オンガクの正体♯19
「音源にまつわるビートルズの楽しみ方 パート4」
PRESENTED by JOHJI HARIMURA

更新日10.01.21 コメント:0件 トラックバック:0件


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皆さん、いかがお過ごしですか?針村丈二です。
遅まきながら、本年も「オンガクの正体」をよろしくお願いいたします。


最近わりとよくあるのが、終電車に乗ったはいいが、乗り越してしまい、いくつか先の駅から歩いて帰宅すること。少々のアルコールと、初めて歩く見慣れない町の夜の風景に、不思議な気持ちになるものです。そんな夜は、ウォークマンからキャロル・キング。星空を眺め「Up On The Roof」などを聴きながら歩けば、翌日が休みであれば、そんなに悪い時間でもありません(でも、最近はちょっと寒い!)。

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さて、今回の「オンガクの正体」も続編です。
音源にまつわるビートルズの楽しみ方 パート4」として、イギリスとアメリカで発売された2枚の『Rarities』というタイトルのコンピレーション・アルバムや、通称『Liverpool Box』と呼ばれるレコード『The Beatles Box』に収められた、いくつかの不思議なバージョンを紹介します。
まず、その『Rarities』がどのようなコンピレーション・アルバムなのか?タイトルのごとく、レアな音源集となるのですが、イギリスとアメリカでそれぞれ違う内容で発売されました。

ukrarities1.jpg■1つ目は、1978年に、UKでオリジナル・アルバムのボックス・セットが発売された際、ボーナス・アルバムとして封入されたレコードが、UK盤Rarities』。その後、ボックス・セットから切り出されたカタチで、コンピレーション・アルバムとして発売されています。ここには、オリジナル・アルバム未収録のシングルのB面曲やEP収録曲、また当時は、チャリティー・アルバムにしか収められていなかった「Across The Universe」の別バージョン、そして、「抱きしめたい」「シー・ラヴズ・ユー」のドイツ語バージョンなどで構成されていました。今となっては、『Past Masters』ですべて聴くことができる音源集ではあります。

そして、1980年にリリースされたUS盤The Beatles Rarities』。収録曲は、アメリカ盤のアルバムに未収録となっていたアルバムが中心ですが、中には、みんなのよく知る代表曲ながら、まさに珍品というバージョンも収められています。そのひとつが「And I Love Her」。『改訂版ビートルズ大百科』(ソニー・マガジンズ)によると「ドイツ版アルバム<サムシング・ニュー>に収められているものは、曲のエンディングでギター・リフが6回(イギリス・バージョンは4回)くりかえされる」。あの有名な「♪タラララ~」というあのリフレインが、通常の聴きなれたものより、なぜか2回多いのです。なぜ、このようなバージョンが存在するのでしょうね?です。

usrarities19.jpg■もうひとつは、「Penny Lane」。おなじく『ビートルズ大百科』によると「<ペニーレイン>がアメリカで最初にリリースされるにあたり、ラジオ局に対してプロモーション用のシングル盤がプレスされた。これは、のちに市販されたヴァージョンと異なり、曲の終り近くでホーン・リフが加えられている」。これも、あのおなじみの「Penny Lane」のエンディングに、聴きなれない「ホーン・リフ」が重ねられているのです。元々は、プロモ版用に制作されたということですが、ビートルズのナンバーでは、かなり珍しいことだったのではないでしょうか。ちなみに、「And I Love Her」も「Penny Lane」も、この『Rarities』に収録されているバージョンは、CD化されておらず、レコードでしか、聴くことができません

また、このアルバムの最後には、『Sgt.Pepper Lonely Hearts Club Band』の最後に付け加えられている2秒間のビートルズの意味不明な早口のパートが入っています。アメリカ盤には、未収録だったため、「Sgt.Pepper Inner Groove」として、『Rarities』に収められました。
82sgtpepper1monojapanps.jpg家にある3枚の「Sgt.Pepper」のレコードを聴いたところ、UKオリジナル・モノラル盤には未収録。日本ステレオ盤(80年代プレス)にも未収録。意外にも、82年に発売された日本モノラル盤には、収録されていました。現在のCDアルバムには、この2秒間をループしたカタチで収録されていますね。

liverpoolbox1.jpg■そして、今回の最後に紹介するのは、通称「Liverpool Box」と呼ばれるレコードのボックス・セット『The Beatles Box』に収められた「All My Loving」。これもビートルズの代表曲ですが、このボックス・セットに収められているのは、あのイントロなしで有名なはずの曲の前に、ハイハットのカウントが入っているのです。このため、『With The Beatles』に収録されているオリジナルより2秒間長い!なぜ、このようなバージョンが収録されたかは、やはり謎のままです。もし、ご存知の方がいたら、ぜひ、教えて下さい!

そういえば、先日、ボブ・ディランの3月の来日公演のチケットが発売されましたが、即日ソールドアウト。なんとか観たいと思っていますが、音楽の神様は、僕に微笑んでくれるのでしょうか?

今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
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■PROFILE
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fujisakiprofileimage.jpg針村丈二<ハリムラ・ジョウジ>
大学卒業後6年間、TV制作会社に勤務した後、97年某CS音楽チャンネルに移籍。2009年までに、番組ディレクター、プロデューサー、編成部マネージャーを担当。現在は、某制作会社の映像制作本部マネージャー/プロデューサーとして、様々な映像コンテンツの制作を手掛けている。趣味は、読書、音楽鑑賞、スポーツ観戦、そして、俳句。1967年5月生まれ。一児の父。
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♯16 「清志郎、本当に本当にありがとう!」
♯15 「音源にまつわるビートルズの楽しみ方」-Part1-
♯14 「恋する気持ちと音楽の関係」 -Part2-
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♯11 「ap bank fes'08」のミニ・レポート
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♯01 「天から降りてくる旋律をキャッチしていくこと」

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「Gretsch History」
グレッチ社は1883年、ニューヨークのブルックリンにてドラム、バンジョー、タンバリンなどの製造を始めたドイツ系移民フリードリッヒ・グレッチ氏により歴史がスタートしました。 1900年代に入ると、フレッド・グレッチ(二世)が後を継ぎ、順調に発展。1920年代の半ばにギター製作を始め、1930年代にfホール付きのピックギターを本格的に生産開始し、 1940年代にかけてピックアップ付きモデルが次第に増えていきます。
 1950年代、フェンダー社やギブソン社がソリッドギターを発表するなかで、1953年にジェット・シリーズを発表。54年にはグレッチ社の看板モデルとも言えるチェット・アトキンス・ホロウボディ(現G6120)が発表されます。その後は1960年代にかけて、ロカビリー・ミュージシャンの影響により、グレッチ社は飛躍的に成長しました。
 しかし、1960年代後半、グレッチ社がボールドウィン・ピアノ&オルガン・カンパニーに買収され、1970年代に入ると、ハードロック・ブームの流れに乗り切れず、一時、ギター製造を中止する時代もありましたが、1985年に、フレッド・グレッチ三世により経営権を買い戻し、再び存在感を表しています。現在では、ロカビリーに限らず、幅広いジャンルでグレッチ・ギターを使用するミュージシャンが多く存在し、多方面で影響を与えるギター・ブランドとして唯一無二のブランドとして成長をし続けています。

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▼レコジャは単なるサインではなく、ファッション、時代、ライフ・スタイルの表現であり、さらにはアーティスト・マインドのプレゼンターかもしれない。

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