拍手で山田太郎さんは張り切らざるを得なくなるのです。でソロの終わりに「山田太郎に大きな拍手をー!」ともう一度言ったらまたもや拍手が来ますが、ここでの山田太郎さんはきっと笑顔になっているはずで、しかも客席にお辞儀をするかもしれませんし、状況次第ではガッツポーズを出すかもしれません。
ただ紹介しただけでも
こういう風にステージの状況は変えられます。
しかし、マイクを持っている人の特権はそんなものではありません。もし、ボーカリストが「ギター、山田太郎が客席を回
りますー!」と言ったらどうなりますか?そりゃー大うけするに違いありません。さらに「素敵な女性の前ではひざまづいて弾きますー!」と言ったらどうなるでしょう?おそらく山田太郎さんは客席から素敵な女性を見つけ出し、そこでひざまづいてギターを弾くことになるのです。でも見つけた女性が若い女性ではなく、太ったおばちゃんだったらまた楽しかったりします。こういうシーンは想像してみるだけでも楽しそうですよね。
これをステージから見ている
バンドメンバーはどうでしょう?
おそらく全員笑顔で山田太郎さんを見ているはずです。これだけのことでもバンドメンバー全員を楽しそうな雰囲気に変えることができるのです。ギターだけでなくキーボードソロでも客席を楽しませる方法はいくらでもあります。キーボードソロの最中にもし、しかめっ面で弾いていたらボーカリストが「こう見えて彼はバンドの中で一番笑顔が素敵なんです」とMCしたらもうキーボードの彼は満面の笑顔を客席に見せることでしょう。そう言われてしかたなく笑顔を見せるキーボーディストを見たら客席もきっと笑顔になるはずですし、それを見ていたほかのメンバーもつられて笑い出します。
つまりはボーカリストがマイクでメンバーをどうにでも操れるということを知っていれば「俺だけが盛り上げてるじゃん。メンバーもなんとか盛り上げてくれよ」なんて他人のせいになんてしなくなるというわけです。
和んだ空間で行うライブはとてもやりやすいものですが、その和み空間を作り出すのはボーカリストの役目。星の数ほどあるバンドメンバーをのせてしまうテクニックを使用することによってメンバーだけでなく会場の空気を楽しいものへと変えていくことができるのです。
歌や演奏はうまいに越したことはありませんが、こうしたステージテクニックは演奏のうまさとは関係ない部分です。知っているのと知らないのとでは大違い。ぜひ習得されることをおすすめします。
さて、次回は・・・、
「言ってしまいがちな言ってはいけないMC」です。
お楽しみに。
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■PROFILE 佐藤ヒロオ
荻窪ルースター・オーナー
1962年9月18日生まれ。ライブハウス、「荻窪ルースター」、「Rooster North Side」オーナー。音楽雑誌などの執筆他、著書に『荻窪ルースター物語』(ポット出版)がある
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第1回「ライブステージング術」
第2回「ブルースセッションの楽しみ方」
第3回「うまい拍手の取り方」
第4回「見知らぬお客さんへの配慮を忘れずに」
第5回「してはならない身内ノリ」
第6回「客席との会話が最終的な盛り上がりへ導く」
第7回「「ライブ中に困った場合の対処法」
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★ここでちょっと注目!「YOU-NEXT編集長ZAKK」より★
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荻窪ルースターノースサイドでは、「毎週月曜日にブルース・セッション」、そして「水曜日はジャズ・セッション」を行っています。
プロのセッション・リーダーがセッション全体をばっちりバックアップして頂けるので、適度な緊張感もあってかなりいい感じのステージになっています。月1回でも2ヶ月に1回でも主役になれる時があるっていうのもなかなかオツなモンです。日常をちょっと抜け出してみると新鮮でリフレッシュできて明日からまた元気に行こうという気分になれるのでは…!?
■セッションの詳しい情報はコチラをご覧下さい!
http://www.ogikubo-rooster.com/north/session.html
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さらにアーティストの映像もあわせてお楽しみ下さい。
▼Taj Mahal
タジ・マハール「ミュージック・フォー・ヤ」
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レゲエやカリプソなどのカリビアンミュージックへの
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▼Taj Mahal and Corey Harris - Sittin' On Top Of The World
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マジック・サム「ウェスト・サイド・ソウル」
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バディ・ガイ、オーティス・ラッシュと並ぶブルース
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