オンガクの正体♯13
「恋する気持ちと音楽の関係」 -Part1-
PRESENTED BY JOHJI HARIMURA
更新日09.02.16 コメント:0件 トラックバック:0件
2月も中旬に差しかかり、「バレンタイン・デー」も過ぎました。学生時代は、淡い期待と共に、なぜかこの日は、朝からそわそわしていた記憶があります。しかし、最近では、文字通り「義理チョコ」を、毎年律儀にくれる同僚の気遣いに、申し訳ないという気持ちが先に立ってしまう、今日この頃です。ということで今回は、2月14日の「バレンタイン・デー」にちなんで、「恋する気持ち」と音楽について、考えてみます。もはや「恋する気持ち」も、思い出しながらの作業になりますが、なんとかチャレンジしてみましょうか。
「恋」と言って、最初に思い浮かぶことは、ポップ・ミュージックの大半は、「恋する気持ち」を唄った「ラブ・ソング」であると言っても、過言ではないということ。その中でも、相思相愛の恋愛を描いた曲よりも、恋のはじめの、楽しくも不安な気持ちや片想いを唄ったもの、そして、失恋した悲しみを唄った曲が、古今東西、圧倒的に多いように思います。当然、自分も、そんな「ラブ・ソング」には、多くの思い出がありますが、恋をご無沙汰中の身でありますので、ここ最近、自分がくすぐられた曲の紹介から。
■まずは、日本の新人バンド、PeakySALTの「イトシセツナナミダ」。タイトルからして、さわやかな恋の香りがしますよね。
「もやもやして寝苦しい夜/羊数え寝返り打ったら/君を思い浮かべちゃって激しく後悔/こんなに胸が苦しいなら/君なんかいなけりゃいいのに」
(PeakySALT「イトシセツナナミダ」VPCC-82259 Vap Inc.)
恋する気持ちは、いつの時代も、どの世代も変わらないのですね。好きな人のことを想い、胸が苦しくて夜も眠れない...、僕らの頃と一緒です。恋する気持ちというのは「想い」だけのはずなのに、容赦なく肉体的に作用してくるもの。さわやかなメロディとともに、そんなことを思い出させてくれる「片想い」を唄った一節です。ちなみに、PeakySALTのボカール、ユウさんのご両親は、三浦友和さんと山口百恵さん(!)だそうです。今後が楽しみなバンドです。
■続いては、少し前の曲になりますが、YUIさんの「CHE.R.RY」。現在の、携帯電話でのメールを、重要なコミュニケーション・ツールとした恋愛を、的確に表現した佳曲でした。
「恋しちゃったんだ たぶん 気づいてないでしょう?星の夜 願い込めて CHE.R.RY ~指先で送るキミへのメッセージ」
(YUI 「CHE.R.RY」SRCL6513 SONY MUSIC RECORDS)
キミからのメールにワクワク。逆に、メールがないと絶望的な不安にかられる、恋心。おじさんにも、わかるような気がします。
■そんなおじさんの自分が、最も恋心を感じる曲は何かと言うと...。意外にも、ジプシー・キングスの「ジョビ・ジョバ」。なんの変哲もない詩ではありますが、ボーカル、ギター、リズム、メロディ、それらすべてが表現する世界観は、片想いの心情、そのものだと、個人的に感じています。この曲を聴くたびに、胸がしめつけられるような切なさに襲われます。
「ねえお嬢さん/君とは通りですれ違うだけなのに/僕は恋してるみたいだよ/感じるのは寂しさばかり」
(GIPSY KINGS「Djobi Djoba」 GREATEST HITS/ESCA6026/EPIC SONY RECORDS)
▼Gipsy Kings 「Djobi Djoba」
▼Gipsy Kings 「Greatest Hits」

※HMV レビュー
ジプシー・キングスの'94年7月にリリースされたベスト・アルバム。"バンボレオ"やビールのCMで使用され問合せが殺到した"ボラーレ"等全19曲(但し19曲目からは"ジョビ・ジョバ"を含むメドレーとなっております)収録。
■最後に、学生時代、恋に落ちた自分が、一番使った(?)曲を紹介させていただきます。その曲は、ビリー・ジョエルの「あの娘にアタック」。
まだ若かった自分は、相手の迷惑を省みず、誰かを好きなると必ず、その思いを伝えたものです。そして、その前には必ず、儀式のようにこのレコードをターンテーブルにのせ、ビリーの唄う「あの娘にアタック」を聴いてから、好きになってしまった女の子にアタックしていたというわけです。
「彼女に話してやれよ/君がどれだけ想っているか...彼女が君と一緒にいれないって時は/傍にいたいという気持ちを伝えるんだ」
(BILLY JOEL「TELL HER ABOUT IT」AN INNOCENT MAN/SRCS 9452/SME RECORDS)
そんな自分の恋の戦績ですが、芳しいはずもなく、散々つらい思いをしましたが、今考えるとよい思い出ともいえましょうか。そんな「失恋」をした時には、また、そんな心を癒すための音楽があったはずですが、またの機会に譲ります。そう、この「あの娘にアタック(TELL HER ABOUT IT)」の収録された、1983年のアルバム「AN INNOCENT MAN」は、そんな恋する気持ちを唄ったポップ・ソングが数多く詰まった名盤でした。今でもこのアルバムを聴くと、甘酸っぱい想いが、昨日のことのようによみがえります。
こんなことをつらつらと考えていたら、なんだか、
久しぶりに恋をしたくなってきました...。
たまにはよいかしら。なんて、全く困ったもんですね。
今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
■PROFILE
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■針村丈二<ハリムラ・ジョウジ>
大学卒業後6年間、TV制作会社に勤務した後、97年フランスW杯アジア最終予選の最中、某CS音楽チャンネルに移籍。番組ディレクター、プロデューサーを経て、現在、編成部所属。趣味は、読書、音楽鑑賞、スポーツ観戦と、いたって普通。この5月で40歳。前厄。一児の父。
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♯11 「ap bank fes'08」のミニ・レポート
♯10 「ロックTシャツのユーティリティ!?
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♯08 「あの頃の音楽体験」について
♯07 「70年代を駆け抜けた2冊の本から思うこと!」
♯06 「お気に入りのライブ・アルバム」
♯05 「ライブという音楽体験」
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