「パフォーマンスの壺」
第26 回「その道のプロに学ぶライブに対する考え方。」
PRESENTED by HIROO SATO

更新日09.11.11 コメント:0件 トラックバック:0件


「パフォーマンスの壷」第26回

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       ライブハウスに出演する場合、
            みなさんはどういう心構えで
               ステージに臨んでいるでしょうか?

■もしも初心者ならば、単純にライブをやってみたいからライブハウスのブッキングをするというところからスタートすると思います。「あんな曲を演奏したい、こんな曲をやってみたい」と楽しみは広がることでしょう。初心者はそもそも、ライブをすることがまず目標になります。しかし、いざライブをするとなると、緊張もしますし、演奏を間違えたり、歌詞を忘れたり、うまくMCできなかったりといろんな失敗をしてしまいます。そしてそれらは後ほど反省点として浮かび上がります。

その後、徐々にライブをすることに慣れてくるとどうなるか?

演奏は慣れてくるものの、やはりライブがしたいからライブをするという気持ち、そしてやはり「あんな曲をやってみたい、こんな曲をやってみたい」という気持ちは変わりません。で、慣れてくれば慣れたなりの反省点も見えてきます。

ところが!

perf26image3.jpg多くのバンドはここでストップしてしまいます。つまり、前回の反省を踏まえて次のライブに臨む。これを繰り返しているだけに過ぎないのです。実は多くのバンドは一番大切なことを念頭に置いていないため、ライブをする目的そのものが「ライブをしたい」、「自主制作でCDを出したので買ってもらいたい」、「次のライブの告知をしたい」、「売れたい」というところにいてそこから抜け出せないのです。これはライブということで考えるとわかりにくいのでたとえてみましょう。

perf26image5.jpg■よく、テレビでプロのスポーツ選手のインタビューなどを見ているとベテランは新人とはまったく違った返答をしているのに気が付きます。格闘技の新人選手のインタビューでは「ぜったい俺が勝つぜ!」みたいなことをよく言い放ちます。これに対し、ベテランの選手はどう答えているでしょうか?「お客さんが喜んでくれるような試合をしたいですね。それで最終的には自分が勝ちたいです」。ベテランはこう言うのです。これ、新人とは言え、プロなわけですが、新人は試合をして勝つことを目標にし、ベテランはお客さんが喜んでくれる試合を目標ではなく、実現しなければならないと自負しているのです。たとえばプロレスなどはもっと極端。アメリカでも日本でもショービジネス的なところがあります。試合途中なのにわざわざお客さんを盛り上がらせようとポーズを決めたり、あるいはリング上でマイクパフォーマンスまで披露しちゃいます。

サッカーの試合後のインタビューでも「サポーターの皆さんとともに得た勝利だと思います。ありがとうございましたー!」と言っているのをよく聞きます。往年の長嶋茂雄なども普通のゴロでもわざとかっこよく取って1塁にひらひらっと腕を伸ばしながら投げたりしてお客さんを湧かせていました。

これらはいったいどういうことなのでしょうか?

「そんなのお客さんを楽しませるファンサービスに決まっているでしょ?」そういう声が聞こえてきそうですね。
Lee&BBking1.jpgではみなさんのバンドはそういうことを考えてライブをしているかと聞かれたらどうでしょうか?多くのバンドは貸しスタジオを借りて練習をしていると思いますが、ほとんどのバンドは演奏の練習しかしないはず。「ここをこうアレンジしようぜ」とか「もっとこうしない?」とか、曲の打ち合わせはしているのにお客さんを楽しませるための打ち合わせは何もしていないのではないでしょうか?なんとももったいないと思います。

Crowdsofozzy1.jpgしかし、いざバンドリーダーがそういう打ち合わせをしようとしたところで「そんなの必要ねーよ」と誰かが言い出しかねませんし、それ以前にバンドリーダーすらそう思うかもしれないのです。それはなぜなのかと言いますと、アマチュアバンドのほとんどが考え方からアマチュアであるからかもしれません。そもそもライブをやってみたいというところからスタートしてそれに慣れてきたというところでほとんどが止まってしまうのは、そういう理由が大半ではないかと想像します。その上、周りのバンドもみーんなそのままなので「これでいい」と誰も気が付かないのです。「あの曲いかしてたぜ」とか曲の話や楽器の話はするけど、あのステージングはどうだとかは話さないですものね。

前述のたとえのプロは「お客さんがいるから自分が試合をさせてもらっているんだ。だからお客さんに喜んでもらえるような試合をする必要がある」ということを理解しています。アマチュアバンドは「ライブやるからチケット買って」と友人に頼みます。しかも、何年やっても友人しかライブに来ません。

そこでこういう提案なのです。
「現在はアマチュアだけど、考え方だけプロのエンターテイメント精神で行こう」。 これです。

perf261.jpg無論、プロレスでもエンターテイメント性よりも真剣勝負のほうが好きだと、違う団体を旗揚げしたりするケースもありますし、もっとエンターテイメントの要素を盛り込みたいという団体もあります。どちらにしても試合直前に打ち合わせではありません。誰と誰が試合をするとお客さんが喜ぶ。そのためにはどういうストーリーが必要か?プロの打ち合わせはここからです。
さて、もしも、あなたがお客さんに喜んでもらうようなライブの仕方に変えていきたいと思ったらどうするか?メンバーと真剣に「見知らぬお客さんにも喜んでもらえるようなライブステージをしてみないか」という提案をしてみるのです。しかし、「そんなの意味ねーよ」というメンバーばかりならばどうするか?

そうです。

違う団体を旗揚げし、それに共感するメンバーで新たにスタートしていけばいいのです。選択は脱退するのか、もしくはそれもやりつつ新しいバンドもやるのか。
いずれにせよ、お客さんを相手にライブをすることをどう考えていくのかで道は大きく変わるはずです。


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mrsato.jpg■PROFILE 佐藤ヒロオ 

1962年9月18日生まれ。ライブハウス、「荻窪ルースター」、「Rooster NorthSide」オーナー。音楽雑誌などの執筆他、著書に『荻窪ルースター物語』(ポット出版)がある。
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「地階から胃薬」
このコーナーはルースター総支配人による不定期更新のコラムです。ルースターの事、総支配人の事、出演者の事、お客様の事をはじめ、ルースターにまつわるいろんな事柄をご紹介しております。お茶でも飲みながらゆっくりとご覧くださいませ。
        http://www.ogikubo-rooster.com/main/column/index.html

      □■「荻窪ルースター物語」インタビュー by YouTube■□
        

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Howlingmuddy.jpg荻窪ルースターノースサイドでは、「毎週月曜日にブルース・セッション」、そして「水曜日はジャズ・セッション」を行っています。
プロのセッション・リーダーがセッション全体をバックアップして頂けるので、適度な緊張感もあってかなりいい感じのステージになっています。月1回でも2ヶ月に1回でも主役になれる時があるっていうのもなかなかオツなモンです。
日常をちょっと抜け出してみると新鮮でリフレッシュできて明日からまた元気に行こうという気分になれるのでは...!?

   ■セッションの詳しい情報はコチラをご覧下さい!
         http://www.ogikubo-rooster.com/north/session.html

||||| ROOSTER NORTHSIDE BLUES SESSION |||||
■毎週(月曜日)、「ルースター・ノースサイド」で行われております「BLUES SESSION」の模様を一部VTRにしましたので、お時間のある方は是非ともご覧下さいませ。セッションに参加された皆さん、楽しそうに演奏しておりました。
▼PART-1

▼PART-2

▼PART-3

||| 「パーフォーマンスの壷」BACK NUMBER ||||||
第01回「ライブステージング術」
第02回「ブルースセッションの楽しみ方」
第03回「うまい拍手の取り方」
第04回「見知らぬお客さんへの配慮を忘れずに」
第05回「してはならない身内ノリ」
第06回「客席との会話が最終的な盛り上がりへ導く」
第07回「ライブ中に困った場合の対処法」
第08回「バンドメンバーをものせてしまうテクニック」
第09回「言ってはいけない言ってしまいがちなMC」-PART1-
第10回「言ってはいけない言ってしまいがちなMC」-PART2-
第11回「ライブ成功の鍵はライブの前の挨拶から」
第12回「ライブ前の知り合いへの挨拶は控えめに」
第13回「お客さんに一緒に振り付けをしてもらうテクニック」
第14回「ライブパフォーマンスはバンド全員でこそ。」
第15回「選曲方法をもう一度考えてみる。」
第16回「自分を下げてお客さんを上げるステージング術」
第17回「おやじバンドの初ステージ!」
第18回「ライブハウスでのリハーサルの仕方。」
第19回「人に見られることを鍛えてみる」
第20回「人の技みて我が技増やせの巻」
第21回「ライブの流れを決めるキーワードの巻」
第22回「ステージと客席の壁はなぜできるのかの巻」
第23回「お客さんが少ない時のライブ方法」
第24回「言ってはいけない言ってしまいがちなMC」
第25回「MCが苦手な人のほうが正しいMCが上手になる?」

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歳を取ってさらにカッコよくなっているZZ TOPの3人!さり気なくオーディエンスを喜ばせる彼らのパフォーマンスはいつ観ても気持ちイイです!
▼ZZ Top - Got Me Under Pressure

ZZ-Top-imagePhoto.jpg「ZZ Top」は、1969年に結成されたテキサス州出身のアメリカのロックバンド。メンバーはビリー・ギボンズダスティ・ヒルフランク・ベアードの3人で、結成当初から変わっていない。今年で結成40年目を迎えるわけですが、そのパワーは少しも衰えを知りません。日本での人気はどうなのか分かりませんが、個人的にはかなり好きなバンドです。アメリカでは絶大な人気を誇っており、「CROSSROAD」コンサートに出演した際、エリック・クラプトンもその熱狂ぶりに驚いていたようです。2004年にはロックの殿堂入りも果たしています。
ジョニー・ウインターしかりテキサス出身のアーティストはとにかくよい意味でクセがあってエネルギッシュなので、彼らのステージを観ているとついつい引き込まれてしまいます。クラプトンはかつて「彼らの演奏は、完璧に計算され、全く隙がない音創りをしている!」とコメントしていたことがありましたが、確かにギター、ベース、ドラムとわずか3人ながら、ZZ TOPの演奏はファットで重量感があります。そして見ているだけで元気をもらえそうなZZ TOPのライブ。是非、近いうちに久々の来日公演をしてもらいたいものです。

▼ZZ TOP Official Website
http://www.zztop.com/
▼YOU-NEXT「ZZTOPの関連コンテンツ」
http://www.you-next.jp/2008/06/post-127.php

▼「Live From Texas」
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※HMV レビュー
07年11月にテキサスで行われたライヴの模様を収録!ヒット曲である「Pin Cushion」が収録されているのはもちろん、初期の楽曲である「Waitin' For The Bus」や「Just Got Paid」も収録した、30年のキャリアの中からベストな楽曲ばかりを集めたライヴ作品。ボーナス映像には"Poler Game"と題したBilly Gibbons、Dusty Hill、Frank Beardが語るバンド・ヒストリー、"Dallas Show Day"と題したZZ Topのライヴ映像、フォト・ショット、ジミ・ヘンドリックスの「Foxey Lady」をカバーしたときのライヴ・ステージなどを収録。

もちろんこの「Got Me Under Pressure」をはじめSharp Dressed Man、Legs、Tushなどのキラー・チューンも満載でこのDVDは必見ものです!
★ZZ TOPその他の作品はこちらで!
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