オペラ座の夜ACT23 「新シーズン」
PRESENTED by TSUTOMU SHIMOGUCHI

更新日09.04.03 コメント:0件 トラックバック:0件


||||| オペラ座の夜 ACT23「新シーズン」 |||||

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暖かくなり過ごしやすい季節になってきました。春到来ですね。

春といえば卒業式、入学式、入社式など集中するように出会いと別れの季節。
みなさまの周りでもちょっとした環境の変化がおきているのではないか。
環境の変化といえば昨今の春は花粉症との戦いに明け暮れる人も多い。
その一人が私でもある。今年は早めに病院から薬を処方してもらったおかげでかなり楽に過ごしている。

そんな春、オペラではどうかというと次期オペラシーズンの概要が発表される季節。オペラのシーズンといえば通常、秋から翌年の初夏にかけて。イタリア等の一部のオペラハウスは1月から12月までとしているところもある。
我が日本の新国立劇場は毎年1月後半、続いてアメリカ。ドイツ語圏のオペラハウスは3月あたりから4月にかけて。イタリアは遅く4月くらいから初夏にかけての発表になる。この発表を見るのもちょっとした楽しみになればあなたもオペラ通。これをもとに観劇プランを立てるもよし世界旅行の予定を立てるもよし。

さてこのオペラシーズン、各公演、単独のチケットをもちろん販売するのだがお得なシーズンセット券というものもある。例えば新国立劇場

nntimg1.jpgだいたい1シーズン約10演目が並ぶわけだが各1回ずつ、10公演分まとめて購入できるというもの。ばらばらで購入するより割安でS席などが手に入るわけだが先行発売ということもあり同じカテゴリーの中でいい席が選べたりする。なんと言っても毎回のチケット取りから開放されるので安心でもある。そんな先の予定などわからないよう、という人も多いと思うが先に組んだオペラの予定を参考に他のスケジュールを組んでいけば割と回避できると筆者は思うのだがどうだろう。

では早速、
我が新国立劇場の2009-2010シーズンのラインナップを見てみよう。

■オープニングは9月。
Verdi1ps.jpg各劇場ともオープニングとなると力を入れている演目が並ぶことが多い。新国もそう。イタリアの巨匠、ヴェルディ後期の傑作「オテロ」新制作が舞台にかかる。
新制作とは新演出とも呼ばれ今までの舞台装置などを破棄して新しく作り上げた舞台のこと。演出はもちろん、歌手などもリハーサルを入念に行い作り上げられる"晴れ舞台"である。
この「オテロ」は文豪シェイクスピアの「オセロー」が原作。歌手はもちろん、合唱やオーケストレーションを存分に楽しめる傑作。

■続いて10月は「魔笛」。
Mozart1.jpgモーツァルト晩年の傑作オペラ。正確にはジングシュピール、"歌芝居"という形式の作品である。上演に触れた方はわかると思うが台詞が多く通常のオペラとは一味違う。とはいえモーツァルトの名作には変わりなくどこかで聞いたメロディがいたるところに登場する。オペラ初心者にはぴったり、ということでもお勧めのオペラである。

■11月は「ヴォツェック」。
nerg1ps.jpgアルバン・ベルグの作品で20世紀の傑作でもある。ごく普通の平民、ヴォツェックに降りかかる悲劇であまりにリアルなため戦慄さえ覚える。曲も現代音楽ともいうべきで不協和音なども多用され親しみやすいとはいえない。とはいえその音楽と舞台の緊張感が合致すると素晴らしい効果を発揮する。
今回の上演は新制作。しかも本場ドイツ、ミュンヘンにあるバイエルン州立歌劇場との共同制作。共同制作とはいくつかの劇場が集まり協力してひとつの舞台を作り上げるというもの。日本にいながらミュンヘンとほぼ同じ舞台が楽しめるということだ。

■12月は「トスカ」。
Puccini27ps.jpgメロディアスな旋律が魅力のプッチーニの作品、世界中で親しまれているアリア「妙なる調和」「歌に生き恋に生き」「星は光りぬ」などが詰まっている。新国では約6年ぶりの再演だがオペラらしいど派手な舞台が楽しめる。上演時間も休憩を除いて約2時間なのでちょっとしたデートなどにも最適である。
嫉妬深い女性トスカ、その恋人で革命に参加するカヴァラドッシ。権力を振りかざしながらトスカ迫るスカルピア。オペラ得意の愛憎劇なのでこちらも初心者にはお勧めの作品といえるだろう。

紙面もつきたということで
     来月は後半の演目を一緒に考えていきたい。


P R O F I L E ___________________________________________
下口 努(しもぐち つとむ)
opeashimoima.jpg1966年 東京生まれ
映像プロデューサー、音楽愛好家。FM横浜、J-WAVEなどラジオ・ディレクターを経てCS放送の音楽専門チャンネルに転職。テレビ・ディレクター/プロデューサーとして夏のフェスティバルやアンプラグドなど数多くの音楽番組を手がける。現在は様々なエンターテインメント専門チャンネルを運営するCS局でプロデューサーとして活躍している。共著に「ワーグナーの力」(青弓社)がある。

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cttopaboutps.jpg▼新国立劇場Website▼
http://www.nntt.jac.go.jp/

||||| REFERENCE★DVD |||||

▼『オテロ』全曲 ヴィック演出
ムーティ&スカラ座
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▼『魔笛』全曲 マクヴィカー演出
デイヴィス&コヴェント・ガーデン王立歌劇場
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▼『ヴォツェック』全曲 ビエイト演出
ヴァイグレ&リセウ大歌劇場
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▼歌劇『トスカ』全曲
カバイヴァンスカ、ドミンゴ、ミルンズ
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HMVジャパン

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▼▽▼ 「オペラ座の夜」BACK NUMBER ▼▽▼
ACT22 「家でオペラ」
ACT21 「本場でオペラ②」
ACT20 「本場でオペラ①」
ACT19 「いい席で観たい!」
ACT18 「ト書きって何?」
ACT17 「新国立劇場、今シーズンの演目!」
ACT16 「クラシックな夏フェス」
ACT15 「ば・ロック」
ACT14 「オペラなファッション」
ACT13 「亜細亜で歌劇」
ACT12 「夏はオペラ」
ACT11 「オペラと現代」
ACT10 「オペラと映画」
ACT09 「オペラの御作法 拍手篇」
ACT08 「オペラのシーズン」
ACT07 「オペラとスキャンダル」
ACT06 「夏もオペラ②」
ACT05 「夏もオペラ①」
ACT04 「伝統か?革新か?」
ACT03 「芸術?!入門」
ACT02 「税金はどこへ行く?!」
ACT01 「オペラは敷居が高い?!」

■□■ YOU-NEXT PHOTO SLIDESHOW ■□■
「オペラのある風景」 PHOTO by TSUTOMU SHIMOGUCHI

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||| BOOK★WORM |||||
▼「伝説岡林信康」
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1991年に刊行され、長い間絶版となっていた「伝説信康」が、ついに復刊。著者自身による自伝的な文章と貴重な写真で構成された、ファン必読の名著。その後の軌跡を付加した増補版として完全復活。

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CS・MONDO21の大人気エロ系トーク番組「みうらじゅん&山田五郎の男同志」のDVDブック。第3弾は番組映像第6話に加え、フリートーク、新シリーズ予告編などを収録。DVD-Videoは館外貸出不可。


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※素材:ラバー・ステンレス
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