「パフォーマンスの壺」
第21回「ライブの流れを決めるキーワードの巻」
PRESENTED by HIROO SATO
更新日09.06.08 コメント:0件 トラックバック:0件
「パフォーマンスの壷」 第21回
- ライブの流れを決めるキーワードの巻 -
ライブをやりなれている方々はよくキーワードによるMCテクニックを使用します。キーワードというのは、その日のライブにおいて重要な鍵を握る言葉のこと。
たとえば、対バンのライブにおいて最初の出演バンドがこんなMCをしました。「えー、ギターの山田さんは明日、還暦を迎えます」。そう言ったとたん、客席から大きな拍手が巻き起こました。ボーカリストはせっかく拍手をもらったわけだからと、その拍手を受けるカタチで還暦についてのMCで多少ひっぱっています。拍手をもらった話をひっぱってみるというのはよくある流れです。
さて、次に2バンド目のバンドが登場します。
前のバンドが「還暦」で多少ひっぱっていたことを受けて、やはり還暦にまつわる面白い話題を客席に提供しています。こうなるともうその日のキーワードは完全に「還暦」となります。もしもその後にまだ出演バンドがいたのなら、さらにそれを上回るような還暦トークができるようならおそらくしてくると思います。
ところが、MCが得意でないバンドだったりするとそのキーワードには触れてきません。触れたくてもできないからです。仮に言ったとしても気の効いたことを言えないとマイナスイメージにもなりかねませんし。...と言う事で3バンド目がキーワードを言わない、もしくは言ったがはずしてしまったとなるとどうなるでしょう?3バンド目が流れを停めてしまったことで「ちょっと浮いた存在のバンド感」を感じてしまうお客さんが出てきてしまうのです。
どういうことかと言いますと、2バンド目も同じ話題で盛り上げてきているわけですから、ずっとライブを聴いているお客さんとしては「3バンド目もきっと言うのではないか?」と無意識に思っているからです。よくお笑いの方々が出ているトーク番組などでもその日のキーワードで落とすパターンを見受けますが、あれはその日の空気を読んでいるからこそできる技。これができないと「おまえ、何であの場面、あれで持っていかへんねん!」って番組終了後につっこまれないとも限りません。
つまり、その日のライブがそういう流れになっているということをしっかり理解できるかどうか、そしてさらに気の効いたトークが言えるかどうかで「この人頭いいね」ってお客さんに感じてもらえるというわけです。 もちろん、「俺たちはお笑い芸人じゃない。演奏しに来ているんだ!」と思われる方もいるでしょう。しかし、ここでひとこと気の効いたことを言えたらあなたの株は急上昇。「演奏もいいけど、トークもいけてるね」ということになってしまうわけです。
さてここで大事なことをひとつ。
2バンド目までそういう流れなっていたのに、3バンド目の方々がライブを観ていないで気がつかなかったということがあってはならないというわけです。
「自分たちの出番はまだだから、どっかで飲んでいよう」なんて人、いますよねー。こういうバンドに限って自分たちのことを知らないお客さんにはウケなかったりするパターンってけっこうあるのです。ロック系ライブハウスの対バンなどの場合、多くのバンドが自分たちの演奏時間まで外に出ていたり、あるいは自分たちの演奏時間にお客さんを呼ぶというスタイルなので、多くの方々はこうしたキーワードについてまったく考えたことすらないでしょう。しかし、そんなことだから対バンだとお客さんが入れ替わってしまうような現象がよく起きているのです。
ではなぜMCが得意なボーカリストは
キーワードを察知してしゃべるのでしょうか?
実はこれは客席コントロール技のひとつであるからです。
これまで様々な客席コントロール技を紹介してきましたが、もしも3バンド出演して2バンド目までが同じ話題で攻めてきたのならば、これはもう空気を読めば3バンド目もそれに触れておくのは定石。この空気を読むというのは「あの話がうけたから、俺も話そう」というわけではありません。
それを話す理由は別にあります。
対バンで3バンド目に出演ということは、2バンド目までのお客さんは自分たちのことを知らないからです。ところが、知らないバンドが同じ話題をしてくれたらどうでしょう?知らないバンドでもお客さんにとっては少し身近な存在に感じてくれるのです。
そう、もうこれはある種の心理作戦なのです。見知らぬバンドを少し身近に感じてくれるとどうなるか?そうです。ライブの反応がまるで違ってくるのです。つまりは盛り上げ作戦のテクニックなのです。対バンでライブをやる際は見知らぬお客さんがいます。でも自分の知り合いにしか拍手をもらえないようなバンドがいかに多いか。自分のバンドの知り合いしか楽しませられないバンドならば対バンでライブをすること事態がもう間違いだと言っても過言ではありません。自分の身内にしかうけないのなら本来、ワンマンもしくは貸切でやるべきなのです。
「聴かせてやっている」ではなく「聴いていただいている」、しかも知らない人も聴いてくださっているのだと考えられるようになれば確実にあなたのライブの仕方が変わります。どんな仕事だってお客さんに「売ってやってる」とか偉そうな態度を取る人はいませんよね。ライブなんかなおさらです。わざわざお金と時間を使って現場まで来てくれている方々に偉そうな態度を取ってはいけないのです。
こうしたことをしっかりとバンドメンバー全員が
わかってライブをしていけば、必ずこれまでに
感じたことの無い拍手を経験することになるはずです。
||| 「パーフォーマンスの壷」BACK NUMBER ||||||
第01回「ライブステージング術」
第02回「ブルースセッションの楽しみ方」
第03回「うまい拍手の取り方」
第04回「見知らぬお客さんへの配慮を忘れずに」
第05回「してはならない身内ノリ」
第06回「客席との会話が最終的な盛り上がりへ導く」
第07回「ライブ中に困った場合の対処法」
第08回「バンドメンバーをものせてしまうテクニック」
第09回「言ってはいけない言ってしまいがちなMC」-PART1-
第10回「言ってはいけない言ってしまいがちなMC」-PART2-
第11回「ライブ成功の鍵はライブの前の挨拶から」
第12回「ライブ前の知り合いへの挨拶は控えめに」
第13回「お客さんに一緒に振り付けをしてもらうテクニック」
第14回「ライブパフォーマンスはバンド全員でこそ。」
第15回「選曲方法をもう一度考えてみる。」
第16回「自分を下げてお客さんを上げるステージング術」
第17回「おやじバンドの初ステージ!」
第18回「ライブハウスでのリハーサルの仕方。」
第19回「人に見られることを鍛えてみる」
第20回「人の技みて我が技増やせの巻」
■PROFILE 佐藤ヒロオ
1962年9月18日生まれ。ライブハウス、「荻窪ルースター」、「Rooster NorthSide」オーナー。音楽雑誌などの執筆他、著書に『荻窪ルースター物語』(ポット出版)がある。
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▼「地階から胃薬」
このコーナーはルースター総支配人による不定期更新のコラムです。ルースターの事、総支配人の事、出演者の事、お客様の事をはじめ、ルースターにまつわるいろんな事柄をご紹介しております。お茶でも飲みながらゆっくりとご覧くださいませ。
http://www.ogikubo-rooster.com/main/column/index.html
□■「荻窪ルースター物語」インタビュー by YouTube■□
プロのセッション・リーダーがセッション全体をバックアップして頂けるので、適度な緊張感もあってかなりいい感じのステージになっています。月1回でも2ヶ月に1回でも主役になれる時があるっていうのもなかなかオツなモンです。日常をちょっと抜け出してみると新鮮でリフレッシュできて明日からまた元気に行こうという気分になれるのでは...!?
■セッションの詳しい情報はコチラをご覧下さい!
http://www.ogikubo-rooster.com/north/session.html
■毎週(月曜日)、「ルースター・ノースサイド」で行われております「BLUES SESSION」の模様を一部VTRにしましたので、お時間のある方は是非ともご覧下さいませ。セッションに参加された皆さん、楽しそうに演奏しておりました。
▼PART-1
▼PART-2
▼PART-3
||||| ブルース関連の映画ではこの2本がお奨め |||||
▼クロスロード-Crossroads (1986年:ウォルター・ヒル監督)

※「ストリート・オブ・ファイヤー」で"ロックン・ロールの寓話"を描いたW・ヒルが、今度は"ブルースの寓話"に挑んだ青春音楽映画。幻の名曲を求めて旅するブルース・ギタリスト志望の青年。彼は道中、ハーモニカ吹きの老黒人と家出娘と出会う。やがて老黒人から悪魔と契約を交わす事ができる伝説の"クロスロード"の存在を知らされる......。
▼Feel Like Going Home(マーティン・スコセッシ監督)

※ブルースの源流を求めて、マーティン・スコセッシがミシシッピ・デルタからアフリカ大陸のマリまで飛んでいく。現役ブルースマン、コリー・ハリスがガイド役として安酒場や綿花畑、ニジェール河畔までを歩き、タジ・マハールやケヴ・モ、サリフ・ケイタらとジャムを繰り広げる。
マディ・ウォーターズ、サン・ハウス、ジョン・リー・フッカーらブルース界の巨人の貴重なライヴ・パフォーマンスも見ることが出来るこの作品は、ブルースを知る入門編として最適であり、またブルースを極めたマニアがいつか戻ってくる故郷でもあるのだ。
||| RELATED★IMAGES |||||
▼メンバー紹介とエンディングが微笑ましくもクールなこのクリップを!
敬愛なる天才ベーシスト「リチャード・ボナ」はいつ聴いても凄いです。
「Zawinul Syndicate - Concert End」より
||| BOOK★WORM |||||
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・約12分で全天が一周する日周運動機能
・15/30/60分で自動的に電源がOFFになるタイマー機能
・ランダムなタイミングで星が流れる流星機能
・コンパクトサイズ
・軽量で、場所を取らず持ち運びも便利
・投影角度やピント調整が可能
・ソフトの恒星原板は差替え式
<セット内容>本体、ACアダプター、専用原版ソフト3枚、取扱説明書
<素材>本体:ABS/鉄他、原板:アクリル
■イケテイ [シーザー] 地生 トートバッグ■
~国産牛の原皮を用い、日本の職人により日本で作られた純国産バッグ~

※『地生』とは、国産牛の原皮を用いた業界用語。その地生を用い、日本の職人により日本で作られた純国産バッグ。それが地生シリーズです。地生は本来、高級車用のカーシート、革ジャンなどに用いられてきた高級素材。使えば使うほどソフトに、そして光沢が増すその風合いは独特のものです。デザインは鋲を強調しつつも、全体的にはシンプルな外観。カジュアル、ビジネスでもご使用いただける仕様。サイドにはペットボトルなどが収納しておけるファスナーポケットがついており機能的です。
シーザーは1972年以来30年以上作り続けてきたオリジナルブランド。時代の流れに対応した機能性を備えつつ、普遍的なデザインや長年培ってきた技術を活かした縫製。
【寸法】W35×H36×D10cm
【素材】表/牛革、裏/綿
■イームズ ハング・イット・オール■
by Charles & Ray Eames
~Eames Hang-It-All,1953~
イームズ夫妻は、1950年代に入ってから子供を対称にしたプロダクトを数多くデザインしています。このシンプルなコート掛け、「ハング・イット・オール」は1953年の作品。イームズ作品としては珍しくポップで、子供っぽく見える色使いですが、カラフルなメープル材を塗装したボールの小さい方はジョージ・ネルソンのボールクロックと同じ、当時の最先端素材を使っています。また、ワイヤーはシェルチェアーなどのベースに使われているスチールワイヤーをペイントして応用するなど、洗練されたデザインを大胆に試みています。コート以外に好きなものを掛けて使えるのはもちろんですが、何もかけないでもオブジェとして楽しめるデザインです。
※素材:スチールワイヤー,メープル
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