「パフォーマンスの壺」
第18回「ライブハウスでのリハーサルの仕方」
PRESENTED by HIROO SATO

更新日09.03.12 コメント:0件 トラックバック:0件


「パフォーマンスの壷」 第18回
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「ライブハウスでのリハーサルの仕方。」

これまではお客さんを楽しませるライブパフォーマンスの仕方について多く書いてきましたが、今回はライブハウスでの演奏にまだ慣れていない方に向けて、
ライブハウスでのリハーサル方法を書いてみようと思います。

lespaul1Custom.jpgライブハウスで演奏する場合の多くは本番のライブだけでなくリハーサルがあります。リハーサルはその日のライブハウスの状況によって変わりますが、その日やる曲を全曲リハーサルするということはありません。
なぜならばライブハウスでのリハーサルというのはサウンドチェックであってバンドの練習時間ではないからです。

ではリハーサルは誰がやるのでしょう?

consoll3.jpg■もちろんあなたのバンドがリハーサルをするのですが、たとえ出演があなたのバンドだけだったとしても、ライブはあなたのバンドだけで成立するものではありません。そうです、ライブハウスのPA(音響)さんがいなくてはライブができないのです。リハーサルというのはあなたのバンドが自分たちの音のチェックをするだけでなく、PAさんも同じようにサウンドチェックをします。つまり、リハーサルはバンドとPAさんの双方による音の調整時間なのであります。
さて、以前このコーナーにライブハウスに行ったらまず挨拶が大事であることを書きました。挨拶する相手はライブハウスのスタッフだけでなく対バンがいるのならその方々にもしっかり挨拶しましょう。中でもPAさんはみなさんの演奏の音をお客さんへ伝達させるという重大な役目を担っています。PAさんとのコミュニケーションはしっかり出来たほうがライブもしやすくなるし、結果的には出音も良くなるかもしれません。

余談ですが、世界的に有名なバンドなどは専属のPAさんがいて世界中をバンドと一緒に旅をして回ります。なぜならば、そのバンドの出音を一番理解しているのは専属のPAさんだからです。これを考えるといかにPAさんが大切かとおわかりいただけるでしょう。バンド専属のPAさんを雇うなんて夢のようなお話ですが、実はよっぽどの場合でなければまず雇う必要はありません。

inside04_s.jpg■我々の業界ではそのライブハウスに勤めているPAさんを小屋付きのPAさんと呼ぶのですが、ライブハウスでは案外バンド専属のPAさんよりも小屋付きのPAさんのほうがよかったりするケースもあったりします。どうしてそうなるのかといいますと、ライブハウスではその店の音響機材を使用します。おまけにそれぞれのライブハウスには音の癖のようなものがあるのです。そのライブハウスで長年PAをされている方は当然ながらそれを熟知した上でPAをしているから、任せて安心というわけです。
しかし、初めてライブハウスに出演するという場合は、挨拶はしたものの、どうしたらよいのかやはり心配でしょう。

ではどのようにしたらスムーズに
  よりいい感じにできるのか、書いてみたいと思います。


NewOrleansPopFestivalPosters.jpg■一番良いのは「こんな感じのバンドですが当日はよろしくお願いします」と音源と立ち位置などを書き込んだセッティング表をあらかじめ出演するライブハウスに渡しておくのがベスト。持ち込む機材、借りる機材なども書いておきます。出演バンドがあなたのバンドだけならば、もしくはバンドが複数でもリハーサルの順番がトップならば、あなたのバンドが現場に到着する前にライブハウスのスタッフさんがあらかじめセッティングをしておけますので、リハーサルの時間が多く取れるのです。セッティング表の用意が無ければバンドが到着してからドラムセットを組んだり、いろいろ時間がかかってしまいます。
でもリハーサルの時間が多く取れれば、自分たちもステージ上の音バランスの調整により時間がかけられるので、演奏するほうも気分的に安心になるというわけです。

さて、リハーサルの流れですが・・・、

ステージに上がったらアンプなどの音色と音量を調整します。次に他のメンバーの音が自分にしっかり聴こえるかどうかも聴いておきます。メンバーがみんな自分の音ばかり気にして得意なフレーズを永遠と弾きまくったりしているような場面を見かけることがありますが、それではPAさんはしびれをきらし「はい、それじゃードラムから音もらっていいですか」などと影マイクで話しかけてきてしまいます。ある程度自分の音のセッティングができたら余計な音は出さないようにしましょう。

DSCF0786.JPG■それから、ライブ経験の少ないバンドはステージ上での音量バランスの加減がうまくできないということがよくあります。たとえばギターアンプの音が大きすぎたり、あるいは小さすぎたりです。普段スタジオなどで練習している時とライブハウスのステージとでは状況が異なりますので音量はPAさんに確認してみることがオススメです。ちなみに音量はプロミュージシャンでもPAさんによく聞いていますので恥ずかしいことはありません。
よくあるロック系のライブハウスでのパターンとしてはそれぞれの準備ができたかなとPAさんが確認できたらまずドラムから音を決めていきます。まずは「バスドラください」とか言ってきますので「OKです」と言われるまでドンドンドンと踏んでいてください。
次に「スネアください」とか、言われますが、そこはPAさんの指示にしたがって進めていきます。このように各楽器パートのチェックがひととおり終ると、今度は「それじゃー曲をお願いします」と言われます。

さて、ここで曲順表について触れておきましょう。

consoll2.jpg■あらかじめ音源を渡しておいたとしてもPAさんは曲名までは覚えてくれてはいないものです。ですので、曲順表があるとPAさんはそれに自分でポイントなどを書き込んでいけたりしますのでリハーサルがしやすくなり便利なのです。曲順表にはそれぞれの曲名にミディアムテンポとか、バラードとか解説をつけておきます。曲が始まる前にPAさんはそれようにリバーブなどの準備ができるからです。また、バラードでは必要なら歌に「リバーブを深めに」と付け足しておくとなおさらよいでしょう。
ボーカリストによってはリバーブをあまりかけないで欲しいというタイプの方もいて、あなたはどっち派なのか、書き込みがあれば一目瞭然というわけです。曲は「じゃー3曲目にやる予定の○○という曲をやります」と告げてからやるとPAさんは曲順表をチェックしてくれます。

さて1曲やってみました。

mike2.jpg■ここでいきなりPAさんに「歌が聴こえない」とか言う前にまずは「どうでしょうか?」と素直に聞いてみてください。もしかすると歌が聴こえない理由は自分の音が大きすぎるのが原因かもしれないからです。もしもPAさんにOKですみたいに言われたら「ちょっと歌が聴こえにくいにですけど」と伝えてみます。通常、小屋付きのPAさんならば言わずともステージ上のそれぞれの音を聴いてモニターを返すなどやりやすいようにしてくれるものです。にも関わらず歌が聴こえないのならばそれを伝え、その原因を聞いてみると案外「ああ、そうだったのか」ということになったりします。

muzguy1ps.jpgたとえば、ボーカルさんがモニターから声がよく聴こえるのでわざとマイクから少しはずして歌っていたとか、コーラスの声が聴こえませんという時も、実は歌ってなかったとか。そんなことってあるの? と思われるかもしれませんね。当店の2号店は貸切のライブが多いのですが、まれにそういうバンドが存在します。
このようにPAさんとのコミュニケーションをしながらリハーサルを進めていきます。「じゃあ、あと1曲くらいでお願いします」と言われたら1曲やってリハーサルは終了です。ここでもういちど「本番よろしくお願いします」とメンバー全員で言っておきましょう。

というわけで、長くなりましたがライブはあなただけでやっているのではありません。うまくPAさんと意思の疎通がうまくできればライブも気持ちよくできますし、結果的にはお客さんにとってもいいのです。そのためにはまずは挨拶が大事。挨拶をしていないのに最初の会話が「歌のモニター上げてください」ではなんとなく気まずい空気になりますものね。
そうです。ライブハウスの方々にはカッコをつけたりする必要なんかないのです。

せっかくですからみんなが
     楽しかったと思えるようなライブを
        したいですものね。

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第01回「ライブステージング術」
第02回「ブルースセッションの楽しみ方」
第03回「うまい拍手の取り方」
第04回「見知らぬお客さんへの配慮を忘れずに」
第05回「してはならない身内ノリ」
第06回「客席との会話が最終的な盛り上がりへ導く」
第07回「ライブ中に困った場合の対処法」
第08回「バンドメンバーをものせてしまうテクニック」

第09回「言ってはいけない言ってしまいがちなMC」-PART1-
第10回「言ってはいけない言ってしまいがちなMC」-PART2-
第11回「ライブ成功の鍵はライブの前の挨拶から」
第12回「ライブ前の知り合いへの挨拶は控えめに」
第13回「お客さんに一緒に振り付けをしてもらうテクニック」
第14回「ライブパフォーマンスはバンド全員でこそ。」
第15回「選曲方法をもう一度考えてみる。」
第16回「自分を下げてお客さんを上げるステージング術」
第17回「おやじバンドの初ステージ!」

▼やや若かりし頃のB. B. King & Eric Claptonのセッション!

※B. B. KingとEric Claptonのコラボによる「The Thrill Is Gone」!ブルースの神様とその神が認めたブルースマン・クラプトンの掛け合いは見ごたえ十分。

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mrsato.jpg■PROFILE 佐藤ヒロオ 

1962年9月18日生まれ。ライブハウス、「荻窪ルースター」、「Rooster NorthSide」オーナー。音楽雑誌などの執筆他、著書に『荻窪ルースター物語』(ポット出版)がある。
ROOSTER本店はこちらから
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「地階から胃薬」
このコーナーはルースター総支配人による不定期更新のコラムです。ルースターの事、総支配人の事、出演者の事、お客様の事をはじめ、ルースターにまつわるいろんな事柄をご紹介しております。お茶でも飲みながらゆっくりとご覧くださいませ。
        http://www.ogikubo-rooster.com/main/column/index.html

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      □■「荻窪ルースター物語」インタビュー by YouTube■□
      

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★ここでちょっと注目!「YOU-NEXT編集長ZAKK」より★

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■セッションの詳しい情報はコチラをご覧下さい!
      http://www.ogikubo-rooster.com/north/session.html
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▼▽▼ ANNEX CORNER ▼▽▼

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||||| ROOSTER NORTHSIDE BLUES SESSION |||||

■毎週(月曜日)、「ルースター・ノースサイド」で行われております「BLUES SESSION」の模様を一部VTRにしましたので、お時間のある方は是非ともご覧下さいませ。セッションに参加された皆さん、楽しそうに演奏しておりました。

▼PART-1

▼PART-2

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ギター・コード早見表サイト




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