「パフォーマンスの壺」
第22回「ステージと客席の壁はなぜできるのかの巻」
PRESENTED by HIROO SATO

更新日09.07.11 コメント:0件 トラックバック:0件


「パフォーマンスの壷」 第22回

tubo22topimage1.jpg

- ステージと客席の壁はなぜできるのかの巻 -
ライブハウスなどでライブをする際、自分たちのお客さんが誰も来ていないのでいまいち客席が盛り上がらなかったという経験をお持ちの方は案外多いのではないでしょうか。友人に盛り上げ部隊としてライブに来てほしいと誘った経験がある方もいるかもしれませんね。
たしかに客席の誰かが盛り上がるとそれをきっかけに全体が盛り上がり始めることはよくあること。それが仕込みの友人であれ、盛り上がるのならば作戦としてはないわけではありません。でもだからと言ってライブ前に「頼むからちょっと盛り上げてくれよ」なんてお客さんに頼むのもどうかと思いますよね。

さて、なぜ誰かが盛り上げるとそれにつられて盛り上がる人が出るのでしょう?このメカニズムさえ心得ておけば、今後のライブが楽になってくるはずです。

では解明してみます。

tubo22cut1.jpg■簡単に言うとこれはひとりの盛り上がりが客席内の空気を変えたということです。たとえば最初は「なんだあいつ、ひとりで盛り上がってるじゃん」と思っていたら、他の人までも盛り上がり始めたとします。これによって周りも「俺も騒いでもいいか」という意識に変わるのです。なぜそうなるのか?この現象はライブで考えると実はわかりにくい。ですので、ちょっと例をあげてみましょう。

たとえば、会社の会議や披露宴でもいいのですが、最初に固い空気でスタートするとその空気は何もなければそのまま進むということと同じなのです。張り詰めた空気の会議室では口調も固くなります。そしてその固い口調は他の人にも影響し、違う人の発言までもが固くなるのです。しかし、会議の途中で突然部長さんが「あ、やばい、今日結婚記念日だったー。忘れてた。山田君、君の奥さんも怖かったよねー。どーしたらいいかなあ?」と横道にそれたとします。
するとどうでしょう。それまでの固い空気が一変してしまうのです。
披露宴にしても固いスピーチが続いたと思ったら突然、爆笑をとる人が現われてそこから急にフランクな披露宴に変わったという経験は皆さんもあると思います。

要はこういうことなのです。

tubo22cut3.jpg■ライブハウスは会社の会議室でもなければ、披露宴の席でもありません。盛り上がってまったくかまわない場所です。ですので、遠慮なく盛り上がれる場所なので、客席の空気が変わればいくらでも盛り上がるという理屈です。「そんなことを言っても誰かが盛り上げなきゃならないし、ライブではそう簡単にはいかないよ」。そう思う方もいるでしょう。そう思った方はこれまでの連載をぜひ読み返してみてください。

実は客席の空気を作るのは客席の人ではありません。客席の空気を操るのは他ならぬ出演者であるあなただったのです。

tubo22cut2.jpg昔、あるミュージシャンがライブハウスには魔物がいると言いました。いい演奏をしてもその魔物を振り払えなければ、お客さんは盛り上がらないとその人は言うのです。実はそのミュージシャンは客席のコントロールなどまったく意識したことがなく、盛り上がるかどうかはその日の客席次第という人でした。こういうタイプのミュージシャンの場合は「今日の客はノリが悪い」とか「今日の客は静かだった」とか言ってしまうのです。
でも先ほどの披露宴にしてもそうですが、まずは静かな空気にしてしまったのは出演者だということを考えてみればすべて解決してしまいます。わかっていないミュージシャンほど客のせいにすると言っても過言ではありません。これはプロミュージシャンでも山ほどいます。と言いつつもただ「盛り上がってください」では客席コントロールにはまったくなりません。この連載で書いてきたようにライブには盛り上げるためのステップやコツがあるのです。

lennyclPosters.jpgたとえ、自分たちを見に来たお客さんが誰もいなくともいっこうに問題ないのです。ただ演奏して「ありがとうございました。次の曲は」では本当に客席に盛り上がりを頼るしかありません。演奏はいいのになぜかつまらないというバンドは多くいます。その理由のほとんどは客席コントロールの仕方を知らないだけなのです。よく、「ステージと客席に壁があったよ」なんて言葉を耳にします。会議室でも披露宴でもライブでも壁を作っているのは全部そのステージを仕切っている人だということさえわかればあとはもう手順を踏むだけでいいのです。

むろん張り詰めた空気が好きな人もいるでしょう。お客さん全員が張り詰めた空気がずっと続くのが好きな人だけを集めてライブをされるのならばむしろそうすべき。しかしこれが、上手な人になると砕けた空気と張り詰めた空気を曲によって使い分けて来て、しかもお客さんをその空気で操るという離れ業を見せてくれます。ライブの達人ですね。でも慣れればできるはずです。
つまり、今日はどういう空気を作りたいか。そのためには
    どうすればそういう空気になるのか。ただこれだけなのです。

今回の内容はライブに限らず
     いろんな場面で応用できますので、
        ぜひ普段から使ってみてくださいませ。

tubo22lastimage1.jpg

||| 「パーフォーマンスの壷」BACK NUMBER ||||||
第01回「ライブステージング術」
第02回「ブルースセッションの楽しみ方」
第03回「うまい拍手の取り方」
第04回「見知らぬお客さんへの配慮を忘れずに」
第05回「してはならない身内ノリ」
第06回「客席との会話が最終的な盛り上がりへ導く」
第07回「ライブ中に困った場合の対処法」
第08回「バンドメンバーをものせてしまうテクニック」

第09回「言ってはいけない言ってしまいがちなMC」-PART1-
第10回「言ってはいけない言ってしまいがちなMC」-PART2-
第11回「ライブ成功の鍵はライブの前の挨拶から」
第12回「ライブ前の知り合いへの挨拶は控えめに」
第13回「お客さんに一緒に振り付けをしてもらうテクニック」
第14回「ライブパフォーマンスはバンド全員でこそ。」
第15回「選曲方法をもう一度考えてみる。」
第16回「自分を下げてお客さんを上げるステージング術」
第17回「おやじバンドの初ステージ!」
第18回「ライブハウスでのリハーサルの仕方。」
第19回「人に見られることを鍛えてみる」
第20回「人の技みて我が技増やせの巻」
第21回「ライブの流れを決めるキーワードの巻」

designbar1.jpg

mrsato.jpg■PROFILE 佐藤ヒロオ 

1962年9月18日生まれ。ライブハウス、「荻窪ルースター」、「Rooster NorthSide」オーナー。音楽雑誌などの執筆他、著書に『荻窪ルースター物語』(ポット出版)がある。
ROOSTER本店はこちらから
ROOSTER NORTHSIDEはここでチェック

「地階から胃薬」
このコーナーはルースター総支配人による不定期更新のコラムです。ルースターの事、総支配人の事、出演者の事、お客様の事をはじめ、ルースターにまつわるいろんな事柄をご紹介しております。お茶でも飲みながらゆっくりとご覧くださいませ。
        http://www.ogikubo-rooster.com/main/column/index.html

designbar1.jpg

20050218b.jpg

      
      □■「荻窪ルースター物語」インタビュー by YouTube■□
      

designbar1.jpg

★ここでちょっと注目!「YOU-NEXT編集長ZAKK」より★

DuaneAllmans1.jpg荻窪ルースターノースサイドでは、「毎週月曜日にブルース・セッション」、そして「水曜日はジャズ・セッション」を行っています。
プロのセッション・リーダーがセッション全体をバックアップして頂けるので、適度な緊張感もあってかなりいい感じのステージになっています。月1回でも2ヶ月に1回でも主役になれる時があるっていうのもなかなかオツなモンです。日常をちょっと抜け出してみると新鮮でリフレッシュできて明日からまた元気に行こうという気分になれるのでは...!?

■セッションの詳しい情報はコチラをご覧下さい!
      http://www.ogikubo-rooster.com/north/session.html
designbar1.jpg

▼▽▼ ANNEX CORNER ▼▽▼

BBKINGposter3.jpg

||||| ROOSTER NORTHSIDE BLUES SESSION |||||

■毎週(月曜日)、「ルースター・ノースサイド」で行われております「BLUES SESSION」の模様を一部VTRにしましたので、お時間のある方は是非ともご覧下さいませ。セッションに参加された皆さん、楽しそうに演奏しておりました。

▼PART-1

▼PART-2

▼PART-3

ギター・コード早見表サイト

||||| RELATED★IMAGE of THIS CONTENTS |||||

クロスロード-Crossroads (1986年:ウォルター・ヒル監督)
icon
icon
※「ストリート・オブ・ファイヤー」で"ロックン・ロールの寓話"を描いたW・ヒルが、今度は"ブルースの寓話"に挑んだ青春音楽映画。幻の名曲を求めて旅するブルース・ギタリスト志望の青年。彼は道中、ハーモニカ吹きの老黒人と家出娘と出会う。やがて老黒人から悪魔と契約を交わす事ができる伝説の"クロスロード"の存在を知らされる......。

Feel Like Going Home(マーティン・スコセッシ監督)
icon
icon
※ブルースの源流を求めて、マーティン・スコセッシがミシシッピ・デルタからアフリカ大陸のマリまで飛んでいく。現役ブルースマン、コリー・ハリスがガイド役として安酒場や綿花畑、ニジェール河畔までを歩き、タジ・マハールやケヴ・モ、サリフ・ケイタらとジャムを繰り広げる。
マディ・ウォーターズ、サン・ハウス、ジョン・リー・フッカーらブルース界の巨人の貴重なライヴ・パフォーマンスも見ることが出来るこの作品は、ブルースを知る入門編として最適であり、またブルースを極めたマニアがいつか戻ってくる故郷でもあるのだ。

▼まさにオーディエンスと渾然一体のパフォーマンスか?!
「ACDC - Back in Black -」


information350.jpg

||| BOOK★WORM |||||

▼「Hachi約束の犬公式ストーリーブック」
icon
icon
※渋谷の忠犬ハチ公の物語が「HACHI約束の犬」としてハリウッドで映画化。物語の見どころ、ハチのお迎えマップなど、かわいいハチが満載の公式ストーリーブック。主演俳優リチャード・ギアのインタビューも収録。

▼「【予約】忌野清志郎 永遠のバンド・マン」
icon
icon
~最後まで歌い続けたサイコーのバンド・マンを永遠に記録する一冊!~
※世代を超えて愛され続け、惜しまれて世を去った清志郎。これほど多くの人々に支持された理由は何なのか。彼の歌と音楽の真価はどこにあるのか。今あらためて問いなおすとともに、『ミュージック・マガジン』のこれまでの記事を収録し、その歩みを振り返ります。70年代から昨年2月の復活ライヴまで、貴重な写真も多数掲載。最後まで歌い続けたサイコーのバンド・マンを永遠に記録する一冊です。

▼「妖怪を科学する!」
icon
icon
※河童は亀か人間か、のっぺらぼうはどうやって食事をするのかなど、妖怪をこよなく愛する分子生物学者が想像力を駆使して"異形の生物"がどのような仕組みをしているのかを徹底考察する。


icon
icon

mailmagazineicon1.jpg★☆★ YOU-NEXT LETTER ★☆★
メルマガ始めました!!毎週水曜発行
お申し込みは下記までお願いします。
http://www.mag2.com/m/0000261697.html

HMVジャパン

Click here to buy movie posters!
Click here to buy movie posters!


productsinfo350.jpg

■Quer(クエール)■
 ~スイスとドイツの会社がタッグを組んだバッグブランド登場!~

querworker1ps.jpg

QUER クエール

q8-in2-290ps.jpgq8-in1-290ps.jpg

▼春夏バッグにオススメ!カラバリ豊富なクエール・バッグ!
ワックスコーティングされたキャンバス地を使用することによって、耐久性・防汚性を高めた作りになっています。レザーはイタリアの高級ブランドのカバンでも使用される上質なものが使われ、縫い糸はドイツで最も強度の強いと言われるアマン糸(aman)を使用しています。内側には多くのポケットや仕切りがあり、使い易さ機能性は大変優れており、クッション性の仕切りですので、中のモノを衝撃から保護してくれます。様々なシーンに適用するようなモデルを展開しており、ビジネス、カジュアル、性別をも問わない品揃えになっています。

「Quer クエール」とは...!?

スイス・チューリッヒにあるデザイングループ・エストラゴン社とドイツのスクールバッグメーカー・スタンヤコブ社によるコラボレーション企画により生まれたバッグブランドです。エストラゴン社は家具、医療器具、公共施設など様々なプロダクトのデザインも手掛け、ファッションの分野でもプーマ、マムートなどのクライアントをもち、さらにダイムラー・クライスラー、ハイネケン、NOKIAといった有力企業も名を列ね、飛行機のファーストクラスのインテリアなども手掛けています。
スタンヤコブ社はヨーロッパでも有数の大手老舗バッグメーカーであり、スクールバッグに関してはヨーロッパ最大規模のドイツメーカーです。1934年の開業当初は作業用手袋、革靴などの製造に携わってきました。その技術を生かし本格的な小学生向けのバックパックの生産を始め、今ではシェア60%以上というメーカーに成長しました。

「デザイン=機能性・実用性・耐久性」

というスタンスを信念に掲げ、ものづくりに対する姿勢はユーザーから多大な信頼を得ています。ワックスコーティングされたキャンバス地は美しい色が揃っており、使い込む程に味の出ある色に変化していきます。内部の機能性も驚くほどに使い勝手がよく、PCを収納できるバッグも人気があります。



■ホームスターPRO 2nd edition(ブラック)■
  お家でプラネタリウムが楽しめるホームスターシリーズに
    新定番「PRO 2nd edition」が新登場!

homesta3ps.jpghomestarpro4ps.jpg

家庭用プラネタリウム ホームスターPRO 2nd edition (ブラック) 

<特徴>
・ギネス認定のプラネタリウムクリエイター大平貴之氏との共同開発による世界初の光学式家庭用プラネタリウム。
・肉眼で見える星数を超えた、業務用並の約6万個の投影機能!(6.5等星までの恒星:約1万個、天の川:約5万個)※PROと同等。
・約12分で全天が一周する日周運動機能
・15/30/60分で自動的に電源がOFFになるタイマー機能
・ランダムなタイミングで星が流れる流星機能
・コンパクトサイズ
・軽量で、場所を取らず持ち運びも便利
・投影角度やピント調整が可能
・ソフトの恒星原板は差替え式
<セット内容>本体、ACアダプター、専用原版ソフト3枚、取扱説明書
<素材>本体:ABS/鉄他、原板:アクリル

■イケテイ [シーザー] 地生 トートバッグ■
~国産牛の原皮を用い、日本の職人により日本で作られた純国産バッグ~

icon
icon
※『地生』とは、国産牛の原皮を用いた業界用語。その地生を用い、日本の職人により日本で作られた純国産バッグ。それが地生シリーズです。地生は本来、高級車用のカーシート、革ジャンなどに用いられてきた高級素材。使えば使うほどソフトに、そして光沢が増すその風合いは独特のものです。デザインは鋲を強調しつつも、全体的にはシンプルな外観。カジュアル、ビジネスでもご使用いただける仕様。サイドにはペットボトルなどが収納しておけるファスナーポケットがついており機能的です。

ikety1.jpg ikety2.jpg ikety3.jpg

シーザーは1972年以来30年以上作り続けてきたオリジナルブランド。時代の流れに対応した機能性を備えつつ、普遍的なデザインや長年培ってきた技術を活かした縫製。
【寸法】W35×H36×D10cm
【素材】表/牛革、裏/綿

モノ・マガジン オンライン



■イームズ ハング・イット・オール■
by Charles & Ray Eames


icon
icon

~Eames Hang-It-All,1953~
イームズ夫妻は、1950年代に入ってから子供を対称にしたプロダクトを数多くデザインしています。このシンプルなコート掛け、「ハング・イット・オール」は1953年の作品。イームズ作品としては珍しくポップで、子供っぽく見える色使いですが、カラフルなメープル材を塗装したボールの小さい方はジョージ・ネルソンのボールクロックと同じ、当時の最先端素材を使っています。また、ワイヤーはシェルチェアーなどのベースに使われているスチールワイヤーをペイントして応用するなど、洗練されたデザインを大胆に試みています。コート以外に好きなものを掛けて使えるのはもちろんですが、何もかけないでもオブジェとして楽しめるデザインです。
※素材:スチールワイヤー,メープル
※台湾製
※取り付け用の金具付

MoMAstore

【Tokyo Wheels(トウキョウ・ウィールズ)】

▼PLEASE,VOTE HERE!!!!!!▼

banner_21.gif

にほんブログ村 音楽ブログへ

blogkingbanner.gif


このサイトを登録! by BlogPeople

@With 人気Webランキング

banner_rectangle.gif




ブックマーク

コメントする

トラックバック

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.you-next.jp/admin-younext/mt-traba.cgi/245

最新のコメント
気になる情報
advertisement