「ロートラーの手稿」 第11回~PICK UP ARTIST~(4)
「BeautifulでFUNKYなCANDY DULFER」
PRESENTED BY ZAKK
更新日08.11.15 コメント:0件 トラックバック:0件
■「ロートラーの手稿」第11回は「PICK UP ARTIST」(4)をお送りします。
今回は女性サックス奏者!CANDY DULFER(キャンディ・ダルファー)を採り上げることにしました。
すべてがBeautiful!
"FUNKY"CANDY DULFER
■シンガー(ヴォーカル)の世界では超一流の女性シンガーはたくさんいます。しかし、楽器奏者(プレイヤー)になるとその数はグッと少ないようです。しかし以前ご紹介したJENNIFER BATTEN(ジェニファー・バトゥン)もギタリストとしては凄腕の持ち主であり、ベーシストのTAL WILKENFELD(タル・ウィルケンフェルド)も若いながら相当の資質を秘めています。日本でもジャズ・ピアニストの上原ひろみさんは天才と言っても過言ではないほど。ちょっと古くはパーカッションのシーラ・イー、ベーシストのスージー・クアトロなどもいます。少ないながらも文句のつけようのない優秀な女性アーティストが存在するのも事実です。
そして、サックスの分野で揺るぎない人気と実力がある女性サックス・プレイヤーと訊かれれば私は真っ先に「キャンディ・ダルファー」と答えるでしょう。モデルか女優を彷彿とさせる美貌も捨てがたいものがあります。歌もかなり上手です。
■著名なサックス奏者であった父親のDNAと天賦の才でキャンディは殆んど独学でサックスをマスターし、同時に音楽的才能ばかりでなく、「美的」遺伝子もキャンディは譲り受けました。まさにBeauty・Skill・Fame・Successを手中に収めた才気溢れる女性アーティストです。高い演奏能力への賞賛は言うに及ばず、彼女のステージングはFunkyでJazzy。見ていて間違いなくノリノリになってしまう。彼女は、1つのジャンル、1つのスタイルに束縛されるアーティストではなく、様々な音楽的要素を巧みに昇華し、自分の音楽を貫き通す。ただ綺麗だけではなく強い信念を持っている女性でもあります。
▼Candy Dulfer - Pick Up the Pieces
※演奏も構成も文句なくFUNKYでノリノリです。
「私のキャリアが順調だった理由のひとつは、育つ中で聴いてきた多くの音楽を、時には不可解にまでミックスしたからだと思います。ジャズとR&Bとハウス・ミュージックを自分のやっていることに取り入れることを、私は恐れたりしません。一部の人には、これはクレージーに聞こえるかもしれませんが、多くの人は気に入ってくれます」とキャンディは言う。昨年リリースされた最新アルバム「Candy Store」では更なる可能性を追求しR&B、ポップ、ファンク、ヒップホップ、ラテンなど実に幅広いファクターがミックスされた珠玉の1枚となっています。
■ジャンル的には一般にコンテンポラリー・ジャズの流れを汲む「Smooth Jazz(スムース・ジャズ)」として位置づけられていますが、それ以上の奥行きが感じられます。キャンディは自身のサイトの中で、「父を除けば、私は本当に何でもありという目標に向かってやったオランダで初のミュージシャンの1人です」とキャンディは言う。また「アメリカの音楽はアメリカ人が作り出したものだから、彼らほどうまくは演奏できません。でも、私はそれと自分自身の文化を合わせ、自分が一番楽しいと思える音楽を作ることができるのです。」とは納得です!実にクレバーなアーティストでもあると言えるでしょう。
今年39歳になったキャンディですが、
音楽への情熱と美貌はいささかも衰えを知らず!
これからも「Candy Funky」な
素晴らしい演奏を続けてくれることでしょう。
▼Candy Dulfer - Can't make you love me - Live Montreux 1998
||||| Profile of Candy Dulfer |||||
※Candy Dulferの時系列的バイオグラフィーは以下をご参照下さい。
■1969年9月19日、オランダのアムステルダム生まれ。5歳の時にドラムに興味を持つが、6歳になると誰から強いられることなく自らサックス(ソプラノ・サックス)を吹き始めた。7歳の時に現在のアルト・サックスに転向。著名なジャズ・サクスフォン・プレイヤーだった父のハンス・ダルファーは娘の才能を早くから見抜いて、ローカル・ブラスバンドで演奏させていた。短い間、ブランス・バンドでの基礎練習などは習っていたが最終的には独学でサックスをマスターし、まもなく父親のステージでソロを取れるまでになっていた。
11歳になったキャンディは、父親のバンドのアルバル制作で初めてレコーディングに参加する。そして12歳の時、ヨーロッパの有名なジャズ・フェスティヴァル、「North Sea Jazz Festival(ノース・シー・ジャズ・フェスティヴァル)」において「Rosa King's Ladies Horn Section」の一員としてプレイする。そして、このバンマスであるキングさんの勧めもあってか、14歳になったキャンディは自分のバンド「Funky Stuff(ファンキー・スタッフ)」結成。1987年、マドンナのヨーロッパ・ツアーのロッテルダム公演ではステージのオープニングで見事な演奏を披露し抜群の人気を博すこととなる。翌年にはバンドのメンバーを一変するが、オランダ中でソールド・アウト続出のコンサートで大成功を収める。この年、Funky Stuffはプリンスのサポーティング・アクトを務めることになっていたがキャンセルとなる。しかし、キャンディだけはソロとしてステージでプレイした。その後、プリンスのMVにも出演することとなる。これがきっかけとなり、プリンスをはじめとして多くのアメリカのポップ・ミュージシャンとコラボするようになり世界的にも名声を高めていった(話は前後するが・・・、その他、Dave Stewart (Eurythmics), Maceo Parker, Van Morrison, David Sanborn, Beyonce, Pink Floyd, Chaka Khan, Aretha Franklin, Blondie, Joey DeFrancescoなどとコラボ)!
まずは、ユーリズミックスのギタリストでありプロデューサーのデイブ・スチュワートのレコーディングに参加。この時録音された「リリー・ワズ・ヒア」がオランダ映画のサントラに使用され、シングル盤がリリースされるやいなやキャンディはヨーロッパでの人気を不動のものにした(このシングルは1990年、UKのシングル・チャートで6位、地元オランダのラジオチャートでは1位を獲
▼Dave Stewart & Candy Dulfer - Lily Was Here
■1990年5月に発売されたデビュー・アルバム「Saxuality」は、スムース・ジャズ・ラジオ局の後押しなどもあり、アメリカでもキャンディのFunky Saxは多くのファンに受け入れられ、50万枚以上のゴールド・ディスクとなりグラミー賞でもノミネートされた。相乗効果で「リリー・ワズ・ヒア」もビルボードのポップチャートでも11位となった。さらにヴァン・モリソンのツアーにも参加。13万人の大観衆の前でプレイし認知度はいやが上にもアップ。
1993年には、セカンドアルバム「SAX-A Go Go」をリリース、タワー・オブ・パワー、メシオ・パーカーをゲストに迎えたこの作品は、キャンディにとって言わば原点回帰のアルバム。プリンス作曲の作品を含め3曲のシングルヒットを飛ばしたキャンディの人気は日本でも沸騰してきた。
1995年にリリースされたサード・アルバム「Big Girl」ではデヴィッド・サンボーンをゲストに迎え、彼とのデュエット曲を含むこの作品は新たなファン層を獲得した。1997年発表の4枚目のアルバム「For The Love Of You」は世界中で売られ、250万部を突破、ビルボードチャートでも2位を記録し(10ヶ月チャートイン)、14カ国のワールドツアー敢行した。
5枚目のアルバム「Girls Night Out」はフレッド・ウェズレイやジョナサン・バトラーなどジャズ系のミュージシャンが参加した。また、ヨーロッパ、アメリカ、日本でアルバム発売ツアーを展開。2000年4月には日本の大阪、東京の「ブルーノート・クラブ」に出演、さらに、秋にアムステルダムで録音された演奏が、6枚目のアルバム「Live In Amsterdam」として、2001年2月にリリースされた。
2001年には父親との共作、「Dulfer & Dulfer」を発表。2003年にはプリンスの「Xpectation」、メイシオ・パーカーの「Made By Maceo」にもゲスト参加している。2枚目となるライヴアルバム「Live At Montreux 2002」(2005年発表)もリリースしている。
最近では・・・、昨年「Candy Store」を発表し(通算9枚目のスタジオアルバム)、ビルボードTop Contemporary Jazzチャートで2位になるほど注目を集めた。また2曲目に収録された「L.A. Citylights」はアメリカのSmooth Jazz National Airplayチャートで1位に輝いた。また、彼女自身のテレビ番組「Candy meets・・・、」でプレゼンターとインタビュアーもこなしている。
もちろん、その後も元気いっぱいに活動を続け今日に至る。今年の後半から来年にかけてドイツ、スイス、ポーランド、ベルギーなどヨーロッパでライブのスケジュールが詰まっている。
▼CANDY DULFER WEBSITE
http://www.candydulfer.nl/
▼ビクターエンタテインメントによる公式サイト。
http://www.jvcmusic.co.jp/candydulfer/
▼New Album 'Candy Store'(Tailer)
||||| Candy Dulfer Related Albums |||||
Saxuality (1990)
Sax-a-Go-Go (1993)
Big Girl (1995)
For the Love of You (1997)
The Best of Candy Dulfer (1998)
What Does It Take (1999)
Girls Night Out (1999)
Live in Amsterdam (2001)
Dulfer Dulfer (2002)
Right in My Soul (2003)
Live at Montreux 2002 (2005)
Candy Store (2007)
■スムーズジャズとは?(by "Wikipedia")
スムースジャズ (スムース・ジャズ、Smooth Jazz、Smoothjazz) とは1980年代アメリカのラジオ局が使い始めたフュージョンのスタイルの一つで、フュージョン、ポップ・ジャズの流れから派生したスタイルである。フュージョンにR&Bのテイストを混ぜたものが多い。フュージョンに比べ、アドリブパートが少なく、またワン・コードで演奏されることが多い。
「概要」
特に聞き心地が良いことから、テレビやラジオのBGMとして使用されることも多い。このことからイージー・リスニングの発展系でもあるともいえる。アメリカには専門のラジオ局があり、もはや市民権を得ているといっても良い。アメリカのビルボード誌によれば、フュージョンとともにコンテンポラリー・ジャズに属され、近年のラジオ・ステーションではNAC(ニュー・アダルト・コンテンポラリー)というフォーマットで呼ばれていることもある。
1970年代後半にサックスプレイヤーグローヴァー・ワシントン・ジュニアがフュージョンの分野にクワイエット・ストームを用いだしたのが起源と言われている。初期の名作としては、この分野においては珍しい、カリプソの音楽を取り入れたスパイロ・ジャイラの「モーニングダンス」等が挙げられる。インストゥルメンタル・ミュージック部門においてはギネス記録を持っているサックス・プレイヤーのケニー・Gが代表として挙げられる。
※主なアーティスト(超有名どころをピックアップ)
Al Jarreau(アル・ジャロウ、ヴォーカル)
Bill Sharpe(ビル・シャープ、キーボード)
Bob James(ボブ・ジェームス、キーボード)
Chris Botti(クリス・ボッティ、トランペット)
The Crusaders(ザ・クルセイダーズ、グループ)
Dave Grusin(デイヴ・グルーシン、キーボード、プロデュース)
David Sanborn(デイヴィッド・サンボーン、サックス)
Doc Powell(ドク・パウエル、ギター)
Don Grusin(ドン・グルーシン、キーボード、プロデュース)
Earl Klugh(アール・クルー、ギター)
Fourplay(フォープレイ、グループ)
George Benson(ジョージ・ベンソン、ギター)
George Duke(ジョージ・デューク、キーボード)
Grover Washington, Jr.(グローヴァー・ワシントン・ジュニア、サックス)
Harvey Mason(ハーヴィー・メイソン、ドラム)
Herb Alpert(ハーブ・アルパート、トランペット)
Joe Sample(ジョー・サンプル、キーボード)
Jonathan Butler(ジョナサン・バトラー、ギター)
Larry Carlton(ラリー・カールトン、ギター)
Lee Ritenour(リー・リトナー、ギター)
Marcus Miller(マーカス・ミラー、ベース)
Omar Hakim(オマー・ハキム、ドラム)
Pamela Williams(パメラ・ウィリアムス、サックス)
Paul Jackson, Jr.(ポール・ジャクソン・ジュニア、ギター)
Ramsey Lewis(ラムゼイ・ルイス、ピアノ)
Shakatak(シャカタク、グループ)
Spyro Gyra(スパイロ・ジャイラ、グループ)
Tom Scott(トム・スコット、サックス)
Wes Montgomery(ウェス・モンゴメリー、ギター)
||||| 「ロートラーの手稿」BACK NUMBER |||||
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第05回~音速のギタリスト達~「PRAT 2」
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