「BUZZ & BEAT!」(2) -2008.12.27.SAT-
『Some Skunk Funk by BRECKER BROTHERS 』その他・・・PRODUCTS INFO、今日の注目書籍・・・など
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更新日08.12.27 コメント:0件 トラックバック:0件


「BUZZ & BEAT!」
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FUSION(フュージョン)!今ではすっかり耳慣れた音楽ジャンルになりましたね。人それぞれいろんな解釈があると思いますが、一言で表現するなら私は「イイトコ取り」の音楽ではないか?と思っています。基本的にはジャズがベースになっていて、そこにロック、ポップス、ボサノヴァ、サルサ、ファンクなどなど様々な他の音楽的要素が、アーティストの才能、スキル、センスなどが絶妙なバランスでミックスされることによって構築される一種の様式美みたいな音楽とも言えるのではないでしょうか。
そしてフュージョンの大きな特徴の一つとして「BGMっぽくて心地よいメロウなサウンド」が真っ先に想起されるのですが、1970年後半、まだクロス・オーバーと呼ばれていた時代、尋常を超えたテクニック、物凄いエネルギーとエモーションで聴く者を圧倒したユニットがいました。それが「BRECKER BROTHERS」です!
今日は、SUPER HEAVY FUSIONとでも形容したくなる彼らのこの曲をご紹介したいと思います。1978年、まさにスリリングで衝撃のキラー・チューンです!

BRECKER BROTHERS 「Some Skunk Funk」

▼Brecker Brothers Live In Barcelona - Some Skunk Funk

■ご存知の方も多いと思います・・・、BRECKER BROTHERS(ブレッカー・ブラザーズ)は文字通り兄Randyと弟Michaelの Brecke兄弟が率いたJazz Fusion Bandです。この「Some Skunk Funk」は1978年にリリースされたライブ・アルバム「Heavy Metal Be-Bop」の中の1曲。ブレッカー兄弟以外の参加ミュージシャンもBarry Finnerty(G&Vo)、Neil Jason(B&Vo)、Terry Bozzio(Ds&Vo)、Ralph MacDonald (Perc)などなど選りすぐりのツワモノばかり(※但し、上記のライブ・クリップのメンバーはレコーディング時のメンバーではありませんので予めご了承下さい)

heavymetal1.jpg卓越したテクニックと隙のないセンスの良さは当然ですが、とりわけランディのトランペットマイケルのサックスのコンビネーションが奏でる超タイトで極上のハーモニーは他に類を見ません。エフェクター効果のあるホーンセクションの音も斬新でした。ファンキーでありながら攻撃的で随所に感じられるロックテイストが迫力あるパフォーマンスを生み出しています。さらにテクニカル&メカニカルという点においても完璧なスキルを披露してくれます。この曲は優秀なコンポーザーでもあるランディの作品で彼らの代表作のひとつとして有名です。スピーディかつ意表をついた独特の出だしから始まり、テーマ、ソロなど全てが決まっています。ただただ「カッコイイ」の一言に尽きますね!
それにしてもマイケル・ブレッカーのソロには言葉がありません。感動ものです!

※余談ですが、ギターのBarry Finnerty(バリー・フィナーティ)は当時新進気鋭のジャズ・フュージョンのセッション・ギタリストとして注目されていました。「Miles Davis」「Joe Farrell quartet」「Hubert Laws」「Tower of Power」「Billy Cobham」などそうそうたるメンバーとプレイしたいたことからも彼のスキルの高さが窺い知れます。テクニックはもちろんですが、「繊細な力強さ」を感じさせる音の作り方に始まり、ソロにおける高い構成力に裏打ちされたインプロヴァイゼーションも見事です。1977~1981年は主にブレッカー・ブラザーズでプレイしていましたが、前後して1979年ごろから1984年まで「The Crusaders」のメンバーとして活躍しておりました。1951年12月3日、米国サンフランシスコ生まれ。ギター以外にピアノ、ベースもどもこなせる。
※今回のクリップでのギターはバリー・フィナーティではなく「マイク・スターン」!ここではソロはありませんが、マイクも名ギタリストでいずれこのコーナーで採り上げたいと思います。

※さらにNeil Jason(ニール・ジェイソン)のベースも脅威の凄さです。タイトなリズム感で歯切れの良いベースは何度聴いても感嘆ものです。ソロなんかは圧巻!
▼そこでNeil Jasonがフィーチャーされている別バージョンのSome Skunk Funkも!

■さて、通算5枚目のアルバムにあたるこの「Heavy Metal Be-Bop」は捨て曲が1曲もなく、どれもが個性的でファンキー、ブルース、バラードなど多様性もあるのでまず飽きません。完成度の高さは言うまでもありませんしエモーショナルな部分でも彼らの鬼気迫る感情が怒涛のように押し寄せてくる感じがします。硬派というか極上の硬質感というか・・・、本当に他には聴くことのできない「これぞ!鋼のクロスオーバー」です。間違いなく「名盤」と呼ぶに相応しいアルバムです。
▼『ヘヴィ・メタル・ビ・バップ』<完全生産限定盤>


※フュージョンの代名詞ブレッカー・ブラザーズの伝説的名盤(1978年)。サックス&トランペットにエフェクターやワウをかけたりテリー・ボジオの鬼気迫るドラムなど終始ハイテンションなプレイが展開され、ビ・バップを現代風に解釈したというよりプログレッシヴ・ロックをも感じさせるライヴ録音。ボジオの名演でジャズ・フュージョン・ファン以上にロック・ファンにも人気が高い大傑作(by Tower Records)
▼TUNES
♯1.East River
♯2.Inside Out
♯3.Some Skunk Funk
♯4.Sponge
♯5.Funky Sea,Funky Dew
♯6.Squids

HMVジャパン UKロック

||||| PROFILE |||||
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■念のため、ここで簡単に彼らのバイオ的なプロフィールをご紹介しておきます。
兄ランディ・ブレッカーは1945年11月27日、弟マイケル・ブレッカーは1949年3月29日生まれ。残念なことにマイケルは2007年1月13日、白血病のため他界、享年57歳とあまりにも若すぎる死でした。あの素晴らしいサックスがもう生で聴けないと思うと残念で仕方ありません。
セルフ・タイトル「Brecker Bros.」で1975年レコード・デビュー。1982年にバンドは一旦止め(1981年に初来日)、その後しばらく2人ともソロ活動やセッション・ミュージシャンとしていろんなアーティストとコラボレートしておりました。エアロスミス、フランク・ザッパをはじめカシオペア、スマップ、今田勝など日本のアーティストのレコーディングにも参加しています。1992年に再結成しますがアルバムを2枚出して再度バンド活動を休止しそれぞれソロ活動に入ります。

randybps1.jpg■ランディは、インディアナ大学でクラシックのトランペットを習う。ハード・バップ・トランペットの卓越したプレイヤーでポップス、ロック、ファンク、フュージョンなどどんなジャンルの音楽にも対応できる多彩な能力(これはマイケルも同じ)を持っています。1967年には「Blood, Sweat & Tears」に在籍したこともあります。またスティーヴィー・ワンダー、ジャニス・ジョップリン、ラリー・コリエル、ビリー・コブハム、スタンリー・タレンタイン、ブルース・スプリングスティーン、サンディップ・バーマン、チャールズ・ミンガス、ホレス・シルヴァー、フランク・ザッパ、パーラメント、クリス・パーカー、ジャコ・パストリアス、ダイアー・ストレイツなど実に多種多様にわたるいろんなジャンルのアーティスト達ともコラボをしてきました。トランペットの腕前もさることながらコンポーザーとしての力量も相当で、きちんと構成された中にも意外性を含み、単調でないメロディ・ライン、複雑なハーモニーの連続など斬新なアプローチから創り出される楽曲は凡百のチューンとは一線を画するものです(もちろんグラミー賞も受賞している)。
直近のアルバムは今年の9月リリースされた「Randy In Brazil」!ピアニストの奥さんEliane Eliasがブラジル・サンパウロ出身ということもあって常々ブラジルの音楽には興味を抱いていたようです。諸々の事情があり2年ほどかけてリリースに漕ぎ着け、彼自身『INTO THE SUN』以来、約10年ぶりのアルバム。ボサノヴァ、サルサ系もランディ色になっていて個人的にはかなりイケてると思います。

▼『ランディ・イン・ブラジル』


※ブラジルの人気キーボーディスト、フリオ・デュプラをプロデューサーに迎え、ブラジルのトップミュージシャンらとレコーディング。ブラジルのソングライター、ジャヴァン、ジルベルト・ジル、ジョアン・ボスコ、イヴァン・リンスなどの佳曲を取り上げる、ボサノヴァ50周年をむかえる2008年に相応しい作品。ブラジル・レコーディングならではのポップで気持ちよいサウンド!
▼LINE UP
ランディ・ブレッカー (tp)
フリオ・ドゥプラ (key)
ジルソン・ペランゼッタ (p)
ホベルチーニョ・シウヴァ (ds)
ジョアン・パライーバ (perc)
テコ・カルドーソ (as, ts, ss, bs, fl)
エドゥ・ヒベイロ (ds)ほか

▼Randy Brecker Official Site
http://www.randybrecker.com/

michaelbps2.jpg■弟のマイケルは、とにもかくにも最高のテナー・サックス奏者のひとり!その影響力は計り知れないものがあります。インプロヴァイゼーションにおいて驚異的なテクニックは言うまでもなく、一聴しただけでそれとわかる音質、湯水の如くしかも流麗に流れるフレーズの多様性と構成力、パワー勝負もメロウも自由自在、そして何より一音一音に秘められて説得力などなど、私は世界一のテナー・サックス・プレイヤーは誰か?と尋ねられたら迷わずマイケル・ブレッカーと答えますね。最初はクラリネットだったのですがアルト・サックスそしてテナー・サックス(コルトレーンの影響を受けテナーに変更)と変遷します。当初はロックやR&B系のバンドでプレイしていました。1969年、ニュー・ヨークに渡りまもなくフュージョン系バンドに参加。その後、ビリー・コブハムなどニュー・ヨークのアーティストとギグをするなどしてスキルアップしていきました。1980年初頭、「Steps Ahead」のメンバーになりますが、その後もジェイムス・テイラー、オノ・ヨーコ、ポール・サイモンなど実にいろんなアーティストと関わってきました。因みにマイケルは、グラミー賞を11度受賞し、「ベスト・ジャズ・インストゥルメンタル・パフォーマンス」「ベスト・ジャズ・インストゥルメンタル・ソロ」を2年連続で受賞した経歴もあります。
マイケルは38歳になって初めてリーダー・アルバムをリリースします(1987年)。そしてその後、プレイスタイルにおいてよりジャジーな志向性を明確にしていきます。とりわけマッコイ・タイナーとのレコーディングは高い評価を得ることとなりました。1980年後半から1990年代、2000年前半までライブにレコーディングと精力的に音楽活動を続けます。しかし2005年、白血病に侵されてしまいます。そして2007年1月13日帰らぬ人となってしまいました。

ちょっとはにかみ屋でぼくとつながらも信頼感のある兄ランディと見るからに真面目で几帳面そして紳士的な弟マイケル!この天才兄弟が放つホーンセクション・セットは最高です。
この「Some Skunk Funk」を初めて聴いた時の感動は半端ではありませんでした。人間、歳をとるにつれて「感動」の二文字が遠のいてしまいがちですが、改めてこの曲を聴いて当時の感動がリアルに甦ったのと同時に、何歳になっても「刺激」を求める心を失ってはいけないのかなあ~?!と思ったりもしました。

▼Michael Brecker Official Site
http://www.michaelbrecker.com/

※最後に・・・、マイケル・ブレッカーに敬意を表してパットメセニーとのパフォーマンスを!
▼Pat Metheny and Michael Brecker - What do you want - 2003

※因みにドラムスは以前YOU-NEXTでも紹介したことのある凄腕のアントニオ・サンチェスです。
▼せっかくですのでアントニオ・サンチェスの驚異的なドラム・ソロを!

※これまでいろいろなドラム・ソロを観たり、聴いたりしてきましたが、このパフォーマンスはさすがに興奮しました。

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■今日の注目書籍
『ギネス世界記録 2009 Japan』
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※日本のギネス世界記録を紹介。芸能、音楽、スポーツ、映像、テクノロジーなど、日本人が持つ多彩なギネス記録のうち、約250件を掲載。思わず見入ってしまう写真や記事が満載。頂点を極めた日本人たちの記録集。

『日本版ナショナルジオグラフィック』
(定期購読:1年間、12冊)
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~地球の素顔を伝えるビジュアルマガジン~
※「ナショナル ジオグラフィック」誌は、ナショナルジオグラフィック協会の第2代会長グラハム・ベル(電話の発明者として有名)の「未知の地球をわかりやすく伝える」との編集方針のもとに世界一流の写真家が撮影した美しい写真を中心に、地球の自然、人のすべてを伝える多彩な内容の雑誌です。その日本版は、英語版の面白さと美しさを忠実に、わかりやすく日本語化したもので、知的好奇心や冒険心、ロマンを満足させるための貴重な情報源を送り続けます。

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