オンガクの正体♯12
「MTV ロック検定のお話」
PRESENTED BY JOHJI HARIMURA

更新日08.10.16 コメント:0件 トラックバック:0件


~ある音楽チャンネル編成マンのひとりごと~

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皆さん、ご機嫌いかがですか?針村丈二です。

relay3.jpg先日、池袋の中古CDショップで、最近では、なかなか手に入らなかったジュリアン・レノンの84年のデビュー・アルバム「Valotte」を見つけて、喜んで買っちゃいました。ご存知、ジョン・レノンの息子で、彼を励ますために、ポールが「ヘイ・ジュード」を贈ったと言われる、あの「ジュリアン」です。80年代に洋楽に夢中になった人なら、ジョン・レノンの歌声にあまりに似ているということで物議をかもした、このアルバムを覚えている方も多いのではないでしょうか?「Too Late For Goodbye」というシングルがヒットチャートを駆け上がり、84年の、ちょうど今くらいの時期に、大きな話題になりましたよね。久しぶりに聞いた、このアルバムでしたが、今聴いても、名盤といっても差し支えないほど、本当にすばらしい作品だと思います。プロデューサーは、当時、ビリー・ジョエルの一連のアルバムを手掛けていた敏腕プロデューサー、フィル・ラモーン。彼のプロダクションもさることながら、やはり、ジュリアン・レノンが紡ぐ美しいメロディーと父親譲りの歌声が、「Valotte」の最大の魅力です。

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■さて、20年以上前に発売されたアルバムの話からスタートしましたが、今回の「オンガクの正体」は、そんなロックのウンチクが試験となって試される「MTV ロック検定」のお話をさせていただこうと思います。というのも、さる10月5日に行われた、この検定試験を自分も、受験してきたからなのです。学生時代は「ロックばっかり聴いてないで、勉強しなさい!」と言われ続けていたわけですが、そんなロックが、学問のように検定の題材になってしまったのです。

そんな「ロック検定」とは、一体、どんなものなのでしょうか?

rock.gif■いわゆる映画検定やご当地検定の流れにある検定で、主催は、80年代の音楽ファンにはお馴染みの音楽専門チャンネル、ミュージック・テレビジョンこと「MTV」。今回は、昨年に続き、2回目となる実施で「1級/2級/3級」の3種類の検定試験が行われました。出題範囲は、ロックの誕生から現在に至るまでのポップ・ミュージック全般。「ロック検定」とはいえ、ロックを語る上では欠かせない、ブルース、ソウルなど、ブラック・ミュージック、そして、日本の昭和歌謡曲を含めたJポップなどまでが含まれていて、公式テキストブック、公式問題集、副読本により、おおよその出題範囲とその傾向がわかるようになっています。

受験料・試験内容・合格基準等、詳しくは、公式サイトをご確認いただくとして、試験当日の様子をレポートしましょう。試験は、先述の10月5日に、全国7都市の会場で実施され、自分は東京会場である、目白大学で、3級を受験しました。

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■3級は、試験時間1時間、100問4択マークシート。「ロック検定」だからといって、どこかのライブハウスで気軽に行うとかそういう感じではなく、あくまで、真剣に、大まじめに、学校の教室で試験官の監督の元、厳正に行われるのです。こんな雰囲気で試験を受けるのは、一体、いつぶりなのかも思い出せません。大学を卒業以来の就職試験以降は、受験の機会はなかったはずです。教室では、若い学生風の男女から年配のおじさんまでが、神妙な面持ちで、受験票を机の右上に置き、えんぴつと消しゴムを準備して、試験開始の合図を待っていました。


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サイトなどに流れる情報では、3級であれば、公式問題集からの問題や、それが、アレンジされ、出題されるということだったので、問題集を購入し、試験に備えました。備えるはずでした。ところが...。根っからの勉強嫌いなのか、いざ、試験といわれると好きなはずの「ロック」なのに、問題集を開く気になれなくなってしまい、結局、さらっと斜め読みして、当日の会場までの電車の中で、一生懸命読む始末でした。我ながら、情けない...。一応は、音楽関連の仕事をしているだけに、これで3級に落ちてしまったら、目も当てられない。今後の仕事に説得力を失い、不都合が生じてしまうのでは?みたいなこともアタマをよぎりましたが、勉強しなかったのだから、しょうがない。

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問題と解答用紙が配られ、解答用紙に名前と受験番号を記入し、いざ、試験が開始されました。マークシートなので、解答記入箇所を一つづつずらして、間違えてしまったら0点だ、なんていう懐かしいことも思い出しながら、100問を順々に解いていきましたが、これまで、どこかで見聞きしてきたことが、問題として出題されていました。もちろん、迷うものもたくさんあったのですが、電車の中での「受験勉強」が功を奏したのか、これまでの学習(?)の積み重ねか、「よくもまあ、こんなあまり役に立つとは思えないことをいろいろアタマに詰め込んできたものだなあ」と自分でも関心するほど、すらすらと答えることが出来ました。かくして試験前の不安を解消しながら、楽しく試験を終えることが出来ました。

■その後、公式サイトで自己採点を行いましたが、結果は76点。もう少し出来たつもりでしたが、一夜漬けではこの程度か。ひとまず、11月上旬に通知される試験結果を待つばかり。現在でも公式サイトでは、試験問題と解答を見ることができますので、皆さんも、ぜひ、試してみて下さい。ちなみに、1級2級の問題はありえないくらい難しいです(受けなくてよかった)。

ジュリアン・レノンの「Vallotte」が発売された頃には、ロックが検定として扱われるなんて、夢にも思いませんでした。しかし、この「ロック検定」をきっかけに、若い世代が、ロックのマスターピースを知ることができたり、逆に、おじさん世代が、現在進行形の音楽シーンに興味を持つことができれば、それは、それで、ロックにとって、とても意味のあることだと思います。

今回も、最後までお付き合いいただき、
ありがとうございました!

Julian Lennon 「Valotte」

Julian Lennon Official Site
http://www.julianlennon.com/
「MTVロック検定」公式サイト
http://www.mtvjapan.com/special/rock_kentei/index.html

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▼Julian Lennon 「Too Late For Goodbyes」

artistp.jpgjulianlennon1.jpgjulianlennon1p.jpg

▼Julian Lennon 「Valotte」

▼MTVロック検定 公式副読本
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▼MTVロック検定 公式テキストブック
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▼MTVロック検定 公式問題集
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■PROFILE
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fujisakiprofileimage.jpg針村丈二<ハリムラ・ジョウジ>
大学卒業後6年間、TV制作会社に勤務した後、97年フランスW杯アジア最終予選の最中、某CS音楽チャンネルに移籍。番組ディレクター、プロデューサーを経て、現在、編成部所属。趣味は、読書、音楽鑑賞、スポーツ観戦と、いたって普通。この5月で40歳。前厄。一児の父。
_________________________________

||||| 「オンガクの正体」BACK NUMBER |||||
♯11 「ap bank fes'08」のミニ・レポート
♯10 「ロックTシャツのユーティリティ!?
♯9 「お気に入りの音楽、心に響く歌詞」
♯8 「あの頃の音楽体験」について
♯7 「70年代を駆け抜けた2冊の本から思うこと!」
♯6 「お気に入りのライブ・アルバム」
♯5 「ライブという音楽体験」
♯4 「ALL ABOUT FUJI ROCK!」
♯3 「心の音楽マスター」
♯2 「音楽をキャッチできる場所」
♯1 「天から降りてくる旋律をキャッチしていくこと」

||||| PERSON |||||

PHIL RAMONE(フィル・ラモーン)

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PLOFILE
___________________________________

1934年生まれ。バイオリニスト、作曲家、レコーディングエンジニア、そして数々の素晴らしいアルバムを世に送り出している著名な音楽プロデューサーである。グラミー賞にはこれまで33回ノミネートされており、14回受賞している。

「略歴」
幼年期を南アフリカで過ごしたラモーンは3歳でバイオリンを始め、10歳のときにエリザベス2世の前で演奏するという神童として知られた。1940年代の終わりにはクラシック音楽のバイオリニストを目指してジュリアード音楽院に進んだ。クラスメートの一人にはジャズサクソフォーン・プレイヤーのフィル・ウッズがいた。
1959年にはレコーディングスタジオ「A&R」を立ち上げ、とりわけ革新的な技術を積極的に用いることでレコーディングエンジニア・音楽プロデューサーとしての評判を得る。
※彼がプロデューサーとしてかかわったアーティストには、ボノ、バート・バカラック、ローラ・ブラニガン、カレン・カーペンター(カーペンターズ)、レイ・チャールズ、シカゴ、ナタリー・コール、ボブ・ディラン、グロリア・エステファン、アレサ・フランクリン、ビリー・ジョエル、エルトン・ジョン、フィト・パエス、クインシー・ジョーンズ、B.B.キング、ジュリアン・レノン、マドンナ、ポール・マッカートニー、ジョージ・マイケル、シニード・オコナー、ルチアーノ・パヴァロッティ、アンドレ・プレヴィン、カーリー・サイモン、ポール・サイモン、フランク・シナトラ、ロッド・スチュワート、ジェームス・テイラー、オリビア・ニュートン=ジョン、ライザ・ミネリ、バリー・マニロウ、クレイ・エイケン、ピーター・ポール&マリー、メリッサ・エリコ、アン・マレーなど枚挙に暇がない。

マリリン・モンローがジョン・F・ケネディのために歌い(ケネディは「いつ死んでも悔いはない」と言ったという)ハッピーバースデートゥーユーの録音にもクレジットされている。
ラモーンがもたらした音楽の技術的な革命には、4トラックレコーダー、映画の光学式サラウンド音声、デジタル録音技術などがあり、A&Rスタジオでは初の一般販売用コンパクトディスクが製作された(大々的に販路に載った最初のCDアルバムは1978年発売のビリー・ジョエル『ニューヨーク52番街』)。また最初の商業的なDVDもラモーンの手によるもので、1997年のデイヴ・グルーシンによる『ウエストサイド物語』であった。
ニューヨーク州のファイブタウン・カレッジとバークリー音楽大学から名誉学位を授与されており、バークリーでは理事も務めている。(From Wikipedia, the free encyclopedia)

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