「萬屋通信」-2011-11-30「Ana Popovic -Real Blues Player- 」
~実力と美貌を兼ね備えたブルース・ギターの達人~
PRESENTED by ZAKK
更新日11.12.01
いつも気になっていることがあるのですが...、それは日本でブルースと言う音楽ジャンルはどのくらい人気があるのか...?ブルースをこよなく愛するコアなBLUES PURISTは少ないながらも間違いなくいると思いますが、コマーシャリズムを下支えできるだけの「一般的ブルース・ファンは?」となるとかなり厳しい状況でしょうね。
日本では「3大ギタリスト」としてエリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジは知名度も高く影響力もあり、今でもそれなりに人気もありますが、彼らが最も影響を受けたブルースへ回帰し、ブルースと言う音楽そのものを知ろう、もしくは愉しもうと試みる音楽ファンは意外と少なかったのかもしれませんね。それ故、ブルースに馴染みがないがために、コテコテのブルースではなくブルージーなロック(ブルース・ロック)でさえも興味を示さなくなった。そんな状態がずっと続いているのかもしれません。
これからご紹介する女性ブルース・プレイヤー「Ana Popovic(アナ・ポポヴィッチ)」も日本での人気、知名度はどうだか分かりませんが、彼女のサウンドを聴いてみると素晴らしいギタリスト&ヴォーカリストであることは間違いなさそうです。新しいスタイルを持ったリアルなブルース・プレイヤーですので、普段めったにブルースを聴かないという方も何かしらインスパイアされるものがあるかもしれません...。
■アナ・ポポヴィッチのギターは、オーセンティックなBLUES BASEDの高いスキルとともに、スティーヴィ-・レイ・ボーンのパワフルでメリハリの利いたサスティーン、今は亡き盲目の天才ギタリスト、ジェフ・ヒーリーのペーソス溢れる響き、ジミヘンの奔放さ、バディ・ガイのエネルギッシュなトーン、さらにジャジーなアプローチなど様々なファクターがちりばめられていて実に楽しいインプロヴァイゼーションを魅せてくれます。それでいて軽率でエピゴーネン的なサウンドではなく、確かなアイデンティティーがあります。スライド・ギターの腕前も超一流ですしワウワウの使い方も絶妙。また、メインに使用しているストラト・キャスターがこれまた極上の音を出しています。もちろんブルージーな歌いっぷりもギター同様に秀逸もの!アルバムのコンセプトによってファンキー、ロックよりなテイストの曲などいろいろあるわけですが、あくまでもBlues Orientedなマインドを大切にしているところも潔いのです。さらにルックスも抜群で、なにはともあれ彼女のパフォーマンスは1回聴いたら(観たら)病みつきなること間違いなしです。
まずはVIDEDO on YOUTUBEから・・・、
最新アルバムのタイトル・チューンのパフォーマンスを!
▼Ana Popovic - Live in Bamberg - Unconditional
||||| about Ana Popovic |||||
■Ana Popovic(アナ・ポポヴィッチ)は1976年3月13日生まれ(35歳)。ユーゴスラビア(現セルビア共和国)ベオグラード出身のブルース(ブルース・ロック)・ギタリスト&ヴォーカリストにしてソング・ライター。膨大なレコード・コレクションに加え、自宅でセッションを行うなどしていた父親の影響で早い時期からブルースに巡り会ったようです。そして10代になってギターを弾き始め1995年、19歳の時に「HUSH」を結成。1年経たないうちに彼女は自国ユーゴスラビアだけではなくギリシャやハンガリーなど海外のフェスでも演奏し、やがてアメリカにおいてもアイコン的ブルースマンへのトリビュート・ステージでオープニング・アクトを務めるまでスキルを高めていきました。1998年に自主制作のアルバム「Hometown」をリリース。翌年、ジャズ・ギターをはじめワールド・ミュージックやポップ音楽を学ぶためにオランダへ渡り、アムステルダムの音楽学校に通うようになります。
そして2000年、「Ana Popovic Band」を結成し精力的に活動を始めます。アナはオランダのブルース・シーンで瞬く間に確固たる人気を得て、やがてお隣のドイツへ進出。そこでRuf Recordsと契約し「Hush!」(2001年)、「Comfort to the Soul」(2003年)、「ANA!」(2005年~Live CD & DVD)をリリース。2003年には本場アメリカで、最も名誉あるブルース・プレイヤーを称える賞「Blues Music Awards」にもノミネートされました。また、メンフィスのMay Festivalではボブ・ディラン、the Black Crowesやアイク・ターナー達とのパフォーマンスをはじめ、ポポヴィッチは20代後半にしてPeer、BishopstockやNotoddenなどヨーロッパの多くのメジャーなブルース・フェスティヴァルでも演奏するキャリアの持ち主となったのでした。
※Ruf Recordsとの契約にあたってはドイツのクラブで知り合ったシカゴ・ブルースのギタリスト&ヴォーカル「Bernard Allison(バーナード・アリソン)」が大きな役割を果たしてくれました。彼は自分のショーの最後に「一緒にジャムろう!」と彼女をステージに招き入れそうです。その後、アリソンのツアーにポポヴィッチも参加するようになります。ほどなくアリソンはポポヴィッチの演奏のコピーを自分が所属しているRuf Recordsのお偉いさんに送りました。重役の面々はポポヴィッチのパワフルなギターとヴォーカルに強く印象付けられ、そこでJimi Hendrixのトリビュート・コンピアルバムの一部に参加することとなります。そして彼女自身のアルバム制作の契約にまで話が進んでいったのです。
ここで面白いのはそもそもRuf Recordsはバーナード・アリソンのお父さんであるLuther Allison(ルーサー・アリソン)の音楽をプロモートするため、マネージャーのThomas Ruf(トーマス・ラフ)が立ち上げたブルースのインディーズ・レーベルだったのです。Louisiana Red、Eric Bibb、Canned Heat、Kevin Coyne、Sue Foley、Friend 'n Fellow、Larry Garner、Michael Hill's Blues Mob、Candye Kane、Imperial Crowns、Omar & The Howlers、Aynsley Lister、Ian Parker、Joanne Shaw Taylor、Dani Wilde、Oli Brownなどなど、過去・現在にわたり数多くのブルース・アーティストの作品を世に送り出してきました。前掲したジェフ・ヒーリーのアルバムもこのレーベルから数枚リリースされていますね。
■2006年にはロスアンゼルスの「Eclecto Groove Records」と契約し、「Still Making History」(2007年)、「Blind For Love」(2009年)、そして今年「Unconditional」をリリース。「Unconditional」だけでなく「Still Making History」もビルボードのブルース・チャート部門ではアメリカで最も売れたブルース・アルバムとなりました。この数年来、ヨーロッパ、アメリカ、カナダなど世界中の主要なブルース(ジャズ、ロック)・フェスティヴァルで演奏してきたアナ・ポポヴィッチですが、今年もヨーロッパやアメリカにおいてサマー・フェスティヴァルだけで34もの出演依頼があり、彼女のファンが確実に増えていることが窺い知れますね。さらにブルース・セッション・ウーマンとしての彼女の実力を推し量る意味において、BB King、Buddy Guy、Solomon Burke、Jonny Lang、Sonny Landreth、Ronnie Earl、Robert Crayなど多くの一流アーティストと共演を果たしてきた点も見逃せませんね。本国はもとより、オランダ、ドイツ、フランス、イギリス、アメリカとグローバルなスタンスで高い評価を得ているアーティストであります。
まだまだ若いAna Popovicですし、
活動拠点も今やアメリカだけに今後の活躍が楽しみです。
最後にもう1曲、エキサイティングなライヴ・パフォーマンスを!
▼Ana Popovic - My Man
今回も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
次回も引き続き女性ブルース・アーティストの話題を
お送りしたいと思っておりますで、是非ご期待下さい。
どうぞ次回も宜しくお願い致します。
▼最新アルバム「Unconditional」

※HMV レビュー
遂に機は熟した!彼女のすべてをさらけ出した勝負作(ついでに脱いだ?)!セルビア出身の人気ブルース・ギター・ウーマン、待望のニュー・アルバム!ゲストにサニー・ランドレス、ジョン・クリアリー、ジェイソン・リッチらを迎え、憧れのニュー・オーリンズで録音(プロデュース=ジョン・ポーター)。時にボニー・レイットを彷彿させるスライドを、時にレイヴォーンばりの激しいロックを、時にロニー・アールのようにジャジーに、華麗なギター・テクニックと力強くもセクシーなヴォーカルに磨きをかけ、全米での人気も急上昇中!
※以下はメーカー資料によるバイオグラフィー
ユーゴスラビア出身。父の影響で子供の頃にブルースとギターに目覚め19歳でバンド結成。96年には母国ユーゴの有名クラブへ出演する。その後、ヨーロッパ各地へツアーを周り、ビッグ・フェスへも多数出演。ジュニア・ウェルズ、バーナード・アリソンなどのオープニングアクトを勤め、年間100以上のギグをこなす。99年自主制作でアルバム『ホームタウン』発売後、本格的に音楽を学び演奏の幅を広げ、2001年RUFレコードより『ハッシュ』で正式にデビュー。その後、『コンフォート・トゥ・ザ・ソウル』『Ana!(CDとDVD)』を発売し、フランスや本場アメリカでも音楽賞を受賞し名実ともにヨーロッパで人気・実力No.1の若手女性ブルース・ギタリストとなる。そして2007年には全米進出、完全に拠点もアメリカに移し、デルタ・グルーヴより『スティル・メイキング・ヒストリー』、『ブラインド・ラブ』を発売。全米を中心に精力的にツアーを回り、着実にファンを増やしている。ヴィジュアル系ブルース・ギター・ウーマン!
||||| RELATED WORKS by ANA POPOVIC |||||
||||| REFERENCE★WEBSITE |||||
▼Ana Popovic Official Website
http://www.anapopovic.com/
▼The Blues Foundation Website
http://www.blues.org/#ref=bluesmusicawards_index
▼Bernard Allison Official Website
http://www.bernardallison.com/flash.html
※せっかくですのでここで簡単に
「Bernard Allison(バーナード・アリソン)」もご紹介しておきますね。
1965年11月26日生まれのイリノイ州・シカゴ出身。父がルーサー・アリソンなので彼も当然のようにブルース・マンへの道を突き進んでいきました。Albert KingにはじまりMuddy Waters、Freddie King、Stevie Ray Vaughan、Johnny Winterなど幅広いブルース・プレイヤーに影響を受けたとのこと。ギターも歌も最高です。特に彼のギターは、インスパイアされたアーティストの顔ぶれからも想像できるように、父親譲りのハイテンションなブルースに加え、エネルギッシュ&パワフル、緩急自在、縦横無尽とまさにオールマイティーのギターを聴かせてくれます。そしてエモーショナルなアプローチからド迫力のパフォーマンスまで、まさにバーナード節とも言うべき彼自身のフレーズ、ストラクチャーそしてサウンドは間違いなくオーディエンスをKOするだけの力を秘めています。1999年に来日したこともありますね。
ついでながら彼のライヴ映像も!
▼Bernard Allison - Buzz Me/Going Down - Henderson, KY 1999
★Bernard Allisonの関連作品をチェックしたい方はこちらをご覧下さい!★
▼Ruf Records Official Website
http://www.rufrecords.de/
▼EclectoGroove Records Official Website
http://www.eclectogroove.com/
||||| BOOK★WORM FOR GUITARIST |||||
||||| EXTERNAL★LINKS |||||
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世界の音響業界で知られているプロユース・スピーカーメーカーであり、Apple社の前CEO、スティーブ・ジョブス氏もPC用スピーカーとして使用していたフィンランドのスピーカーブランドであるGENELEC社から、初のコンシューマー向けスピーカーとして発表された「6000A-TM」。手軽に持ち運べ、コンパクトかつ軽量設計なので、旅行先でも本格的なサウンドを楽しむことができます。このモバイルスピーカー「6000A-TM」のコンセプターは、フランスの高級ブランド エルメスのオーダーバッグ「マレット・タナカ」のデザインや、F1パシフィックGP大会会長で知られる田中肇。田中氏による機能性デザインの申し出に、GENELEC社が卓越した技術とセンスの粋を結集し誕生した、1000台限定(シリアルナンバー入り)のスピーカーです。

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