「萬屋通信」-2010-2-11-
今どき音楽事情!「Superfly」~OLD & NEW~その他
PRESENTED by ZAKK
更新日10.02.11
■今どき音楽事情!~ジャンルと個性~
音楽におけるジャンル別けはお店でお目当てのアーティストなりバンドを探す時やネットで調べる上で、その効力が発揮される。思うに、ジャンルはアーティストなりバンドの音楽的志向性を最大公約数的に一言で表現するキャッチ・コピーみたいなもので、往々にして便宜上あると便利なものなのだろう。しかし、音楽を純粋に愉しむという基本に立ち返ればジャンルは関係なくなるわけで、ユーザーもジャンルに囚われずに無意識に自分が良いと思った音楽、好きな音楽を聴くことが多いと思う。
今、日本で最も勢いが良い音楽ジャンルと言えば、何と言ってもJ-POPだろう。J-POPという言葉が使われるようになって久しくなるが、Wikipediaによると...、
「J-POPという言葉はラジオ放送局J-WAVEから1988年末に誕生した造語である。この名称はマスメディア上のカテゴリーのひとつとして誕生し、それにふさわしい音楽を売り手側が分類しているという点において、グラム・パンク・グランジ・オルタナティブ・ロック・ヒップホップなどといった他の音楽ジャンルと異なる、大きな特徴といえる。」さらに「J-POPという言葉が誕生した1988年当時、それを使用していたのは輸入盤CD取扱店の邦楽曲コーナー程度で、一般に普及しているとは言い難い状況であった。一般に使用されるようになるまでにはしばらくの歳月を要し、定着したのは1993年から1996年頃にかけてである。」
また、J-POPというジャンルが定着化していく中で、
「デジタル技術の飛躍的な進歩によって、楽器を実際に弾くことなく楽曲を作成することができ音楽制作は人・時間・予算の大幅な削減を可能にした。一方、制作環境のデジタル化に伴い、それまで制作現場で実際に楽器を演奏していたスタジオ・ミュージシャンの仕事が激減した。また、こうした制作環境の変化に伴い大量生産による音楽制作は没個性化・質の低下が懸念され、音楽が消耗品として見られるようになるなど、批判の声もある。」
...といったような説明がなされていた。
■今や、私が20代、30代前半の頃とは比較にならないほど多種多様の情報が氾濫し、雨後の竹の子のように新しいアーティストが次々と登場してくる時代。そしてメジャーもインディーズも区別がつかいないようなマーチャンダイジングに直面している。正直、私のような中年オヤジにはJ-POPとは実際どこまでの作風を指しているかも良く解らない状況である(そんなことはどうでもよくて、自分がイイと思った曲を聴けばそれはそれで良いのも事実)。確かにマスメディア上のカテゴリーのひとつという側面が当然あるわけだが、超メジャーになったアーティストやグループの中にも「テイスト&マインド」においてJ-POPといった総括的なジャンルに閉じ込めておけない個性的な面々がいたりするから面白い。
今や飛ぶ鳥を落とす勢いのSuperflyだが、その音楽性のイメージはJ-POPというより、ハード・ロック、サイケ、モッズ、ヒッピー、カウンター・カルチャー、ビートニクなどのキーワードがの方がしっくりする。まずは、エイジレスを感じさせるような不思議な魅力を秘めたこのPVからいってみたい。
▼Superfly 『Alright !!』
フルPV ドラマBOSSオープニングテーマ by Superflychannel
■最近の音楽をあまり知らないオヤジでも名前くらいはどこかで聞いたことがあるのではないだろうか?
そこで、まずは「SUPERFLY」のプロフ&バイオ的なことを紹介しておく。
『洋楽ロックとJ-POPの融合を体現する音楽ユニット、Superflyは、地元である愛媛県の大学のサークルを通じて出会った越智志帆(vo)と多保孝一(g)の2人により03年に結成された。ジャニス・ジョップリン、キャロル・キングといった伝説級の女性ヴォーカリストをフェイヴァリットに挙げる越智と、ローリング・ストーンズ、ドゥービー・ブラザーズ、フリートウッド・マックといったこれまた伝説級のロック・バンドをフェイヴァリットに挙げる多保。この2人の嗜好からも想像できる通り、Superflyが奏でるサウンドは、60年代~70年代王道ロックの影響を強く感じさせるものだ。しかし、単なる懐古主義に陥ることなく、J-POP的な親しみやすさを込め、万人にアピールするポップ・ミュージックへと昇華させているのが非凡なところ。
そんな彼らの評判はすぐに東京にも伝わりメーカー争奪戦の末、<ワーナーミュージック>と契約を果たし、07年4月に1stシングル「ハロー・ハロー」で鮮烈なデビューを飾る。同年11月、コンポーザー/アレンジャーとしての活動に集中するため、多保が脱退を発表。現在は、越智のソロ・プロジェクトとして大飛躍中。
08年5月には、初のドラマ主題歌に抜擢された結婚式の新定番ソング「愛を込めて花束を」を収録した1stアルバム『Superfly』をリリース。バンド・サウンドを表現することにこだわっており、敢えてSuperflyというバンド名を使い続けている。』(情報元:リッスンジャパン)
■これを読むと、オールド・ファンには慣れ親しんだアーティストやバンド名が挙がっておりSUPERFLYの音楽的ルーツは容易にイメージできるのだが、逆にコアなファン層である若い人達にはとっては殆んど未知数の部分だろう。オヤジにしてみれば、ノスタルジーにも似た視点を通してSUPERFLYに興味を持ち、また若いオーディエンスはSUPERFLYを通して、多くのアーティストに影響を与えてきた偉大なミュージシャン達を知る機会を得ることができる。「万人にアピールするポップ・ミュージックへと昇華させているのが非凡なところ。」とあるが、楽曲も素晴らしくコマーシャルとして大成功したのもさることながら、温故知新とそのリヴァースをスマートにさりげなく具現化して魅せているところが凄いのである。同時に私としてはSUPERFLYに妙な親近感と強いシンパシーを感じ、ついつい応援したくなってしまう。
▼Superfly(スーパーフライ) -How Do I Survive?-【PV】 by Superflychannel
■今やSUPERFLY=越智志帆さんということなのだが、越智さんは大学時代に聴いたジャニス・ジョップリンの「MOVE OVER」をきっかけにロックに傾倒したとのこと(影響を受けたアーティストや目標としているアーティストとして公言しているのはジャニス・ジョプリンの他に、キャロル・キング、マリア・マルダー、ミック・ジャガー、シェリル・クロウなどを挙げている)。学生の頃、SUPERFLYを結成しブルース・バンド色の強いオリジナル楽曲を演奏していたというもの頷ける。音楽のみならず、ファッションも1960年、70年代の影響を受けており、サイケデリックやヒッピーをベースとしたスタイルも実にサマになっている。若い頃、アメリカのカウンター・カルチャーに少なからず感化された我々の世代にしてみれば、タイム・スリップしたかのような彼女のファッションも全く抵抗なく受け入れることができる。
2007年のメジャー・デビュー当時は22歳くらいだったと思うが、そんな若い彼女が生まれる遥か以前の「音楽とモード」を自分なりの「OLD & NEW」としてプロデュースし、過去と現在を巧みにリンクさせ確固たるアイデンティティを構築したわけで、これは才能の成せる業に他ならない。150cmそこそこの小柄な越智さんだが、その歌声はパワーと情熱に溢れもの凄いグルーヴと迫力で迫ってくる。また、バラードも完璧に謳いこなす。ソング・ライティングの資質も申し分なし。昨年、8月15日に行われたWOODSTOCK40周年記念イベント「Heroes of Woodstock」に日本人の歌手として初めて出演したのも納得である。
▼Superfly 『恋する瞳は美しい』/フルPV by Superflychannel
デビューアルバム「Superfly」に続きセカンド・アルバム「Box Emotions」と2作連続でオリコンアルバムチャートで1位を獲得していることだけをみてもSUPERFLYの知名度、人気の高さは窺い知れるが、まだSUPERFLYの音楽をジックリ聴いたことのない方、特に「最近、俺達が聴ける音楽が少なくなったなあ~ッ」と嘆いている中高年層の方々にはお勧めのアーティストだと思うのだが...。是非、この機会に一度ジックリ聴いてみてはいかがだろうか!?
※全くの余談になるが...、
越智さんは憧れての人物に往年の大女優「オードリー・ヘップバーン」を挙げている。いかにも彼女らしい。「ローマの休日」「ティファニーで朝食を」「シャレード」などこれまたオールド・ファンには懐かしい映画が思い出される。ところで、1月に起こった大地震で多くの尊い命が奪われ、壊滅的な被害を被ったハイチを救済するために、映画俳優、ミュージシャンなどセレブの皆さんも熱心にチャリティー活動を続けている。ハイチ被災者救援スペシャル・チャリティ番組「Hope for Haiti Now」に大スター達が大集合してハイチ支援を呼びかけていたイベントも記憶に新しいところ。「LIVE AID」でもセレブが救済、募金活動に非常に大きな役割を果たしていた。
このようにミュージシャンやハリウッド・セレブと慈善活動は切っても切れない関係だが、その先駆けは晩年にユニセフ親善大使として活動していたオードリー・ヘプバーンだと言われている。彼女の生き方に感銘を受けた多くのスターたちが、その後自分の財力と知名度を利用し、積極的に慈善活動を行うようになったらしい。
■最後になるが、バンド名はCurtis Mayfield(カーティス・メイフィールド)の代表曲「Superfly」に由来している。Curtis Mayfieldにインスパイアされたというのもさすがに渋い。Curtis Mayfield(イリノイ州シカゴ出身。1942年6月3日~1999年12月26日)はアメリカのソウル、R&Bシーンに多大な影響を及ぼしたミュージシャン。ギタリスト、シンガー、コンポーザーとして活躍。5人組ボーカルグループ「The Impressions」を経て1970年に入りソロとして活動を始める。映画『Super Fly』(1972年公開)のサウンドトラックも手掛け、アルバム『Superfly』を発表、全米チャートで1位を獲得するなど、マーヴィン・ゲイ、ダニー・ハサウェイ、スティーヴィー・ワンダーらと肩を並べる人気と実力を兼ね備えたSOUL LEGENDのひとり!
そこで、ついでと言ってはなんですが、
Curtis Mayfieldの痺れるようなソウル魂を1曲!
▼Curtis Mayfield 「Move On Up」
※この曲は、ファースト・ソロ・アルバム 「CURTIS」(1970年リリース)に収録されている。ファンキーでソウルフルなグルーヴとジャジーなタイト感、そしてソウル・レジェンド「カーティス」の渋いヴォーカル!痺れます。後にPaul Weller(ポール・ウェラー)がThe JamやThe Style Council時代にライブなどでカバーしている。
※以前(昨年4月)、「BUZZ & BEAT!」(11)において「Kitty Daisy & Lewis」というイギリス出身のグループ(姉妹2人と兄弟1人)の『Going Up The Country』という曲を紹介した。3人とも20歳前後の若者ながら、1940、1950年代の音楽のマインドとフレイバーを前面に出しつつ、コンテンポラリーな要素をトッピングして自分達の「音」を体現して魅せてしまうのだから驚きだ。R&B、スウィング、ブルース、ジャンプブルース、カントリーウェスタン、ブルース、ロックンロール(ロカビリー)、さらにハワイアンなど多くのジャンルをベースとしており、アナログサウンドへの拘りも半端ではなかった。彼らの音楽もまた、過去と未来を自由に行き来するタイム・マシーンのようなもの。あの若さでどうしてこんな音創りができるのか?決して奇をてらった薄っぺらいコピーキャットではなく、1950年を彷彿とさせる空気感を漂わせ、それでいて、古臭さを排除したコンテンポラリーなテイストと独特なVIBEは紛れもないアイデンティティとオリジナリティとなって聴く者を魅了する。
SUPERFLYやKitty Daisy & Lewisのような若くて個性的なアーティストがこれからもどんどん増えてくれば、音楽シーンももっと楽しくなって活性化され、新たなユーザーの開拓、はたまたスリーピング・ユーザーの掘り起こしにも繋がるのではないだろうか?
▼Superfly Official Website
http://www.superfly-web.com/
▼WARNER MUSIC JAPANによる特設サイト
http://www.superfly-movie.com/
▼WARNER MUSIC JAPANによるアーティストページ
http://www.wmg.jp/artist/superfly/
■アルバム「Superfly」

※HMV レビュー
Superfly、待望の1stフルアルバム。Debut Single「ハロー・ハロー」、2nd Single「マニフェスト」、3rd Single「i spy i spy」-Superfly×JET-(NISSAN Cube CMソング)、4th Single「愛をこめて花束を」(TBS系金曜ドラマ「エジソンの母」主題歌)、5th Single「Hi-Five」(au「LISMO」CMソング)の5枚のシングルを収録。
■アルバム「Box Emotions」

※HMV レビュー
昨年5月に1stアルバム「Superfly」をリリースし、1stにしてオリコンチャート2週連続1位を獲得し55万枚超を記録したSuperfly。その後シングル「How Do I Survive?」がヒット、今年に入ってもドラマBOSSでの両タイアップ曲主題歌「My Best Of My Life」、オープニングテーマ「Alright!!」(※配信限定シングル)が現在連続ヒット中とその勢いは日々加速し続けています。志帆のスター性と突出した楽曲クオリティでJ-POPシーンでの唯一無二の存在感、スペシャル感が高まりアルバムへの期待が膨らむ中、遂に登場の2ndアルバム。数ある楽曲の中から拘り抜いた全13曲。全曲シングル!と言えるハイクオリティアルバムがここに完成。シングルと並び立つアルバムの名曲がゴロゴロしてます。
アルバムタイトル「Box Emotions」とは造語で、今作が志帆の色んな感情が込められた1曲、1曲を1つの箱に詰め込まれたアルバムであることを意味しているとのこと。全曲シングルレベルのハイクオリティで様々なタイプの楽曲が収められ、名盤1st「Superfly」以上に、飽きのこないロックでカラフルでPOPな最高のアルバムに仕上がっています。
■DVD「Rock'N'Roll Show 2008」

※HMV レビュー
初のホールツアー「Rock'N'Roll Show vol.II」ファイナル@NHKホール公演のライブ映像を中心に、ジャニス・ジョプリンの在籍していたバンド「Big Brother & the Holding Company」とサンフランシスコで共演した貴重映像や、 1stアルバム「Superfly」発売記念フリーライブの映像、ツアーオフショット、さらにはライブハウスツアー「Rock'N'Roll Show vol.I」ファイナル@赤坂BLITZ公演の模様も一部収録した、超贅沢な一枚が完成!
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グレッチ社は1883年、ニューヨークのブルックリンにてドラム、バンジョー、タンバリンなどの製造を始めたドイツ系移民フリードリッヒ・グレッチ氏により歴史がスタートしました。 1900年代に入ると、フレッド・グレッチ(二世)が後を継ぎ、順調に発展。1920年代の半ばにギター製作を始め、1930年代にfホール付きのピックギターを本格的に生産開始し、 1940年代にかけてピックアップ付きモデルが次第に増えていきます。
1950年代、フェンダー社やギブソン社がソリッドギターを発表するなかで、1953年にジェット・シリーズを発表。54年にはグレッチ社の看板モデルとも言えるチェット・アトキンス・ホロウボディ(現G6120)が発表されます。その後は1960年代にかけて、ロカビリー・ミュージシャンの影響により、グレッチ社は飛躍的に成長しました。
しかし、1960年代後半、グレッチ社がボールドウィン・ピアノ&オルガン・カンパニーに買収され、1970年代に入ると、ハードロック・ブームの流れに乗り切れず、一時、ギター製造を中止する時代もありましたが、1985年に、フレッド・グレッチ三世により経営権を買い戻し、再び存在感を表しています。現在では、ロカビリーに限らず、幅広いジャンルでグレッチ・ギターを使用するミュージシャンが多く存在し、多方面で影響を与えるギター・ブランドとして唯一無二のブランドとして成長をし続けています。
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