「パフォーマンスの壺」
第19回「人に見られることを鍛えてみる」
PRESENTED by HIROO SATO
更新日09.04.13 コメント:0件 トラックバック:0件
「パフォーマンスの壷」 第19回
『人に見られることを鍛えてみる』
せっかくのライブなのに緊張して実力の半分も出せなかったという方は案外多いのではないでしょうか?たとえば甲子園での高校野球を思い浮かべてください。なんでもない外野フライをエラーしてしまう選手いますよね。練習では難しいフライでも捕れるのに本番では簡単なフライをエラーしてしまう。これはおそらく何万人もの視線を一手に浴びているので普段の自分の力が出せなかったのでしょう。ところがプロ野球の選手は「お客さんに楽しんでもらえるようなプレイをしたいですね」とかよくコメントされています。
これはいったい何が違うのでしょうか?
高校野球とプロ野球のあきらかな違いは人に見てもらいお金を稼いでいる点です。つまりプロは多くの人が見ていても平気なだけでなく、さらにいいプレイを見せてお客さんに楽しんでもらおうとする。つまり高校野球とは違う次元でグランドに立っているのです。でもプロ野球選手でも元々は高校球児だったわけです。それがいつしか1億も稼ぐような選手になってしまったりする。もちろん、野球の素質や努力など、プロの選手になれる人は並外れたものがあるでしょう。しかしいくら人知れず影で練習してもできないものがあるのです。
それは人に見られることに慣れること。
高校球児もプロの選手になると毎晩多くの観客に囲まれてプレイをするようになるので、だんだんその環境に慣れてしまうのです。
バンドも一緒です。
いくらスタジオや自宅で練習を積んでもそれは人に見られる練習になってはいません。つまり甲子園の高校球児のように多くの視線が集ると普段の力が出せないという可能性がバンドにもあるのです。では人に見られることに慣れていないうちはライブで普段の力が出せないままでいいのかというとどうでしょう?
なんだかせっかく練習したのにもったいないですよね。しかもお客さんが入場料を払って聴いているならなおさらです。でもライブが慣れるまでは高校球児と一緒でやはり緊張してしまいミスをしたり、ステージでも下を向いて弾いているようなメンバーがいたり、客席を盛り上げられないライブばかりが続いたりしてしまいがち。
では人前で緊張せずにいられる
練習方法は何かないものでしょうか?
実はいくらでもあるのです。
あなたも普段の生活の中で人前に出る機会が少なからずあると思います。たとえば朝礼での挨拶や商談のプレゼンテーション、披露宴でのスピーチ、学校での授業で手をあげて答える時、何かの集いでしゃべらなくてはならない時...。こんな風に考えると人に見られるシーンは日常にもいくらでもあります。朝礼での挨拶にしても大勢の前での発言ともなれば多少なりとも緊張しますし、披露宴ともなればもっと緊張しそうです。しかし、こういう場面で緊張しているようではおそらくライブでも緊張してしまうでしょう。ならば、こういう様々な機会を冷静でいられるための訓練の場と考えてみてはいかがでしょう?たとえば聞いている方々の顔を見ながらしゃべる。聞いている方に笑顔でしゃべりかける。大勢の前ではなかなかできません。まずはここをクリアです。
これに慣れたら今度はただしゃべっていただけの自分から今度はみんなが楽しくなるような挨拶をする自分へとステップアップしていくのです。軽いジョークなんかを交えたトークをする方はやはり慣れている感じがしますものね。人に見られることに慣れている方とそうでない方はその方から出ている輝きが違います。それがステージともなれば一目瞭然。
芸人でもそうですが、新人さんよりもベテランの方のほうが落ち着いて見えますし、見ていて安心です。まずは緊張する場面でもいかに自分を失わず冷静でいられるか。これが普段の実力を出す鍵です。
せっかくのライブです。緊張してガチガチなステージよりも見ている方々に楽しんでいただけるようなステージをお見せしたいですものね。そのためにはまず見られることに慣れていないとはじまりません。
身の回りをステージの練習の場にしようと考えたその日からきっとあなたの回りには練習場所が出現するはずですよ。
||| 「パーフォーマンスの壷」BACK NUMBER ||||||
第01回「ライブステージング術」
第02回「ブルースセッションの楽しみ方」
第03回「うまい拍手の取り方」
第04回「見知らぬお客さんへの配慮を忘れずに」
第05回「してはならない身内ノリ」
第06回「客席との会話が最終的な盛り上がりへ導く」
第07回「ライブ中に困った場合の対処法」
第08回「バンドメンバーをものせてしまうテクニック」
第09回「言ってはいけない言ってしまいがちなMC」-PART1-
第10回「言ってはいけない言ってしまいがちなMC」-PART2-
第11回「ライブ成功の鍵はライブの前の挨拶から」
第12回「ライブ前の知り合いへの挨拶は控えめに」
第13回「お客さんに一緒に振り付けをしてもらうテクニック」
第14回「ライブパフォーマンスはバンド全員でこそ。」
第15回「選曲方法をもう一度考えてみる。」
第16回「自分を下げてお客さんを上げるステージング術」
第17回「おやじバンドの初ステージ!」
第18回「ライブハウスでのリハーサルの仕方。」
▼JEFF BECK & ELIC CLAPTON - Futher On Up The Road
※まだまだ若かりし頃のベックとクラプトン。今年2月の来日でも熱いライブを魅せてくれました。特別に組まれたジョイントパフォーマンスもブルース中心で実にカッコよかった。ところで、この頃のベックはピックで弾いているようです。そしてクラプトンの手にはあの「BLACKY」が・・・。
■PROFILE 佐藤ヒロオ
1962年9月18日生まれ。ライブハウス、「荻窪ルースター」、「Rooster NorthSide」オーナー。音楽雑誌などの執筆他、著書に『荻窪ルースター物語』(ポット出版)がある。
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▼「地階から胃薬」
このコーナーはルースター総支配人による不定期更新のコラムです。ルースターの事、総支配人の事、出演者の事、お客様の事をはじめ、ルースターにまつわるいろんな事柄をご紹介しております。お茶でも飲みながらゆっくりとご覧くださいませ。
http://www.ogikubo-rooster.com/main/column/index.html
□■「荻窪ルースター物語」インタビュー by YouTube■□
プロのセッション・リーダーがセッション全体をバックアップして頂けるので、適度な緊張感もあってかなりいい感じのステージになっています。月1回でも2ヶ月に1回でも主役になれる時があるっていうのもなかなかオツなモンです。日常をちょっと抜け出してみると新鮮でリフレッシュできて明日からまた元気に行こうという気分になれるのでは...!?
■セッションの詳しい情報はコチラをご覧下さい!
http://www.ogikubo-rooster.com/north/session.html
■毎週(月曜日)、「ルースター・ノースサイド」で行われております「BLUES SESSION」の模様を一部VTRにしましたので、お時間のある方は是非ともご覧下さいませ。セッションに参加された皆さん、楽しそうに演奏しておりました。
▼PART-1
▼PART-2
▼PART-3
||||| ブルース関連の映画ではこの2本がお奨め |||||
▼クロスロード-Crossroads (1986年:ウォルター・ヒル監督)

※「ストリート・オブ・ファイヤー」で"ロックン・ロールの寓話"を描いたW・ヒルが、今度は"ブルースの寓話"に挑んだ青春音楽映画。幻の名曲を求めて旅するブルース・ギタリスト志望の青年。彼は道中、ハーモニカ吹きの老黒人と家出娘と出会う。やがて老黒人から悪魔と契約を交わす事ができる伝説の"クロスロード"の存在を知らされる......。
▼Feel Like Going Home(マーティン・スコセッシ監督)

※ブルースの源流を求めて、マーティン・スコセッシがミシシッピ・デルタからアフリカ大陸のマリまで飛んでいく。現役ブルースマン、コリー・ハリスがガイド役として安酒場や綿花畑、ニジェール河畔までを歩き、タジ・マハールやケヴ・モ、サリフ・ケイタらとジャムを繰り広げる。
マディ・ウォーターズ、サン・ハウス、ジョン・リー・フッカーらブルース界の巨人の貴重なライヴ・パフォーマンスも見ることが出来るこの作品は、ブルースを知る入門編として最適であり、またブルースを極めたマニアがいつか戻ってくる故郷でもあるのだ。
||| BOOK★WORM |||||
▼「伝説岡林信康」
1991年に刊行され、長い間絶版となっていた「伝説信康」が、ついに復刊。著者自身による自伝的な文章と貴重な写真で構成された、ファン必読の名著。その後の軌跡を付加した増補版として完全復活。
▼「みうらじゅん&山田五郎の男同志 3(経済・社会編)」
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