「萬屋通信」-2010-3-19-
「British Invasion & The Kinks」~その他
PRESENTED by ZAKK
更新日10.03.19
最初は・・・「お金持ちな方々」の話題!
恒例!フォーブス長者番付け
「首位はメキシコ通信王、中国も台頭」
■先週10日、米経済誌「フォーブス」は2010年版の世界長者番付を発表した。それによると、初の首位に輝いたのはメキシコの通信王カルロス・スリム氏で資産総額535億ドル(約4兆8000億円)。昨年の覇者、米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏は2位に後退。長年首位を守ってきたゲイツ氏が世界一の座を明け渡したのは、1995年以降のランキングで2度目。資産総額は530億ドルだった。3位は米著名投資家ウォーレン・バフェット氏で、資産総額は470億ドル。
スリム氏は、携帯電話会社アメリカ・モバイルの傘下に多大な資産を持つ実業家。ただしゲイツ氏との差はわずかで、もしマイクロソフトの株価があと1ドル高ければ、ゲイツ氏が首位に立っていただろうとフォーブスは記者会見で指摘した。米国人以外が首位に立つのは1994年の堤義明氏(西武鉄道会長=当時)以来となるそうだ。
ランキング上位10人の資産を合わせた総額は3420億ドル(約30兆9000億円)となり、前年の2540億ドルを上回った。資産が10億ドル超の億万長者の数は1011人となり、前年の793人からは増えたが、過去最高だった2008年の1125人には届かなかった。
※国別に見ると、億万長者の約40%に当たる403人を米国人が占め、次いで中国が初めてロシアを抜き2位になった。台湾、韓国、香港、インドなどアジアの国・地域の富豪が大幅に増えた。
※女性は1011人のうち89人のみで、米テレビ司会者のオプラ・ウィンフリー氏などがランク入り。年齢別に見ると最年少は212位に入った米ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)フェイスブックの創業者マーク・ザッカーバーグ氏(25)、最年長はスイスのヴァルター・ヘフナー氏(99)で287位だった。
※因みに、日本人の最高位は、カジュアル衣料専門店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長の89位(76億ドル)だった。2位はサントリーの佐治信忠社長および一族で、資産は75億ドル(約6750億円)の93位だった。そして、 インターネット上で交流の場を提供するSNS大手「グリー」の田中良和社長は資産額14億ドルで、今回の番付では2番目に若い33歳で721位に入ったとのこと。
★4兆8000億円という額は、我々庶民にまったく想像もつかない大金だ。豪華な別荘やクルーザーなどいらないが、せめて好きなものを好きな時に、食べたいだけ食べることができるくらいの贅沢はしてみたいものだ。
さて、次はミュージシャンの中で昨年、誰が一番稼いだのか?見てみよう。
「2009年、最も稼ぎ出したミュージシャン・トップ10」
Billboard誌が、レコード・セールス、ツアー、印税を集計し2009年最も稼いだミュージシャンのリスト「Money Maker」トップ40なるものを発表した。
これによると、2009年は「U2」が1億900万ドル(約96億円)近くを稼ぎ出し、断トツでトップの座についたという。この金額は、2位のブルース・スプリングスティーン(約5762万ドル)の2倍近くにもなった。
ご存知の通り、U2は昨年から史上最大規模といわれる「U2 360°TOUR」が進行中。CDの売れ行きを落ちている現在、ミュージシャンにとって1番の稼ぎどころはツアーだ。故マイケル・ジャクソンは、CDおよび着メロで2009年度のトップ・セールスだったものの、ツアーを行なっておらず全体的には20位だった。
▼Billboard誌が発表した「2010 Money Maker」トップ10は以下の通り。
1.U2 108,601,283ドル
2.ブルース・スプリングスティーン 57,619,037ドル
3.マドンナ 47,237,774ドル
4.AC/DC 43,650,466ドル
5.ブリトニー・スピアーズ 38,885,267ドル
6.ピンク 36,347,658ドル
7.ジョナス・ブラザーズ 33,596,576ドル
8.コールドプレイ 27,326,562ドル
9.ケニー・チェズニー 26,581,141ドル
10.メタリカ 25,564,234ドル
★トップのU2は、デビューから30年経った今でも絶大な人気を誇っているのだから凄い。メンバーも結成当初のままだ。アルバムの総売り上げは1億7千万枚を超え、グラミー賞獲得数もロックバンドとしては最多の「22」。この実績は伊達ではなかった。ブルース・スプリングスティーン、マドンナもさすがというところ。大御所に混じり、3人兄弟の若いポップ・ロックバンドのジョナス・ブラザーズも健闘している。また、日本では注目度は低いながらもカントリー・シンガーのケニー・チェズニーも底力がある。。個人的にはロックの王道を突き進む愛すべき「AC/DC」とヘヴィ・メタルの王者「メタリカ」のランクインは嬉しい限りだ。世界は本物をよく知っている証しだ。ところで、日本人のミュージシャンでは昨年、誰が一番稼いだのだろうか?
ところで、皆さん、アメリカのポピュラー音楽史の用語として使われた「British Invasion」(ブリティッシュ・インヴェイジョン)なるものを覚えているだろうか?直訳すると「イギリスの侵略」となるが、簡単に言うならイギリスのアーティストやバンドがヒットを連発しアメリカをはじめ世界の音楽市場で一大ブームを巻き起こした現象を指す。1960年代中頃(第1次)と1980年代前半(第2次)の2回、そのムーヴメントが爆発したと言われている。特にインパクトの点、音楽業界に与えた影響力からいっても1960年代の第1次ブリティッシュ・インヴェイジョンは、ロックをカウンター・カルチャーの代表格へ押し上げたばかりでなく、政治的、社会的な活動の新しい原動力の1つにもなったことも考え合わせると、非常に興味深い出来事だったのではないだろうか。この当時のイギリスのバンドが持つスタイルはその後もロックのアイコンとなり、ブームが去った後もイギリスからは発展的に進化したニューロック(ブルースロック、ハード・ロック、プログレッシブ・ロックなど)のアーティストたちが英米両国で活躍することとなる。また、日本ではグループ・サウンズの大ブームという形になって表れた。
そして、第1次ブリディッシュ・インヴェイジョンの代表格と言えば、ビートルズ、ローリング・ストーンズ、ザ・フー。そして、忘れてならないバンドがもうひとつある。
それは「The Kinks>」(ザ・キンクス)だ!
そのファクター&メソッドにおいては、後のハード・ロック、しいてはヘヴィ・メタルにまで大きな影響を与えたと言われているにも拘わらず、日本ではどうも過小評価されてはいないか?と思うのである(私だけかもしれないが...)。
■そこで、今回は少しでもザ・キンクスを知ってもらう、また再認識して頂こうとこのバンドをピック・アップしてみた。若い音楽ファンの方にとっては初めて耳にする人もいるかもしれないが、確か1982年、93年と2回ほど来日公演をしているので、当時、ライブを観に行ったことのあるオールド・ファンにとってはなんとも懐かしいバンドではないだろうか。
何はともあれ、ヴァン・ヘイレンのカヴァーでも有名なこの曲!
▼The Kinks- You Really Got Me
※The Kinksが大ブレイクする口火を切った1曲。1964年のリリース。ラウドでディストーションの効いたキャッチーなギターリフと重厚感のあるメロディとコンストラクションは絶大なインパクトがあり、その後のロックシーンに大きな影響を与えた。「ハード・ロック」における最初のヒット曲であり、ヘヴィ・メタルのプロトタイプ的なマスターピースとも言われている。当時、これだけのハードで重厚感のある楽曲を創り上げていたとは!改めて聴いてみると驚きだ。
最初の内は、R&Bやブルースと言ったジャンルの音楽をベースに展開していたが、一時、過激なハード・ロック・サウンドへと移行していく。そしてこれまでのクリーンなギター・サウンドには飽きたらくなった。今やディストーション系のエフェクターは簡単に手に入るが、当時はそんなものは皆無に等しかったので、スピーカーのコーンを引き裂いてパワフルで歪みある音を創り上げたのだそうだ。
||||| ABOUT THE KINKS |||||
~キンクスについてのあれこれ!~
■The Kinks(以下キンクス)は1963年に結成されたロンドン出身のロック(ポップ、モッズ系)バンド。バンド名は英語の「kinky」(風変わりな、変態な、異常なと言った意味)に由来しているとのことだがはっきりしたことは分からない。何回かメンバー・チェンジを繰り返しているが、オリジナル・メンバーはRay Davies(レイ・デイヴィス:ヴォーカル、ギター)&Dave Davies(デイヴ・デイヴィス:リードギター)兄弟、Peter Quaife(ピート・クウェイフ:ベース・1969年脱退)、Mick Avory(ミック・エイヴォリー:ドラムス・1984年脱退)の4人。翌年(1964年)、リトル・リチャードのカヴァー曲「Long Tall Sally」でデビューするが、2枚目のシングル「You Still Want Me」ともども殆んど話題にはならなかった。しかし同年、3枚目のシングル「You Really Got Me」が大ヒットして一気に注目を集めた。ブリティッシュ・チャート1位、アメリカでも7位にランクイン。そしてこの年の10月には初アルバム「Kinks」もリリースし、コマーシャル的にも大成功を収める。1964年はまさにキンクスをスターダムに押し上げた年であったと言えよう。その後、1960年代を通して「Face to Face」「Something Else」など影響力の強いコンセプト・アルバムを多く発表していく。
1970年、1980年代もいろいろ浮き沈みはあったものの地道にアルバム・リリースやライブ活動を続ける。しかしながら、やがて人気の低迷とともに活動は消極的なものになっていく。1990年代半ばには、「Britpop Boom」の追い風にも助けられ再度注目されるようになり、当時、「Blur」のDamon Albarnや「Oasis」フロントマンの Noel Gallagheなど時代を代表する輝けるバンドのキーマン達はキンクスがいかに素晴らしいバンドで、彼らから受けた影響の大きさを高らかに表明したが、一時的なコマーシャルの成功を見たものの、根本的な人気挽回には至らなかった。
最後のオリジナル・スタジオ・アルバム「Phobia」を1993年にリリース。そして1996年のラスト・パフォーマンスで実質的な解散となった。その後、レイとデイヴはアルバム制作に、他のメンバー達は独自のバンドを作るなどそれぞれソロ活動をに照準を合わせる。これまで何度かキンクス再結成の噂や憶測が飛び交かい、一時は実現しそうに見えたが、2004年、デイヴがの脳卒中で倒れその夢も消えてしまう。幸いも何とか回復し(当初、体が麻痺し喋ることもできなかったが、2006年にはギターが弾けるまでになった)、翌年、「UK Music Hall of Fame」の受賞式典にオリジナル・メンバー4人で出席した。
また、近年になっても再結成の話はくすぶっていた。レイ・デイヴィスは、再結成に関して2008年のBBCラジオのインタビューで、単なるノスタルジーではなく、自分達が納得できるクウォリティの高い音楽、しかも新曲ができないと意味がないような事をコメントしていた。同時に若手のアーティストとコラボするために新しいバンドも見つけたいなどと話しており、再結成の可能性はほのめかしながらも明確な答えは出ていないようだ。
「Waterloo Sunset」(1967年)
※キンクスの中でも最も有名で美しいと言われている曲。
▼THE KINKS - Waterloo Sunset
||||| Reputation of The Kinks |||||
■1965年、「The Capitol Theatre」(WalesのCardiffにある)で起きた出来事
1曲目の「You Really Got Me」の演奏が終わった時、デイヴ・デイヴィスはエイヴォリーに向かって暴言を吐きながら、彼のドラム・セットを蹴飛ばした。すると今度はエイヴォリーが仕返しとばかりハイハット・スタンドで殴りつけデイヴは失神してしまった。デイヴは病院に運ばれ頭を16針も縫われる始末。警察に連行されたエイヴォリーは警官をなだめるために、楽器をお互いに投げつけるのは新しいパフォーマンスの一部で「これはショーなんだ」と主張した。
しかし、ステージ上でのこの事件と言うか出来事は、結果として過激なパフォーマンス、乱暴な行いとして扱われ、向こう4年間、世界一大きな市場であるアメリカでの興行ができなくなってしまった。まさにBritish Invasion旋風が巻き起こっていた時期だけに大きなマイナス要因となった。コマーシャル的には大きな損失となってしまったが、これを機によりイギリスの音楽や文化に執着した志向性を持つようになり彼らはまた新しいジャンルを切り開いていった。
■ビートルズがアルバム「ラバー・ソウル」の中の1曲「ノルウェーの森」でシタールを用い、この曲は今では一般的に「ワールドミュージック」と呼ばれる分野の先駆けの1つとして認識されているが、キンクスはラバー・ソウルがレコーディングされる以前に、「See My Friends」でインド的な楽曲を発表していた。ポップス音楽において初めてインド的なテイストを取り入れた見事なまでに具現化したのがキンクスの「See My Friends」であると言えよう。この曲がリリースされた当時、ビートルズをはじめ多くのミュージシャンが大きな衝撃を受けたようである。See My Friendsでは12弦ギターのチューニングを変え、まるでシタールのような響きを醸し出していた。このように斬新かつ革新的なアプローチ、センスは素晴らしい。ジョージ・ハリソンやストーンズのブライアン・ジョーンズはこの曲を聴いてインスパイアされシタールを買ったとも言われている。
デイヴィス兄弟は子供の頃から、ジャズ、ロックン・ロール、リズム・アンド・ブルース、フォークなど様々な楽ジャンルに慣れ親しんでいたこともあってか、彼らの音楽性には一言で語れない多様なアスペクトがある。やがて兄弟はギターを学び、一緒にスキッフル(Skiffle)やロックン・ロールを弾いては遊んでいたそうだが、多様な音楽を取り入れる素養が幼い頃か培われており、だからこそSee My Friendsのような斬新な音創りができたのだろう。因みに「ロック・オペラ」的アプローチもキンクスが最初と思われる。
■時代と共に彼らの音楽もいろいろ変容していったわけだが、常にSomething Newを追い求め、自分達の音楽をInovationする姿勢に溢れており、あくまでも「REAL」を貫き通す姿勢はまさに「アーティスト魂」と言えるものだろう。そんな彼らのアティチュードや音楽性は、後に多くのミュージシャン達からリスペクトの対象となった。キンクスは1960年代のロック・シーンにおいて最も重要で影響力のあるバンドの1つであり、ロックン・ロールから骨太のロックへと変容する大きなマイル・ストーンにもなった。Ramones、The Clash、The Jam、The Pretenders、Van Halen、Oasis、Blur、Pulpなど、パンク、ハード・ロック、ヘヴィ・メタル、ポップスと幅広いジャンルにわたり、大きな影響力を顕示していた。.
個人的にはかなり気に入っています。
▼Kinks - Set Me Free
▼とりあえず、The Kinksを聴いてみようと
いう方にはこのベスト・アルバムがお勧めです
「You Really Got Me -Best Of」

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■長い間、愛憎入り交じったような激しい関係が続いていたレイとデイヴの2人だが、1944年6月21日生まれレイ・デイヴィスは今年66歳、そして弟のデイヴ・デイヴィスは63歳になる。還暦を過ぎ、さすがに今は落ち着いたようだ。2人ともそれぞれに問題を抱えながらもバンド活動を続け、解散後はソロとして今日まで作曲家および演奏家としての経歴を続けている。レイは「ワーキング・マンズ・カフェ」(2007年)、「ザ・キンクス・コーラルコレクション」(2009年)のアルバムをリリース。今年に入りコラボレーション・アルバム制作のためBruce Springsteen やJon Bon Joviなどと仕事をし、イギリス、アメリカで忙しくライブ活動もしているとか。また、デイヴも今年、「Mystrical Journey」(DVD)をリリースし、アメリカでそのサポート・ツアーの予定もあるようだ。キンクスと言っても、作詞・作曲、コンセプト・ワークなど音楽性の構築においては、実質的にレイ&デイヴ・デイヴィスの兄弟2人が中心となっていた。その2人が、再結成の話はさておきまだまだ元気で頑張っているのはなによりである。
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▼Ray Davies Official Website
http://www.myspace.com/raydaviesofficial
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▼Dave Davies Official Website
http://www.davedavies.com/
★Dave Daviesのソロ作品はこちらで!
最後に...、この曲も忘れてはいけない!
▼Kinks - All Day & All Of The Night
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