オペラ座の夜ACT19 「いい席で観たい!」
PRESENTED BY TSUTOMU SHIMOGUCHI

更新日08.12.05 コメント:0件 トラックバック:0件


「いい席で観たい!」

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■昨今はますます寒さが厳しくなりますます本格的な冬の到来を感じたりします。冬の到来といえば本格的なオペラ・シーズンの開幕。イタリア、ナンバー1の歌劇場、ミラノ・スカラ座も12月7日にはシーズン初日を迎える。

ちなみにこのスカラ座、開幕公演はイタリアの巨匠ヴェルディの「ドン・カルロ」。シラーの戯曲をもとにしたこの作品は複雑な人間模様を浮き彫りにしたヴェルディ中期の傑作。指揮はイタリア・オペラに担い手、ダニエレ・ガッティ
このプロダクションは建物以外そのまま来秋日本で引越公演を行う。チケット争奪戦が予想されるので興味のある人はアンテナをぜひぜひ張っておいてください。

さて足を運ぶ以上いい席で観たいというのが人情。
・・・ということで今回はこのいい席というのを考えてみたい。

■ロックやポップスのコンサートだと一番前のど真ん中、というのがベスト・シートということになるだろう(もちろん基本的な考え方だが)。実際チケットぴあなどが自動で席を選ぶときは前方から選んでくるようになっている。
ではクラシックやオペラではどうか。もちろん最前列のど真ん中を最高ランク=一番高い席に設定しているところもあるが主催者によっては一番としていないところもある。
というのも音の特性であまり前過ぎるとお客様の頭の上を飛んでいってしまう。つまりいい音で聴こえないのだ。

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ではどこが通常の最高ランクか。
これは2階席ど真ん中の前方となる。舞台の高さが目線となり視界をさえぎるものもない。オーケストラと歌手の音も適度に混ざりあい客席に届いてくるからだ。最高ランクということは値段も高い。もちろんお金に余裕がある方、ここ一番と判断した方は迷わずここを抑えることをお勧めする。ではお金に余裕はないがなるべくいい席で楽しみたいという人はどうすればいいか。

staatsoper1.jpg■ここからは私の私見になるが最上階の席をお勧めする。確かに舞台までの視点距離は遠くなってしまうがそれは双眼鏡を持参してフォロー。音に関しては上がるという特性から1階後ろなどよりいいくらいなのだ。しかも主催者側は得てしてこうした席を最安値で販売している。
オペラ・マニアの集まる席であるので一種、おたくの世界にも似た独特の雰囲気もあるが上演中、舞台に集中していればそんなことは気にならないはず。

ただ終演後、なれた感じでブラボーやブーイングをする声にびっくりしてしまう可能性もあるが。まあ、そこは負けずにブラボーやブーイングを送って対抗することにしよう。ちなみにこうした席はもともと配券も少ないので高い席よりチケット争奪戦になるのは必死。発売日に気合を入れて抑えることをお忘れなく。
ということでこうしたことを考慮しながら最終的にはお財布と相談してチケットを抑えることになる。

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最後にひとつ。一番最後に売れる席とは金額的に真中あたりのカテゴリー。高くもなく安くもないという中途半端なせいかチケットの売れ行きの動きが他に比べてよくない。こうしたことを考え最初からこの真中あたりを狙うとチケット争奪戦でも割と簡単に勝利することができるだろう。

人気公演かどうかなど探りながら自分がどの席を狙うのかぜひぜひ考えてほしい。そしてぜひ自分にとってのいい席を発見してほしい。

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P R O F I L E ___________________________________________
下口 努(しもぐち つとむ)
opeashimoima.jpg1966年 東京生まれ
映像プロデューサー、音楽愛好家。FM横浜、J-WAVEなどラジオ・ディレクターを経てCS放送の音楽専門チャンネルに転職。テレビ・ディレクター/プロデューサーとして夏のフェスティバルやアンプラグドなど数多くの音楽番組を手がける。現在は様々なエンターテインメント専門チャンネルを運営するCS局でプロデューサーとして活躍している。共著に「ワーグナーの力」(青弓社)がある。

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||||| INFORMATION-関係資料- |||||

▼『ドン・カルロ』全曲
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※ゼッフィレッリ演出、ムーティ&スカラ座、レイミー、デッシー、パヴァロッティ、他(1992ステレオ)(2DVD)

▼ダニエレ・ガッティ(Daniele Gatti, 1961年11月6日 ミラノ生まれ )
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▼イタリア語5幕版の台本表紙
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1869年フィレンツェ公演のもので、
内容的には「イタリア初演版」とほぼ同じ
(Reference:Wikipedia)

▼▽▼ 「オペラ座の夜」BACK NUMBER ▼▽▼
ACT18「ト書きって何?」
ACT17「新国立劇場、今シーズンの演目!」
ACT16「クラシックな夏フェス」
ACT15「ば・ロック」
ACT14「オペラなファッション」
ACT13「亜細亜で歌劇」
ACT12 「夏はオペラ」
ACT11 「オペラと現代」
ACT10 「オペラと映画」
ACT09 「オペラの御作法 拍手篇」
ACT08 「オペラのシーズン」
ACT07 「オペラとスキャンダル」
ACT06 「夏もオペラ②」
ACT05 「夏もオペラ①」
ACT04 「伝統か?革新か?」
ACT03 「芸術?!入門」
ACT02 「税金はどこへ行く?!」
ACT01 「オペラは敷居が高い?!」

■□■ YOU-NEXT PHOTO SLIDESHOW ■□■
「オペラのある風景」 PHOTO by TSUTOMU SHIMOGUCHI

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