「萬屋通信」(2009-09-27)
想い出のCMソング、Chris Rea、Kate Bush、ニュース、その他・・・
更新日09.09.27
★テレビCMにおいて音楽はなくてはならないファクターのひとつですね。数十年も前から今日まで膨大な数のテレビCMが流れているので、それに付帯して使用されたコマーシャルソングも天文学的な数字になっています。CMに使われる音楽は、タイアップもの、オリジナルそしてBGMとだいたいこの3つのパターンに分けられます。中でも最もバリエーションに富んでいるのがBGM的コマーシャルソング(もちろんインストナンバーも含まれます)で、時折、未知の楽曲との素晴らしい出逢いをもたらしてくれたりします。皆さんもコマーシャルを見ていて「おっ、この曲いいなあ!なんていう曲なんだろう?」と思うことがありますよね。私も幾度となくそんな場面に遭遇します。また、コマーシャルで火がつき話題になってやがて大ヒットしたなんて曲もあります。昨今、1970、1980年代の洋楽が結構、BGMで使われています。私などは懐かしく感じる曲でもリアルタイムでその曲を知らない若い世代にとっては初めて耳にする音楽ということになるわけで、かなり新鮮に映ることもあるようです。
URBAN TUNED
- MAZDA ETUDE -
...1987年
さて、長きにわたりテレビを見てきた私がそんなCMソングの中である衝撃を受けたBGMがありました。昔から洋楽が好きでしたので当時、CMのBGMで使われた洋楽はほとんど知っていたのですが、「マツダのエチュード」という車のCMに流れていたあの曲を初めて聴いた時は、大袈裟かもしれませんが感動しました。
その曲はChris Rea(クリス・レア)の 「On The Beach」でした。今から20年以上も前の話です。
ちょっと当時を懐かしんで・・・、
※CMにはいくつかバージョンがありましたが、これが一番長かったものかもしれません。しかし、この曲をBGMに使おうと決めたスタッフのセンスは凄いですね。
▼せっかくなので、Chris Rea「On The Beach」のライブ・クリップも!
■クリス・レアは1951年3月4日にイギリス、ミドルズバラで生まれ。「レア」の本当の発音は「リーア」というそうです。彼はヴォーカル、ギタリスト、作曲家、ピアニストそして映画俳優というキャリア。とりわけ、B.B.KINGはクリスにとって憧れのアーティストであることやライ・クーダーやジョー・ウォルシュにも影響を受けていることもあって、スライド・ギターの名手!AORの素敵なオジサン的イメージがあるかもしれませんがルーツはブルース。
1973年、かのデヴィッド・カヴァーデイルが脱退したばかりの「マグダリーン」(※後にビューティフル・ルーサーと改名。音楽誌「Melody Maker」の1975年度の最優秀新人賞に輝く)に加入してから本格的な活動をスタートさせます。バンドを解散し1978年にソロのデビューアルバム「Whatever Happened To Benny Santini?」(邦題:「何がベニーに起こったか?」)を発表しグラミー賞にもノミネートされほど話題になります。前述しましたように本格的なブレイクは1986年、通算8枚目にあたるアルバムからのタイトル・トラック「オン・ザ・ビーチ」のヒットからで、翌年には、初の来日公演を果たしています。その後も、1989年にリリースされた「ロード・トゥ・ヘル」からのタイトル・トラックが、本国イギリスでようやく初のトップ10ヒットとなり、アルバムのほうもNo.1に輝く大ヒットを記録。続く1991年のアルバム「オーベルジュも、イギリスのチャートでNo.1を獲得する。「ゴッズ・グレイト・バナナ・スキン」(92年)、「エスプレッソ・ロジック」(93年)、「ラ・パッショーネ」(96年)、「ブルー・カフェ」(00年)、「ストウニー・ロード」(03年)とコンスタントにマイペースでアルバムを発表してきています。
※クリス・レアは7人兄弟、姉妹ということもあってか、デビュー前は道路工事からセールスマンまでさまざまな職を転々としていたようでかなりの苦労人と言えるかもしれません。また、膵臓の疾患(詳しいことは分かりませんが恐らく膵臓がんではないかと思います)の手術をしています。術後の生存率は50%と宣告された彼は「もし生き残れたら自分のルーツであるブルースを演奏したい。ブルースは俺の最初の恋人みたいなものだから・・・。」と話していました。なので、後半は彼のアルバムはブルースを基調にしたものが多くなっています。
洗練さとアーシーさと併せ持つ素敵なミュージシャン!そしてブルースを愛して止まないクリス・レア。彼の声とギターの一音一音にクリスの魂が吹き込まれているのです。そんな思いで改めてこの大ヒット曲「ON THE BEACH」を聴いてみるのも一興かと思います。
★Chris Reaの名曲を集めた「Very Best Of」
※ところで、車のCMに使用された楽曲はばかりを集めたCDもありましたね。『第39回東京モーターショー』を記念して制作されたオフィシャル・コンピレーションCDです。ドライヴのお供に聴いてみるのもよろしいかと思います。
▼「Feel So Good! Driving Tomorrow!」

※年代的に2005年までの楽曲となっていますが、「On The Beach」をはじめマルーン5「Sunday Morning」、ディープ・パープル「Speed King」、キャンディ・ダルファー「Sax a Go Go」、プリテンダーズ「Don't Get Me Wrong」、エリック・カルメン「All By My Self」などなど18曲収録されています。
見つけようもうひとつの時
- SEIKO QUARTS -
...1978年
■このマツダ「エチュード」のさらに10年くらい前になりますが、セイコー「クォーツ」のCMで日本のお茶の間に鮮烈な印象を与えた曲がありました。Kate Bush(ケイト・ブッシュ)の「Them Heavy People」です。曲名は「ローリング・ザ・ボール」の方がピンとくるかと思いますが・・・、
▼kate Bush - Them Heavy people
※この「Them Heavy people」(ローリング・ザ・ボール)はデビュー・アルバム「Kick Inside」(邦題:天使と小悪魔)に収録されています。他にも全英4週連続1位を記録したデビュー・シングル「Wuthering Heights」(邦題:嵐が丘)もこのアルバムで聴くことができます。アルバム自体も全英チャートで最高3位を記録し40万枚も売り上げました。16歳でピンク・フロイドのデイヴ・ギルモアにその才能を発掘され、その3年後の1978年、19歳にして強烈なデビューを飾ったケイト・ブッシュ。当時から天才少女として大きな注目を集めていました。
▼Kate Bush 「Kick Inside」(邦題:天使と小悪魔)

■デビュー当時はアイドル的な見方もされていたようですが、特徴のある艶やかな高音から低音まで様々な声質を使い分け、トータルで独自の世界を展開するアーティストとして高い評価を得ていたようです。また、早い時期から凝った内容のプロモーション・ビデオも制作しており、音楽とビジュアルの融合にも意欲を見せていました。ケイト・ブッシュは1958年7月30日生まれ。ロンドン出身。歌手、コンポーザーそしてプロデューサーでもある。裕福な家庭で育ったせいか、コケティッシュでどこか小悪魔的な雰囲気を持ちつつ品性の高さを感じさせる女性です。完成度の高い作品を志向しているためか、アルバムに関しても寡作なミュージシャンである。デイヴ・ギルモア、デヴィッド・ボウイ、ピーター・ガブリエル、ロイ・ハーパーなどとの交流もあり、地に足の着いた音楽活動を続けていました。1993年にリリースされたオリジナル・アルバム「レッド・シューズ」はジェフ・ベック、エリック・クラプトン、プリンスなどが参加したことでも話題作となりました。全英アルバム・チャート2位なりとコマーシャル的にも成功を収めました。その後もマイペースで活動を続けています。51歳になった今でもそのチャーミングな歌声と容姿は健在のようです。
||| EXTERNAL★LINKS |||
▼Chris Rea Official Website
http://www.chrisrea.com/
▼Kate Bush Official Website
http://www.katebush.com/
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