オペラ座の夜ACT32 「オペラなファッション②」
PRESENTED by TSUTOMU SHIMOGUCHI
更新日10.01.09 コメント:0件 トラックバック:0件
新年明けましておめでとうございます。今年もオペラについて思うところを書かせていただこうと思います。今年もよろしくお願いします。
■さてオペラに出かけるとき初心者が敷居と感じる要素のひとつに服装や歌劇場の振る舞いというものがある。以前も書かせていただいたが新たな視点でまたこのことを見直してみたい。普通の方がオペラに抱くイメージというのは高級感、ブルジョワ、高尚な趣味など。これらの言葉には良い意味もあるし、ある程度皮肉も含んでいることもある。その要素はどこから来るのか。それは歌劇場が非日常の空間だからといえるのではないか。
もともとドラマに音楽をつけ台詞を歌ってしまうという常人にはとても理解しがたいもの。物語を語るならドラマでいいではないか。なぜわざわざフルオーケストラをバックに歌って表現するのか。しかも歌うということは台詞にするよりドラマの進行に時間がかかる。長い時間が必要になる。なぜ好き好んでこうした形式にするのか。しかも欧州の多くの歌劇場は馬蹄型。これらは客席からステージが見えない席が多数存在する。まったく無駄なことが多い。しかし、こうしたことが積み重なって非日常空間が出来上がっているともいえる。
21世紀の現代でも歌劇場にオペラを観に行くというよりその空間の雰囲気を堪能しに行く人が多くいる。私も最初はそうした空間を体感してみたくて足を運んだものだ。演目、キャストなどどうでも良かった頃だ。それは欧州で歌劇場がひとつの文化となっているからではないか。
ここではその辺の話は置いといて
それを体感するためのことを考えたい。
■その非日常空間を楽しむためには自分自身をそれに適するようプロデュースする必要がある。
その筆頭が服装というわけだ。せっかく非日常を体験するのに日常服=ビジネススーツやジーンズなどで行くのはもったいない。自分なりのおしゃれをして足を運ぶのだ。同伴する恋人や妻をとことんエスコートして楽しむのがこつだろう。まず服装だが同伴者と相談してお互いのおしゃれどころをあわせておく。いつもの服装でもかまわないがシャツやネクタイでおしゃれをするとか女性でも小物やアクセサリーを用意するとか。男性も気なれた服も心がけて背筋を伸ばして歩けばかなりさまになります。ある意味一番の敵は猫背といえるかもしれない。
劇場にいよいよエントリー。
まずはクロークへ行って荷物を預けたい。劇場内に必要以上の荷物を持ち込むというのは野暮ってもの。ここはスマートに振舞うためにもクロークを利用する。その際男性はまず女性のコートを脱がすのを手伝うこと。脱がせ終わったら女性のコートを手にかけ自分の上着を脱ぐ。逆もしかり。帰るとき上着を受け取ったらまず自分の上着を腕にかけ女性のコートを持ち着るのを手伝うってというが理想。それが終わってから自分の服を着るのだ。
劇場内ではレディーファーストが原則。扉などは常に率先して開ける。これは自分のパートナーだけでなくほかの女性に対してもそう。これが自然にできれば海外の歌劇場に足を運んでもスマートに振舞うことができます。
あとはとにかく時間に余裕を持って過ごしたい。歌劇場に開演ぎりぎりに到着とか終演後すぐに出なければいけないよいうのはなるべく避けたい。あくまで時間をゆっくり楽しみたいもの。こうした点に気をつけていけば非日常をかなり楽しむことができるようになるはず。
今年はレディーファーストで
パートナーを喜ばすってのはいかがかな。
■P R O F I L E ___________________________________________
▼下口 努(しもぐち つとむ)
1966年東京生まれ。映像プロデューサー、音楽愛好家。FM横浜、J-WAVEなどラジオ・ディレクターを経てCS放送の音楽専門チャンネルに転職。テレビ・ディレクター/プロデューサーとして夏のフェスティバルやアンプラグドなど数多くの音楽番組を手がける。現在は様々なエンターテインメント専門チャンネルを運営するCS局でプロデューサーとして活躍している。共著に「ワーグナーの力」(青弓社)がある。
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ACT28 「歌劇場はラグジュアリー??①」
ACT27 「ネットで歌劇」
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ACT02 「税金はどこへ行く?!」
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※世界の喜劇王・チャップリンの秘書は、なんと高野虎市という日本人だった...。チャップリン研究の第一人者である著者が、激動の時代を生き抜いた高野の数奇な人生を追った、大型ノンフィクション。
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