「パフォーマンスの壺」
第11回「ライブ成功の鍵はライブの前の挨拶から」
PRESENTED BY HIROO SATO

更新日08.08.11 コメント:0件 トラックバック:0件


「パフォーマンスの壷」 第11回

chicagomain1.jpg
「ライブ成功の鍵はライブの前の挨拶から」

これまでステージの上でのステージング術を中心に書いてきたのですが、ステージング術はなにもステージの上でだけ必要なことではありません。
11回目の今回はライブハウスに入ってからライブまでの間にしておきたい重要なことについて書いてみようと思います。

さて、最初にしておきたいこと、それは挨拶です。

■「挨拶なんて常識でしょ」と思っておられる方は文字通り常識人でありますが、ライブハウスでは案外していない方が多いのではないでしょうか?もしもお店のスタッフとの最初の会話が「もっとモニター上げてくれます?」だった場合、お店の人はどう思うでしょう。もしかするとそんな失敬なバンドには「真剣にPAをやってあげよう」とは思ってくれないかもしれません。
場合によっては「モニターを上げるよりもあなたのギターの音を下げてくださいよ」ってPAさんが言い返す可能性も否めません。最初の会話がこんなことでは気持ちよいライブが出来にくい雰囲気になってしまいます。

drum1.jpg常識的に考えれば、ライブハウスに行ったらお店の人に「今夜出演させていただく○○です。よろしくお願いします」という挨拶があってしかるべきです。ライブハウスの方も「今日、PAを担当します山田です。こちらこそよろしくお願いします」となるわけです。それともしも対バンがあるのなら、その方々への挨拶も絶対に欠かせません。挨拶は誰もがすることなのに、それができないバンドがけっこう多いのです。そんなバンドが果たしてライブで見知らぬお客様を楽しませることができるでしょうか?

実はその晩のライブはライブハウスの扉を開けたときから始まっていると言っても過言ではないのです。それはなぜなのか?

■これについて解説していきましょう。
これはことライブハウスに限ったことではありません。披露宴にせよ、会社の集いにせよ、学生の集いにせよ、見知らぬ方々が集まる場所の空気は最初から和やかムードということはまずありません。
まず誰かしらの挨拶があり、紹介のコーナーがあったりして徐々に和んだ空気になっていくのです。この挨拶や紹介がなければ、見知らぬ者同士ですから、その場の空気は張り詰めた感じとなり、その場はシーンと静まりかえってしまうかもしれません。
「ロックバンドだから挨拶なんていらない」なんて格好をつけていると、この張り詰めた空気を自ら演出してしまうことになるのです。リハーサルに対バンの方々がいようものならなおさらです。このリハーサルの時間に出演者全員とお店のスタッフ全員が和やかムードになっておくとライブにおいてとてもプラスの効果が生まれてきます。と言いますのも、とかくライブというのは緊張しがち、空気が張り詰めていようものならばなおさら緊張してしまうかもしれません。

ゆえに、リハーサルからの和やかムードそのままでステージに上がれればそれに越したことはないのです。
また、対バンならば和やかになっておいたことでそれぞれのステージにおいて「今夜は初めてお会いした○○バンドさんと一緒ですが、リハーサルで聴いてすごくかっこいいなと思いましたよ」というようなMCが両者から飛び出したりもします。こういうMCによって対バンなんかにはまったく興味が無かったはずの双方のお客さんも和やかムードになっていくわけです。

music17.jpgそれとライブハウスのPAさんはその晩のライブの音を決められる方です。その方とのコミュニケーションが和やかにできていると、リハーサルの段階で「こうしたら良い音になりますよ」というようなアドバイスもしてくれたりします。何しろそのお店の音を一番知っているのがそのお店のPAさんです。わかりやすく極端に書くと、バンドのギターの方が勝手に「俺はいつもアンプをフルヴォリュームにしてやっているから今日もこれでいいのだ」と爆音でやってしまったとします。PAさんは「うへー、ギターが大きくて音のバランスとれないよ。けどまあいいか」と思っているかもしれません。でも和やかムードであれば「もう少し音量を下げてくれたら最高のバランスで出せますよ」と言いやすい雰囲気になるのです。つまり、良い音にしてもらうためにもまず、挨拶は欠かせないということなのです。

バンマスやボーカリストは
 場の空気を作るということを
  いつも念頭においておく必要があります。

muzguy6.jpg■バンドのメンバーの中には内気な方もいるかもしれませんので、気軽にお店の方や対バンの方と話せる雰囲気をバンマスが作ってあげるのです。すると内気なメンバーもライブで緊張しないで済むわけです。というわけでライブに限らず、緊迫した空気から楽しい雰囲気に変えるには、まずは挨拶や紹介が欠かせないということなのです。
「俺たちは音で勝負だ」はもちろん結構なことですが、常識とステージング術を兼ね備えていたらきっともっと素晴らしいバンドになれるはず。

その意味でライブシーンは「何かおかしいぞ」と思うのです。たとえば、お客さんよりもバンドの方が偉いと思っているミュージシャンがいたり、お店の対応が良くなかったり。一般の商売ではそんなことはあり得ませんものね。あるロック系のライブハウスではスタッフとなった若者がガンガン辞めていくそうです。おまけに出演者も定着せず、常に募集をかけていたのだそう。聞けばいつも現場はギスギスした空気であったということです。おそらくこれは出演者側とライブハウス側の双方に前述したような常識が欠けていたということだと思います。つまり、空気がギスギスするか和やかになるかは最初が肝心。しっかり挨拶さえしていれば、そこからコミュニケーションが生まれるのです。

ぜひ、みなさんでライブハウスも
  和やか空間にして楽しくライブを
    しようではありませんか。

velvetphotos.jpg

designbar1.jpg

mrsato.jpg■PROFILE 佐藤ヒロオ 

1962年9月18日生まれ。ライブハウス、「荻窪ルースター」、「Rooster NorthSide」オーナー。音楽雑誌などの執筆他、著書に『荻窪ルースター物語』(ポット出版)がある。
ROOSTER本店はこちらから
ROOSTER NORTHSIDEはここでチェック

「地階から胃薬」
このコーナーはルースター総支配人による不定期更新のコラムです。ルースターの事、総支配人の事、出演者の事、お客様の事をはじめ、ルースターにまつわるいろんな事柄をご紹介しております。お茶でも飲みながらゆっくりとご覧くださいませ。
http://www.ogikubo-rooster.com/main/column/index.html

designbar1.jpg

20050218b.jpg

      □■「荻窪ルースター物語」インタビュー by YouTube■□
      

designbar1.jpg

★ここでちょっと注目!「YOU-NEXT編集長ZAKK」より★

DuaneAllmans1.jpg荻窪ルースターノースサイドでは、「毎週月曜日にブルース・セッション」、そして「水曜日はジャズ・セッション」を行っています。
プロのセッション・リーダーがセッション全体をバックアップして頂けるので、適度な緊張感もあってかなりいい感じのステージになっています。月1回でも2ヶ月に1回でも主役になれる時があるっていうのもなかなかオツなモンです。日常をちょっと抜け出してみると新鮮でリフレッシュできて明日からまた元気に行こうという気分になれるのでは...!?

■セッションの詳しい情報はコチラをご覧下さい!
http://www.ogikubo-rooster.com/north/session.html
designbar1.jpg

▼▽▼ ANNEX CORNER ▼▽▼

BBKINGposter3.jpg

||||| ROOSTER NORTHSIDE BLUES SESSION |||||

■毎週(月曜日)、「ルースター・ノースサイド」で行われております「BLUES SESSION」の模様を一部VTRにしましたので、お時間のある方は是非ともご覧下さいませ。セッションに参加された皆さん、楽しそうに演奏しておりました。

▼PART-1

▼PART-2

▼PART-3

||| 「パーフォーマンスの壷」BACK NUMBER ||||||
第01回「ライブステージング術」 
第02回「ブルースセッションの楽しみ方」
第03回「うまい拍手の取り方」
第04回「見知らぬお客さんへの配慮を忘れずに」
第05回「してはならない身内ノリ」
第06回「客席との会話が最終的な盛り上がりへ導く」
第07回「ライブ中に困った場合の対処法」
第08回「バンドメンバーをものせてしまうテクニック」

第09回「言ってはいけない言ってしまいがちなMC」-PART1-
第10回「言ってはいけない言ってしまいがちなMC」-PART2-
ギター・コード早見表サイト

mailmagazineicon1.jpg★☆★ YOU-NEXT LETTER ★☆★
メルマガ始めました!!毎週水曜発行
お申し込みは下記までお願いします。
http://www.mag2.com/m/0000261697.html

banner_rectangle.gif


人気ブログランキングへ




ブックマーク

コメントする

トラックバック

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.you-next.jp/admin-younext/mt-traba.cgi/166

最新のコメント
気になる情報
advertisement